沖縄歴史文化研究会

琉球の歴史、文化、首里城など幅広く沖縄について学んでいます
八重山毎日新聞社
(c)

市経済対策会議 GoTo効果で好調予測


福岡空港から石垣空港に降り立つ観光客ら。市観光交流協会は来年1月まで観光客数が好調に推移すると予測している=20日午後、南ぬ島石垣空港

 石垣市の第5回経済対策会議が20日午前、石垣市役所で行われ、市内の経済団体が近況を伝えた。石垣市観光交流協会によると、観光業界はGoToトラベルキャンペーンで東京都が追加された10月以降、入域観光客数が好調。来年1月までの間「前年並みか前年を上回る勢いで推移している」とホテル、航空機の予約ベースなどから算出して予測した。ただ、GoToキャンペーンが終了する来年2月以降の状況は不透明としている。

 市観光交流協会の高橋秀明副会長は修学旅行、団体ツアーも好調となっていることを報告。ただ、現時点でGoToキャンペーンは1月末で終了するため2月以降、入域観光数の動向は読めない部分が多いという。同副会長は「(GoTo期間が)ゴールデンウイーク、東京五輪まで伸びるのか不透明」とした。一方、「インバウンドもないがアウトバウンドもない。観光需要を取り込むチャンスはある」と展望を述べる。

 石垣市商工会の前川義統事務局長は、石垣市プレミアム付商品券の発行状況を報告。これまでに2億5000万円の売り上げで、1週間に1回行う換金では2000万~5000万円換金されるという。取扱店は19日までに724店舗に拡大した。

 八重山建設産業団体連合会の米盛博明会長は「新型コロナで共同住宅、個人住宅の建設が少ない状況が続いている。ホテル関係も景気の同行を見極めるために計画を躊躇している」と現状を伝えた。要望として「民間投資が冷え込むなか、真水効果として公共工事を(今後も)発注していただけると助かる」と注文した。

 JAおきなわ八重山地区本部の石垣信治本部長は、石垣牛に関する状況を報告。石垣牛はコロナ禍の需要減でセリの出荷頭数が減少。1回のセリで5頭ほどの出荷だった時期を経て、直近では毎回15~16頭の出荷に回復しているという。石垣牛ドライブスルー販売、観光客増加に伴う需要増、市のプレミアム付商品券が相まって精肉の売り上げが向上したことも伝えた。

 同会議は各団体の報告後、非公開で意見交換を行った。


2020-11-21 10:03:38
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36957/

県環境保全功労 登野城教諭を表彰


県環境保全功労者の環境教育分野で表彰された石垣中学校英語科教諭の登野城栄昌さん=20日、県庁

 【那覇】2020年度県環境保全功労者の環境教育分野で石垣中学校英語科教諭の登野城栄昌さん(52)が選ばれ、20日、県庁で表彰された。

 登野城さんは1995年の西表中を振り出しに石垣市と竹富町の7校で環境整備主任や生徒会顧問を務め、学校美化やサンゴ観察、海岸清掃などに長年尽力。

 富野小中ではサンゴのモニタリングを通して白化現象を調べる環境学習、名蔵小中では名蔵アンパルのごみ拾いなどに携わった。

 現任校の石垣中では緑化や地域の清掃活動に精力的に取り組み、学校を取り巻く環境保全の重要性を発信している。

 登野城さんは「子どもたちあっての活動。周りの先生方や地域の方にも支えられた。受賞を励みに今後も子どもたちと一緒に活動を続けて、環境や自然の大切さを伝えていきたい」と意欲を語った。

 表彰状を手渡した普天間朝好環境企画統括監は「長年にわたる活動に感謝している。引き続き環境保全の推進にご協力いただきたい」と松田了環境部長のあいさつを代読した。

 県は赤土流出防止対策や自然保護、地球温暖化対策、環境教育などの分野で特に功績のあった個人と団体に対して2002年から、県知事が表彰している。今年度は登野城さんを含む2個人1団体が受賞した。


2020-11-21 10:01:21
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36956/

国連が掲げる持続可能な開発目標「SDGs」…

 国連が掲げる持続可能な開発目標「SDGs」。サステイナブル・デベロップメント・ゴールズの頭文字の略語でエスディージーズと読む
石垣市の「石垣SDGsプラットフォームを活用した離島におけるSDGs課題解決モデル構築事業」がことし7月、政府の2020年度「SDGs未来都市」に選定された。今後、具体的な取り組みを進めていくことになるが、そもそもSDGsというのがよく分からない
石垣市民会館中ホールで14日開催されたシンポで、環境省や石垣市の説明を聞いてもしっくり来なかった。日本環境設計取締役会長の岩元美智彦さんの話を聞くまでは
岩元さんは古着をリサイクルしてつくったTシャツを着用していた。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場したごみを燃料に走る車型タイムマシンのデロリアンを実際に走行させた実績や、東京五輪のメダルを携帯電話から回収した金属でつくる取り組みを紹介。そして言った。「SDGsは戦争や紛争をなくすことができる」と
戦争などの原因が石油など地下資源の争奪戦にあるため、今ある地上資源をリサイクルしようという提案だ。これには目からうろこ
中国が尖閣の領有権を主張し始めたのも、地下資源埋蔵の可能性が指摘された後だったっけ。(比嘉盛友)


