沖縄歴史文化研究会

琉球の歴史、文化、首里城など幅広く沖縄について学んでいます
八重山毎日新聞社
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鳥類保全区域を設定へ 保全・利用計画素案を公表利活用ルールも


石垣市名蔵アンパル保全・利活用推進協議会が開かれ、委員が同計画の素案を確認した=17日午後、石垣市健康福祉センター

 石垣市名蔵アンパル保全・利活用推進協議会(島村賢正会長)が17日午後、石垣市健康福祉センターで開かれ、事務局が保全・利用計画の素案を公表した。同計画は名蔵アンパル内の鳥類保全区域や利活用ルールなど六つの方針を定めたもの。対象範囲は名蔵アンパルと流入河川流域。2020年度内に計画を策定し、21年4月スタートを目指す。

 保全・利活用計画は、名蔵アンパルで陸地からの土砂流出、水質悪化、ごみ投棄などの課題が山積していることから、自然環境保全や自然と触れ合い学べる場を維持・活用することなどが目的。同計画の期間は21年4月~26年3月までで、5年ごとに計画を見直す。

 同計画の理念には「流域一体で取り組む『保全』・『ワイズユース』・『交流・学習』を推進する」と定めた。基本目標に▽保全・名蔵アンパルの保全と流域からの影響低減▽利活用・名蔵アンパルの賢明で持続的な利活用と交流・学習の創出―を定める。

 このうち、名蔵アンパル利活用ルールでは▽ごみを捨てない▽砂浜への車両乗り入れ、ゴルフ等の球技、花火、バーベキューを含む火の使用を控える▽鳥類が進行方向にいる場合、迂回して採餌・休息などへの影響が小さくなるよう心がける―ことを示す。業者に対しては▽商業行為で使用するカヌー等の道具を放置しない▽商業行為を実施するには協議会に届け出る―なども規定。

 また、生態系の保全方針として鳥類保全区域を設ける。同区域は水鳥、タカ類、天然記念物が休息場などに利用する範囲で設定、利用可能時間を設けて人の立ち入りを制限する。シギ・チドリ類の餌場で、アジサシ類の繁殖コロニーが確認されたエリアは、特別配慮区域と定める。

 審議では、ごみ捨て禁止を呼び掛ける利活用ルール運用に当たっての監視体制や、普及啓発活動などを行う拠点整備の具体案が問われる場面もあった。このほか、立ち入り制限などがない鳥類特別配慮区域で「繁殖期間を考慮したルールを作る必要がある」との意見、飛来する鳥類のモニタリング調整の必要性を求める声も出た。

 同計画案の方針はこのほか▽赤土等流出防止対策方針▽各施設の排水流出防止対策方針▽名蔵アンパル保全のための普及啓発方針▽施設整備方針―がある。

 今後、12月~来年1月中に第3回協議会を開き、同会レジャー部会と意見交換する。事務局の石垣市は4月1日のスタートを目指すが、半年ほどの周知期間を設けたい考え。


2020-11-18 09:44:37
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36948/

作業員募集を開始 80~85人の緊急雇用見込む


観光関連人材雇い止め緊急対策事業の作業員募集をPRする石垣市観光交流協会のホームページ

 石垣市は17日、新型コロナウイルス感染症の影響による業績悪化などで失業を余儀なくされた市民を対象とする観光関連人材雇い止め緊急対策事業の作業員募集を、市観光交流協会のホームページ(HP)で開始した。市は2500万円の予算を確保しており、80~85人の緊急雇用を見込んでいる。観光関連人材の雇用を守りつつ、観光地・観光施設のレベルアップを図る考え。

 作業内容は主に観光地や観光施設での美化清掃、看板・柵などの補修・撤去・移動、樹木剪定・草木伐採、写真・動画撮影、パソコン作業、アンケート、車両運転などを予定する。

 希望者は登録申請書を協会に提出。登録期間は来年2月19日まで。協会が登録者に業務内容を一斉に通知し、先着順に受け付ける。登録者は現場管理者の指示を受け作業を行うことになる。

 労時時間は1日4時間以内で1週間20時間未満。謝礼金として時給950~1200円を支払う。週末締めの翌週火曜日払い。

 業務を行う場所を四つの区に分けており、居住地と違う区で業務を行う場合には1日につき100円を加算する。 

 中山義隆市長は「経済対策の一環。仕事がみつかるまでこの事業で対応してもらいたい」と呼び掛けている。

 詳細は市観光交流協会のHP(https://yaeyama.or.jp/)、問い合わせも同協会(82―2809)。


2020-11-18 09:41:51
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36947/

「大変だけど頑張ってください」 職場体験先に応援メッセージ


職場体験でお世話になった事業所宛に、応援メッセージをつづった石垣中学校の2年生ら=17日午後、同校

 石垣中学校2年生184人はこのほど、コロナ禍で地域貢献をしようと、職場体験でお世話になった42事業所宛に「コロナで大変だけど頑張ってください」など応援のメッセージを込めた色紙を作成した。教職員らが18日以降、事業所へ届ける。

 教諭らが総合学習の一環として「コロナ禍で中学生にできる地域貢献」をテーマに意見を募ったところ、生徒から「1年生の時に職場体験でお世話になった皆さんへ、応援メッセージを届けたい」と声があり、色紙作りをすることになった。