2020-11-21 10:00:24
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36955/

西表島利用ルール策定へ 特定観光資源に4区域指定


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 西表島の自然環境を適正に管理し持続可能な観光振興につなげるため、西表の陸域・海域の利用ルールを定める「西表島エコツーリズム推進全体構想地方局協議版」の案が固まった。人気を集めるピナイサーラの滝周辺など島内4区域を特定観光資源に指定し、1日当たりの立入人数を制限する。4区域へは、地方局協議版を策定した竹富町西表島エコツーリズム推進協議会が認める「登録引率ガイド」と一緒でなければ立ち入り不可。違反すれば罰則が科せられる。制度は、関係省庁の認定を経て、最短で2022年度中の運用を目指す。

 19日、西表島離島振興総合センターで、2020年度第1回西表島エコツー推進協(会長・大浜知司副町長、委員36人)があり、地方局協議版案を承認した。エコツーリズム推進法に基づき策定した同案は、21年度に環境省、林野庁、国土交通省、文部科学省へ本申請するため、県内の出先機関と協議し、必要があれば加筆・修正する。

 特定観光資源区域の1日当たりの上限人数は、通年で▽ヒナイ川200人▽西田川100人▽古見岳30人▽浦内川源流域50人▽テドウ山30人。

 ヒナイ川・西田川の指定により、多い日で1日約300人に上るヒナイ川周辺の利用者を西田川に誘導し、利用分散しながら両フィールドの適切な保護と成育を図る。

 古見岳は、1日当たりの利用者が少ないものの、国内希少野生動植物が生息し生物多様性が育まれる場所。利用者が増加すると植生の改変など自然環境の劣化、盗掘・盗採の問題、ガイドを伴わない利用者の遭難なども想定される。

 浦内川源流域、テドウ山も古見岳と同様。レッドデータブックに記載される種が生息・生育。利用者はそれほど多くないと考えられているが、世界自然遺産登録を契機に利用者増による影響が考えられている。

 4区域へのツアーは、上限人数内、登録引率ガイドが同行することを条件に竹富町長が承認する。一方、現時点で所管省庁との協議に入っていないため、案が変更される可能性もある。

 エコツー推進協は、立ち入り制限を運用するための体制構築に向け、立ち入り申請や承認手続き、登録引率ガイド制度の設計を進めている。

 今後のスケジュールは、最短で21年度に4省庁に西表島エコツー全体構想を本申請し認定を受ける予定。22年度から立ち入り承認制度、登録引率者制度を運用させる。


2020-11-20 09:36:13
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36954/

母豚導入費を半額補助 コロナ禍の養豚農家支援


熊本県から母豚20頭が導入され、2社に10頭ずつ割り当てられた=19日午後、石垣港

 石垣市は19日、県外からの繁殖用母豚の導入費用などを半額補助する「ぱいぬしま養豚振興組織体制強化事業」として、石垣港で母豚20頭を「ぱいぬしま養豚振興協議会」(川満俊二会長・12農家)に引き渡した。新型コロナウイルスで影響を受けた養豚農家の経営支援が目的。

 同事業は、同振興協議会に県外からの母豚導入費と配合飼料購入費を市が半額補助するもの。予算は国の新型コロナウイルス感染症対策臨時交付金を活用し約230万円。母豚購入費約100万円、飼料費約130万円の内訳。

 ことし1月、県内で豚熱(CSF)が確認された後、ワクチン接種した本島の豚に移動制限がかかったことで、市内養豚農家は、母豚を県外から購入している。ただ、県外から母豚を導入する場合、輸送コストは約3割増。加えてコロナ禍で豚肉の需要が減ったため、行政の支援が必要となり7月、同振興協議会を発足。団体として補助を受けられる形となった。

 一般的に母豚は4年間で6~8回出産し、更新時期を迎える。年2回出産し、一度に約10頭産むため、今回の20頭導入で年間300~400頭の増頭が見込まれている。導入した品種は大ヨークシャーとランドレースを掛け合わせたJAのLW種ハイコープ豚。熊本県の農場から導入した。

 ことし5月、県外から独自に母豚10頭を導入した㈲やえやまファームによると、県外出荷による検疫検査と輸送費を含め出費は約120万円。県内導入だと約90万円だったため、1頭当たり約3万円のコスト増となった。同社の畜産部長を務める島田洋平副会長は「補助がないと経営を成り立たせるのは難しい。豚は薄利なので、母豚更新に金がかかると経営が危ぶまれる事態だ。市に助けていただいてホッとしている」と安堵。

 発足したばかりの同協議会は、今後の目標に増頭と地域ブランド化を掲げる。川満養豚代表の川満会長は、「(5年後には)地域ブランドとして商標を取って、全体の飼養管理を徹底したい」と意気込んだ。

 導入された母豚20頭は、増頭計画がある川満養豚と、やえやまファームに10頭ずつ割り振られた。


2020-11-20 09:33:03
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36953/

問題点主張 タブーなし 市民が本音を語る夜


島内で問題とされる点を発信、共有する「本音で語ろう市民集会」=18日夜、石垣市民会館中ホール

 「本音で語ろう、市民集会」と題した集い(同実行委員会主催)が18日夜、石垣市民会館中ホールで開かれ、市民がマイクリレーでタブーなしの主張を繰り広げた。参加者は石垣島への陸上自衛隊配備、住民投票に教科書採択などを島の多様な問題として挙げ、中から「市長を代えろ」と市政交代を訴える声も上がった。

 同集会は石垣市の問題点を共有し、市民に発信することが目的。専門家のプレゼンテーション、市民のフリートークの流れで実施し、約90人が参加した。

 フリートークで川平成雄さんは自治基本条例に関する主張を展開。市議会で同条例の廃止に賛成した市議や、改廃を含め見直しを諮問した中山義隆市長を批判した。

 別の市民は、陸自駐屯地建設地の旧ジュマールゴルフガーデンが市有地を無断使用したことについて、「条例にのっとれば(損害金は)170万円だが、50万円でいいと。誰のための市政なのか。新市長をなんとかつくり出せたら」などと訴えた。

 他の発言者は「とうとう海上自衛隊の話も出始めた。島を最前線のミサイル要塞にして戦うことしか考えていない。防衛省にべったりの現市長を代えて、住民投票で民意を明らかにしよう」と声を上げた。「舟蔵公園(周辺)が海上自衛隊に狙われているかもしれない」との推測もあった。

 平得大俣への陸自配備の賛否を問う住民投票を求める市民は「1万4000筆集めた金城龍太郎君らの声をむげに断るのは市長としてあるべき姿でない」と批判。

 教科書採択については「累計で6000人弱が育鵬社の教科書で学んでいる。9条改憲に道を開くような教科書だ」と反発した。

 集会の冒頭、東京工業大学名誉教授の灘岡和夫氏とアンパルの自然を守る会の谷崎樹生氏、八重山ネイチャーエージェンシーの高木理恵氏、石垣島エコツーリズム協会の青木康夫氏の4氏がプレゼン形式で島の課題を提起した。

 灘岡氏は「世界のサンゴ礁の危機」と題して講話し、八重山での持続的な社会・生態系共存システムの実現を求めた。高木氏は、グリーンイグアナなど外来生物による生態系破壊に警鐘を鳴らした。谷崎氏、青木氏は環境保全の視点からホテル開発などの問題点を挙げた。


2020-11-20 09:30:37
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36952/

石垣市公設市場 年度内リニューアルへ


リニューアル工事が進んでいる石垣市公設市場一階。店舗約18ブースとイートインスペースを設ける予定だ=18日午後

 ユーグレナモール内にある石垣市公設市場1階のリニューアル工事が進んでおり、加工所などの整備で衛生面が改善された精肉・鮮魚店など一部店舗の営業が始まっている。現在、新たにイートインスペースや店舗ブースを改装中で、石垣市は2020年度内のリニューアルオープンを計画する。施設管理者は同市場を新たな観光スポットとして再編を目指す。

 市によると、同工事は精肉店や鮮魚店の衛生管理基準を高め、観光客だけでなく地元客の増を目指すもの。予算は約2900万円で国の一括交付金を活用した。

 公設市場はこれまで客と接する店舗カウンター付近で肉や魚を加工しており、衛生面での課題が指摘されていた。今回の改修工事では精肉、鮮魚店舗5ブースと隣接する加工所を5カ所設置。約11平方㍍の加工所にはステンレス製の作業場、火気を使用する際に利用する排気設備、冷蔵設備などが配置され、すでに供用が開始されている。最終的に、この5店舗を含め約18カ所の店舗ブースを設ける。

 同市場の指定管理者、㈱石垣島物産公社(宮城龍二代表取締役)はリニューアル後のテーマに「公設市場を新しい観光スポットに」を掲げる。同社は、加工所で調理も可能となったため、利用客へ焼き肉や天ぷらなどの提供も計画している。今後のイートインスペース整備で、集客増による交流拠点としての役割に期待を寄せる。

 根原工専務取締役は「衛生環境整備と新たな市場のモデルケースにするための準備を進めている。市場はモール内なので天候に関係なく人が集まることをうまく利用したい」と意気込んだ。

 一方、同市場3階にある共用スペースについて市はイベント広場として活用する予定。旧・あやぱにキッズ保育園を貸店舗として提供できるよう調整している。


2020-11-19 09:06:18
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36951/

AI教材で居場所づくり 石垣市


開所を記念し、教材を体験する子どもたち=18日午後、学習支援センターインスパイア

 石垣市の子どもたちの居場所づくりと学習支援を目的に、学習支援センターインスパイア(竹内妙子代表、定員15人)=石垣市登野城=が18日、開所した。インターネットを通じ、ゲーム感覚で学ぶことができる対話型デジタル教材「すらら」を導入、個々の子どもに合わせた教育プログラムで能力を伸ばしていく。竹内代表は「できないと思わず、持っている力や困難に立ち向かう力を引き出せるようサポートしたい」と意欲をみせた。

 同センターは、今年度から始まった石垣市子どもの居場所づくりスタートアップ事業に採択され、市の補助金を活用して開所の準備を進めてきた。

 登野城地区で学童クラブも運営する竹内代表によると、利用児童の中には自閉症や注意欠陥など発達障害の兆しがみえる子も。宿題に長時間かかり、問題の概念が理解できない子もいたため、学習支援と放課後の居場所確保に向けセンター設立を思い立った。

 すららは、パソコン・タブレット端末上でキャラクターと対話をしながら問題の基礎概念から学べ、理解した内容を応用できるように、出題形式が豊富で自由度の高い演習機能も一体化した教材。人工知能(AI)が子ども一人一人の能力を解析し学習カリキュラムを組み立てる。

 特徴は▽飽きずに集中力が続く▽ゼロからでも理解できる▽自ら学習習慣が身につく―など。

 基本的に端末を通して学んでいくが、5人のスタッフが学習を適切に管理・指導していく。小学生は国語・算数・英語、中学生は数学・英語を学ぶ。

 竹内代表は「今後は月1回の食事会も計画している。ひとり親世帯は各種割引制度もある。無料体験も実施しているので気軽に連絡をしてほしい」と呼び掛けた。

 問い合わせは同センター(87―7749)。


2020-11-19 08:59:18
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36950/

先日、神奈川に住む同級生から初孫が産まれた…

 先日、神奈川に住む同級生から初孫が産まれた、と連絡があった。市内の同級生の間でも、孫がいる人もちらほらおり、還暦近くもなるとそういう年齢なんだと改めて実感させられる
神奈川の同級生とは、中学、高校と部活が一緒で、高校卒業後も付き合いが続く、いわゆる「腐れ縁」。頻繁に連絡を取り合っているわけではないが、しばらく音沙汰が無いと思ったら初孫誕生の連絡がきた。最近は新型コロナで暗い話が多いだけに、何だかうれしくなった
思い返せば、高校卒業後、上京し、腐れ縁仲間の中で最初に結婚し、子どもができたのも最初、そして孫も一番。律義な順番だ。筆者が初孫の顔を拝むにはもうしばらく時間がかかりそうでうらやましい限りだ
しかし、孫の誕生は、自身の子どもが産まれた時とは違ううれしさがあるようだ。よく、孫のかわいさを表現するたとえに「目の中に入れても痛くない」がある
子育てを終え、仕事も一段落し時間にもゆとりが出てきた年代が、わが子の分身として小さな孫を溺愛するのも納得できる。ましてや初孫ともなればかわいさは格別だろう
ただ、子育て世代からは祖父母が孫に甘すぎて困るという話も聞く。甘やかすのはほどほどに。その前に孫と祖父母が気軽に会えるようコロナの収束を願う。(下野宏一)


2020-11-19 08:58:43
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36949/

鳥類保全区域を設定へ 保全・利用計画素案を公表利活用ルールも


石垣市名蔵アンパル保全・利活用推進協議会が開かれ、委員が同計画の素案を確認した=17日午後、石垣市健康福祉センター

 石垣市名蔵アンパル保全・利活用推進協議会(島村賢正会長)が17日午後、石垣市健康福祉センターで開かれ、事務局が保全・利用計画の素案を公表した。同計画は名蔵アンパル内の鳥類保全区域や利活用ルールなど六つの方針を定めたもの。対象範囲は名蔵アンパルと流入河川流域。2020年度内に計画を策定し、21年4月スタートを目指す。

 保全・利活用計画は、名蔵アンパルで陸地からの土砂流出、水質悪化、ごみ投棄などの課題が山積していることから、自然環境保全や自然と触れ合い学べる場を維持・活用することなどが目的。同計画の期間は21年4月~26年3月までで、5年ごとに計画を見直す。

 同計画の理念には「流域一体で取り組む『保全』・『ワイズユース』・『交流・学習』を推進する」と定めた。基本目標に▽保全・名蔵アンパルの保全と流域からの影響低減▽利活用・名蔵アンパルの賢明で持続的な利活用と交流・学習の創出―を定める。

 このうち、名蔵アンパル利活用ルールでは▽ごみを捨てない▽砂浜への車両乗り入れ、ゴルフ等の球技、花火、バーベキューを含む火の使用を控える▽鳥類が進行方向にいる場合、迂回して採餌・休息などへの影響が小さくなるよう心がける―ことを示す。業者に対しては▽商業行為で使用するカヌー等の道具を放置しない▽商業行為を実施するには協議会に届け出る―なども規定。

 また、生態系の保全方針として鳥類保全区域を設ける。同区域は水鳥、タカ類、天然記念物が休息場などに利用する範囲で設定、利用可能時間を設けて人の立ち入りを制限する。シギ・チドリ類の餌場で、アジサシ類の繁殖コロニーが確認されたエリアは、特別配慮区域と定める。

 審議では、ごみ捨て禁止を呼び掛ける利活用ルール運用に当たっての監視体制や、普及啓発活動などを行う拠点整備の具体案が問われる場面もあった。このほか、立ち入り制限などがない鳥類特別配慮区域で「繁殖期間を考慮したルールを作る必要がある」との意見、飛来する鳥類のモニタリング調整の必要性を求める声も出た。

 同計画案の方針はこのほか▽赤土等流出防止対策方針▽各施設の排水流出防止対策方針▽名蔵アンパル保全のための普及啓発方針▽施設整備方針―がある。

 今後、12月~来年1月中に第3回協議会を開き、同会レジャー部会と意見交換する。事務局の石垣市は4月1日のスタートを目指すが、半年ほどの周知期間を設けたい考え。


2020-11-18 09:44:37
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36948/

作業員募集を開始 80~85人の緊急雇用見込む


観光関連人材雇い止め緊急対策事業の作業員募集をPRする石垣市観光交流協会のホームページ

 石垣市は17日、新型コロナウイルス感染症の影響による業績悪化などで失業を余儀なくされた市民を対象とする観光関連人材雇い止め緊急対策事業の作業員募集を、市観光交流協会のホームページ(HP)で開始した。市は2500万円の予算を確保しており、80~85人の緊急雇用を見込んでいる。観光関連人材の雇用を守りつつ、観光地・観光施設のレベルアップを図る考え。

 作業内容は主に観光地や観光施設での美化清掃、看板・柵などの補修・撤去・移動、樹木剪定・草木伐採、写真・動画撮影、パソコン作業、アンケート、車両運転などを予定する。

 希望者は登録申請書を協会に提出。登録期間は来年2月19日まで。協会が登録者に業務内容を一斉に通知し、先着順に受け付ける。登録者は現場管理者の指示を受け作業を行うことになる。

 労時時間は1日4時間以内で1週間20時間未満。謝礼金として時給950~1200円を支払う。週末締めの翌週火曜日払い。

 業務を行う場所を四つの区に分けており、居住地と違う区で業務を行う場合には1日につき100円を加算する。 

 中山義隆市長は「経済対策の一環。仕事がみつかるまでこの事業で対応してもらいたい」と呼び掛けている。

 詳細は市観光交流協会のHP(https://yaeyama.or.jp/)、問い合わせも同協会(82―2809)。


2020-11-18 09:41:51
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36947/

「大変だけど頑張ってください」 職場体験先に応援メッセージ


職場体験でお世話になった事業所宛に、応援メッセージをつづった石垣中学校の2年生ら=17日午後、同校

 石垣中学校2年生184人はこのほど、コロナ禍で地域貢献をしようと、職場体験でお世話になった42事業所宛に「コロナで大変だけど頑張ってください」など応援のメッセージを込めた色紙を作成した。教職員らが18日以降、事業所へ届ける。

 教諭らが総合学習の一環として「コロナ禍で中学生にできる地域貢献」をテーマに意見を募ったところ、生徒から「1年生の時に職場体験でお世話になった皆さんへ、応援メッセージを届けたい」と声があり、色紙作りをすることになった。

 職場体験で八重山病院へ行った赤坂林檎さん(14)は「職場体験では、衛生管理の徹底ぶりなどを見て、命を扱う場所なんだと実感させてもらった。八重山病院は今とにかく大変な状況だと思いますが頑張ってください」とエール。

 アートホテル石垣島でベッドメークなどを体験した黒島ひなたさん(14)は「大変だと思うけど、お客さんが楽しく安全に過ごせるよう、頑張ってください」とつづった。


2020-11-18 09:39:45
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36946/

ねこ飼養条例改正へ 登録とマイクロチップ装着義務化


竹富町ホームページより抜粋

 竹富町は、島々の自然生態系と西表島に生息する国指定特別天然記念物イリオモテヤマネコを守り、快適な住民生活を維持する目的で、「竹富町ねこ飼養条例」の改正へ準備を進めている。独自の飼育ルールを運用する西表島をモデルに、町内の各島で飼い猫にマイクロチップを埋め込み(装着)町に登録することを義務付け、室内飼育を推進していく。改正内容は大きく西表島版、町全域版の二つに分けられ、竹富町12月定例議会に改正案の上程を予定。議会で可決後、2021年4月西表島版、22年4月町全域版の施行を目指す。

 同条例は01年に制定、町内で飼い猫の登録の義務化などを定めた。その後、08年の全面改正でイリオモテヤマネコと野良猫が交配したり、感染症が広がるのを抑制するためルールを設けた。西表島ルールの内容は、飼い猫全頭に対するマイクロチップの装着、ねこ白血病等の特定感染症に関する検査の義務化など。

 条例の見直しは、公衆衛生上の問題、人獣共通感染症リスクを考慮し実施。町全域版は、西表以外の島で飼われている猫にもマイクロチップを装着し登録させるほか、屋外にいる猫にみだりな餌やり禁止、室内飼育・繁殖制限(10匹未満)も義務化する。西表島のようにウイルス検査、ワクチン接種、不妊・去勢手術は義務付けない。

 町への登録料は1匹につき1000円。チップ埋め込みにかかる費用の補助、各島で埋め込み作業が可能か、検討も進む。

 繁殖制限をかけるのは、猫の健康や衛生管理を適正に行い、飼育数増で室内飼育が厳しくなり野良猫化が進むのを抑えるため。

 西表島版の改正ポイントは、1世帯当たりの飼育頭数を従来の10頭から最大5頭までに制限をかける。また、島に猫の伝染病を持ち込ませないため、観光客等による猫の持ち込みを原則禁止する考え。

 条例違反者は、行政指導、勧告を経て過料が発生することもある。

 現在、西表以外では、牧場で繁殖した猫が増える地域もある。一方、竹富島は八重山保健所が野猫対策として、野猫を捕獲後、手術をして元の場所に戻す取り組みが進む。戻ってきた猫は、地域のボランティアが餌やりや猫専用トイレを設置し、片付けまで行っている。世界遺産推進室の仲盛敦室長補佐は「今後、こうした猫への対応も検討しなければならない」と話した。

 

■西表島野良猫大幅減 ワクチン接種率などほぼ10割

 竹富町ねこ飼養条例の施行により、西表島で飼い猫の飼育状況は改善され、2001年の条例制定時に比べ島内の野良猫の数も大幅に減少している。20年3月末時点、登録済み飼い猫は128匹、このうち126匹(98・4%)に個体識別のマイクロチップを装着。感染症ワクチン接種率、ネコエイズなどウイルス検査率は10割近い。野良猫の捕獲・譲渡をしているNPO法人どうぶつたちの病院沖縄=うるま市=が19年度に野良猫の生息状況調査を実施した結果、飼い主不明の猫10匹が確認された。野良猫の可能性も高い。

 03年、町内の各集落周辺に設置されていたごみ捨て場の閉鎖が順次始まり、餌場を失った野良猫が行動範囲を山に広げ野生化する恐れがあったため、同院が04年から野良猫の捕獲を開始。同院の資料によると、捕獲数は05年の169匹をピークに19年は4匹にまで減った。

 20年3月末時点、飼い猫のウイルス検査数127匹(実施率99.2%)、ワクチン接種125匹(同97.7%)、不妊化手術125匹(同)と高水準を維持。

 野良猫の生息調査は約3カ月かけ実施。島内14集落・54地点に自動撮影カメラを設置し延べ24匹の猫を撮影。14匹は飼い猫と判明、10匹の飼い主が確定しておらず、捕獲して譲渡につなげる否か対応を検討する。

 野良猫ゼロ、完全室内飼育の実現へ、町と同院の取り組みは続く。


2020-11-17 09:41:19
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36945/

「石垣宮」建立で起工式 一大観光地として活用を


くわ入れの儀式を行う関係者ら。中央は東郷会長=16日午前、唐人墓隣

 石垣島媽祖宮発展協會(東郷清龍理事長)は16日午前、石垣市新川の唐人墓隣で「石垣宮媽祖廟」の起工式を行った。日本台灣商會聯合總会會役員や台湾関係者など100人余りが参列し、台湾や中国で広く信仰される媽祖廟の建立へ向け、工事の順調な進捗や安全を祈願。東郷会長は「きれいに整備して、一大観光地としても活用したい」と意欲を見せた。

 石垣宮媽祖廟は、台湾で航海・漁業の守護神として広く信仰される女神「媽祖」や代々祀ってきた土地を守る神「土地公」、経済的な繁栄を祈る神「関公」を祀ることでさらに大きく発展していこうとの趣旨で、一昨年12月に協議会を設立し、建立に向け準備を進めてきた。

 建設予定地は、唐人墓隣の市有地、約40坪。完成は2年後を予定し、総工費は約2億円。現在、地元の人や同聯合總會役員などに寄付金を募り、11月時点で3000万円を集めている。

 この日行われた起工式では、桃林寺の小林昌道住職が地鎮の祈りを行ったあと、関係者らが土地使用の許可を得る儀式「くわ入れ」を行った。

 東郷会長は「今日の起工式が無事できたのは、メンバーの協力があってのこと。日本と台湾は距離的にも近いので、文化交流や経済発展にお互い協力できたらうれしい」と感謝。「きれいに整備して、石垣島を訪れる台湾人、中国人の一大観光地となるようにしていきたい」と抱負を述べた。

 中山義隆市長は「無事故無災害ですばらしい石垣宮ができることを願っている。日本と台湾の交流が深まり、石垣島にいる台湾の人の思いが形となることを祈っている」と祝辞を述べた。

 例年、旧暦8月15日に名蔵御嶽で行われている台湾出身者の行事「土地公祭」は完成後、同廟で行われる予定。


2020-11-17 09:37:17
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36944/

八重山防衛協会が防衛省に対し、八重山地域

 八重山防衛協会が防衛省に対し、八重山地域に海上自衛隊の拠点基地を配備するよう要請したという。陸自基地配備に続く動きだけに新たな火種になりかねない
要請は防衛大臣あてで先月20日付。有志らが東京に赴き行ったという。それを3週間遅れで記者会見し内容を発表した。中国海警局と中国海軍が一体化していることを挙げ、尖閣諸島や周辺海域の警戒監視体制と防衛力強化を求めている
拠点整備で「護衛艦の休養、給水、燃料補給に活用を」と整備を求めたとも。要請に対し防衛省側は「重く受け止める」と受けたという
互いに軍事力で身の安全を守ろうとすれば、制限のない軍拡競争に突き進む。それを懸念する。陸、海とくれば次は空。航空自衛隊基地の配備も求めていくことになるのか。「備えあれば憂いなし」と言うのだろうが、歴史に学べば、備えあればこそ標的になりかねない
豊かな自然環境と伝統文化に育まれた八重山の風土。それぞれ個性の違う島々。それらを「日本最南端の軍事拠点」化しかねない動きを危ぶむ
要請を既成事実化し、追って住民側に議論を、機運を巻き起こしたい。そんな狙いだろうか。言えることは防衛協会が地域住民の誰一人からも海自基地配備について同意を得ていない事実。その手法に異議あり。(慶田盛伸)


2020-11-17 09:32:19
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36943/

銘版復元に文字保存も 忘勿石修復期成会


大富地区の住民へ事業説明をする内原勲会長=14日夜、大富公民館

 【西表】2019年9月の台風18号で破損した忘勿石之碑(西表島南風見田海岸)の修復に向け、忘勿石之碑修復・波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑建立期成会(内原勲会長)は14日夜、大富公民館で住民説明会を開催した。石碑表面の銘版復元や識名信升校長(故人)が海岸の砂岩に彫った文字の保存など西表島での整備事業計画案を明らかにした。内原会長は、消滅した西表東部在波照間郷友会の再結成を住民らに要望、同海岸と戦跡を平和活動に生かせないかと提案した。

 

 大富は、第2次世界大戦後に波照間島などからの入植者が開拓した集落。戦時中、波照間から疎開地の南風見田海岸に渡り、識名校長らと戦禍を生き延びた人も移り住んでいる。

 忘勿石之碑は、旧・西表東部在波照間郷友会のメンバーが中心になって期成会を立ち上げ、1992年8月に建立したもの。

 計画案のうち、西表島では▽忘勿石之碑修復・疎開地の戦争遺跡の整備▽石碑表面の銘版の復元▽砂岩に彫られた「忘勿石ハテルマシキナ」の文字の保存▽海岸に下りる遊歩道入り口付近の案内板設置▽ミルク面が彫られた洞窟現場の保存―の4つ。

 内原会長は「西表在波照間郷友会を立ち上げて、以前、集落で盛んだったデイキャンプなどを同海岸で実施してもらい、平和学習の一環として子や孫に忘勿石の意味、戦争の悲惨さを伝えることはできないか。最終的な維持管理は、大原に役場本庁舎が移転し、町にお願いすると思う」と述べた。

 説明会には住民約20人が参加。意見交換では、新しく造る銘版の石材について質問があり、同会は御影石、合成樹脂の見積もりを概算で提示。御影石は100万円強、合成樹脂は16万円。合成樹脂は安価だが、耐用年数が4~5年と短く、再整備の必要も出てくる。石材に関しては今後も検討していく。

 一方、計画案によると、波照間島では▽戦争マラリア犠牲者・戦没者慰霊之碑▽戦争殺生家畜之碑(仮称)、ソテツ感謝之碑(仮称)―の建立となっている。ほかに事業を記録・保存するため記念誌発刊事業を予定する。

 資金は募金やクラウドファンディングでの調達を検討。募金目標額は精査中。募金活動は来年から始める。


2020-11-16 10:24:24
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36942/

石垣市 子育て支援員研修閉講


2020年度石垣市子育て支援員研修を修了した受講者ら=15日午後、市健康福祉センター

 2020年度石垣市子育て支援員研修閉講式が15日午後、市健康福祉センターであり、新たに21人の子育て支援員が誕生した。子どもたちの育ちと家庭の養育機能を支える保育従事者・専任職員として「子育てしやすい街・石垣市」に向け活躍が期待される。

 研修は9月から10月にかけ実施。地域保育コース(地域型保育、一時預かり事業)、地域子育て支援コース(利用者支援事業・基本型、同特定型、地域子育て支援拠点事業)の研修コースからなり、座学や見学実習で知識と技術を身につけてきた。

 保育コース修了者は、小規模や事業所内保育など地域型保育所で保育業務が可能。子育て支援コース修了者は、各現場で子育て家庭の相談や保育施設の情報提供など支援が認められる。どちらも全国で通用する資格。

 複数の研修コースを修了した受講者もおり、修了者は延べ35人。

 資格を得た50代女性は、新型コロナウイルスで以前の職場が休業状態に陥り、友人に誘われ応募したという。「コロナで離職したが、こうした資格を持つことで就職の選択肢が増える。取得したので現場に立ってみたい」と話した。

 中山義隆市長はあいさつで「現在、本市において就学前のお子様は約3300人を超えている。子育て支援員として活躍を期待し、子どもたちの育ちと家庭の養育機能を支える役割を担っていただき、力添えをお願いしたい」と述べた。

 研修を運営したNPO法人子育てサポートやいまは、ステップアップのため、保育士資格などが取得できる市の事業への参加も推奨した。


2020-11-16 10:22:38
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36941/

八重山合衆国を象徴する学校といえば…

 八重山合衆国を象徴する学校といえば、名蔵小中学校と伊野田小学校が両雄だと思う。前者は台湾系の人たちと縁が深く、後者はいち早く石垣入りした移民と切っても切れない関係にある
伊野田小のホームページ(HP)によると、同校は1950年9月2日開校の白保小学校伊野田分校が前身。この半年前に星野への第1次先遣隊が入植している
故・山口忠次郎開拓団長の著書「開拓」によると、開拓団は入植地で暮らすことになる子どもの人数を調べてから石垣島へ向かった。黒板とチョークは、開拓者の出身地から贈られたせんべつ。いすと机は保護者の手作りだ
同校の70周年記念運動会は10月25日に開かれた(11日付本紙8面)。新型コロナウイルスの影響で縮小を余儀なくされ、気の毒と言うほかないが、戦後の八重山開拓をリードした移民1世の気概が「祝70」の人文字に読み取れる
戦後の八重山開拓は、各地で70周年の節目を迎えており、住吉はすでに2018年10月に式典を終えている。ことしの星野は新型コロナのために9月に延期して開催した。来年は伊野田である
一連の記念行事で、八重山ならではのグラデーションが紡ぎだされていくだろう。コロナをなだめ、八重山が多様な人たちで成り立っていることを確かめていきたい。(松田良孝)


2020-11-16 10:20:53
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36940/

石垣SDGsシンポ 石垣島を離島モデルに 


SDGsについて意見交換するパネリストら=14日午後、市民会館中ホール

 国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けた先進的な取り組みとして内閣府からSDGs未来都市に認定されている石垣市で14日、「八重山から地域循環共生圏について考えよう」をテーマにしたシンポジウム(同実行委員会主催)が行われた。市民会館中ホールで講演やパネルディスカッションがあり、「地上資源の循環を」「石垣を離島のモデルに」などの提案が出た。課題発信を求める声もあった。

 石垣SDGsモデルは「自然と文化で創る未来~守り・繋ぎ・活きる島 石垣~」をテーマに「経済」「社会」「環境」を連動させ、貧困削減や経済成長など地域発展を目指す内容。

 中山義隆市長は講演で、SDGsを市民憲章にはめ込んで市民への浸透を図る考えを示し、「石垣島をモデルに、全国の離島や世界の島しょ国でも活用できるようにしたい」と意欲。オンラインで講演した環境省事務次官の中井徳太郎氏も「石垣を離島モデルとして打ち出していきたい」と述べた。

 携帯電話から金属を取り出して東京五輪のメダルを制作するなど、資源循環の社会づくりを目指している日本環境設計取締役会長の岩元美智彦氏は「戦争やテロの多くは地下資源の争奪が原因になっている」と指摘、石油など地下資源を使用せず今ある地上資源をリサイクルする経済圏の構築の必要性を強調した。

 「みんなが地上資源を使用した製品を買えば買うほど①経済はまわる②二酸化炭素を削減できる③戦争やテロをなくすことができる。地下資源争奪戦争を終わらせるのは金じゃない、武器じゃない。わくわく・ドキドキするみんな参加型の持続可能な循環社会だ」と呼び掛けた。

 パネルディスカッションで岩元氏はリサイクル工場がほしいとのフロアの意見に「具体的なものを出していくエネルギーが必要だ。例えば海ごみからできたTシャツを売る。すると利益が出て経済が回り、環境が循環する。経済と環境の両立が大事だ」と助言した。

 一方、会場からは「きょうグラスボートで川平湾を見たが、サンゴが死屍累々となっているエリアが多かった。そうした課題を発信していっしょに解決していこうという取り組みがあるべきだ。観光客もいっしょに解決する仕掛けをつくるのが石垣モデルになると思う」との提案も。現状に「貝が育たない湾に間違いなく向かっている。いま手を打たないと手遅れになる」と警鐘を鳴らした。


2020-11-15 09:27:21
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36939/

地城御嶽 12代目神司・南さん退任 


地城御嶽の神司として55年間務め、引退とこれまでの感謝を神へ伝える「神ぬシュビアギ願い」を行う南照さん=14日午前、地城御嶽

 石垣市平得の地城御嶽(通称ギシュクオン)の12代目神司の南照さん(88)=平得=が14日午前、同御嶽の拝所で、退任の儀である「神ぬシュビアギ願いの儀式」を行い、55年間の務めを終えた。

 地城御嶽は平得の格式高い御嶽。『八重山島大阿母由来記』によると、沖縄本島「弁之御嶽」のイビの一つを移した御嶽であり、琉球国王の安泰祈願が行われたほか、在番等が着任した際は拝む場所でもあった。

 終戦後に同御嶽の神司となった母・友利ヒデさん、南さんは1965年に就任。子ども4人を育て、農業をしながら神司を務め、平得村の世果報と地域住民の健康を祈願してきた。

 南さんは同日、同御嶽の5カ所のイビ(聖地)を参拝してから、拝所で神ぬシュビアギの願いをささげた。万感の思いで声を震わせ「神様と別れることは本当に悔しいし悲しいが、この歳まで健康に頑張らせてくれてありがとうございます」と平得の方言を紡ぎ、涙をこぼし、神司の証であるかんざしと白い羽織「チョウキン」を神へ返した。

 氏子を代表し、南さんの義弟である西表健さん(81)が「地域住民や氏子の心に寄り添い、1日も欠かさず神司としての重責を全うしてくれた。心から感謝を申し上げたい」と感謝と敬意を表し、親族らが感謝状や記念品、歌踊りなどで南さんの長年の労をねぎらった。次代の神司は、ことし就任した40代と60代の2人の女性が担う。

 南さんは役目は終え「三つの役目を掛け持つのは大変だったが、神様に選ばれたので今日まで頑張ることができた」と目を細め「2人の跡継ぎが誕生してくれたので安心して退職できる。うれしいこと、悲しいこともあると思うが、神様から健康をいただいて頑張ってほしい」と新しい神司を激励した。


2020-11-15 09:22:43
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36938/

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