 職場体験で八重山病院へ行った赤坂林檎さん(14)は「職場体験では、衛生管理の徹底ぶりなどを見て、命を扱う場所なんだと実感させてもらった。八重山病院は今とにかく大変な状況だと思いますが頑張ってください」とエール。

 アートホテル石垣島でベッドメークなどを体験した黒島ひなたさん(14)は「大変だと思うけど、お客さんが楽しく安全に過ごせるよう、頑張ってください」とつづった。


2020-11-18 09:39:45
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36946/

ねこ飼養条例改正へ 登録とマイクロチップ装着義務化


竹富町ホームページより抜粋

 竹富町は、島々の自然生態系と西表島に生息する国指定特別天然記念物イリオモテヤマネコを守り、快適な住民生活を維持する目的で、「竹富町ねこ飼養条例」の改正へ準備を進めている。独自の飼育ルールを運用する西表島をモデルに、町内の各島で飼い猫にマイクロチップを埋め込み(装着)町に登録することを義務付け、室内飼育を推進していく。改正内容は大きく西表島版、町全域版の二つに分けられ、竹富町12月定例議会に改正案の上程を予定。議会で可決後、2021年4月西表島版、22年4月町全域版の施行を目指す。

 同条例は01年に制定、町内で飼い猫の登録の義務化などを定めた。その後、08年の全面改正でイリオモテヤマネコと野良猫が交配したり、感染症が広がるのを抑制するためルールを設けた。西表島ルールの内容は、飼い猫全頭に対するマイクロチップの装着、ねこ白血病等の特定感染症に関する検査の義務化など。

 条例の見直しは、公衆衛生上の問題、人獣共通感染症リスクを考慮し実施。町全域版は、西表以外の島で飼われている猫にもマイクロチップを装着し登録させるほか、屋外にいる猫にみだりな餌やり禁止、室内飼育・繁殖制限(10匹未満)も義務化する。西表島のようにウイルス検査、ワクチン接種、不妊・去勢手術は義務付けない。

 町への登録料は1匹につき1000円。チップ埋め込みにかかる費用の補助、各島で埋め込み作業が可能か、検討も進む。

 繁殖制限をかけるのは、猫の健康や衛生管理を適正に行い、飼育数増で室内飼育が厳しくなり野良猫化が進むのを抑えるため。

 西表島版の改正ポイントは、1世帯当たりの飼育頭数を従来の10頭から最大5頭までに制限をかける。また、島に猫の伝染病を持ち込ませないため、観光客等による猫の持ち込みを原則禁止する考え。

 条例違反者は、行政指導、勧告を経て過料が発生することもある。

 現在、西表以外では、牧場で繁殖した猫が増える地域もある。一方、竹富島は八重山保健所が野猫対策として、野猫を捕獲後、手術をして元の場所に戻す取り組みが進む。戻ってきた猫は、地域のボランティアが餌やりや猫専用トイレを設置し、片付けまで行っている。世界遺産推進室の仲盛敦室長補佐は「今後、こうした猫への対応も検討しなければならない」と話した。

 

■西表島野良猫大幅減 ワクチン接種率などほぼ10割

 竹富町ねこ飼養条例の施行により、西表島で飼い猫の飼育状況は改善され、2001年の条例制定時に比べ島内の野良猫の数も大幅に減少している。20年3月末時点、登録済み飼い猫は128匹、このうち126匹(98・4%)に個体識別のマイクロチップを装着。感染症ワクチン接種率、ネコエイズなどウイルス検査率は10割近い。野良猫の捕獲・譲渡をしているNPO法人どうぶつたちの病院沖縄=うるま市=が19年度に野良猫の生息状況調査を実施した結果、飼い主不明の猫10匹が確認された。野良猫の可能性も高い。

 03年、町内の各集落周辺に設置されていたごみ捨て場の閉鎖が順次始まり、餌場を失った野良猫が行動範囲を山に広げ野生化する恐れがあったため、同院が04年から野良猫の捕獲を開始。同院の資料によると、捕獲数は05年の169匹をピークに19年は4匹にまで減った。

 20年3月末時点、飼い猫のウイルス検査数127匹(実施率99.2%)、ワクチン接種125匹(同97.7%)、不妊化手術125匹(同)と高水準を維持。

 野良猫の生息調査は約3カ月かけ実施。島内14集落・54地点に自動撮影カメラを設置し延べ24匹の猫を撮影。14匹は飼い猫と判明、10匹の飼い主が確定しておらず、捕獲して譲渡につなげる否か対応を検討する。

 野良猫ゼロ、完全室内飼育の実現へ、町と同院の取り組みは続く。


2020-11-17 09:41:19
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36945/

「石垣宮」建立で起工式 一大観光地として活用を


くわ入れの儀式を行う関係者ら。中央は東郷会長=16日午前、唐人墓隣

 石垣島媽祖宮発展協會(東郷清龍理事長)は16日午前、石垣市新川の唐人墓隣で「石垣宮媽祖廟」の起工式を行った。日本台灣商會聯合總会會役員や台湾関係者など100人余りが参列し、台湾や中国で広く信仰される媽祖廟の建立へ向け、工事の順調な進捗や安全を祈願。東郷会長は「きれいに整備して、一大観光地としても活用したい」と意欲を見せた。

 石垣宮媽祖廟は、台湾で航海・漁業の守護神として広く信仰される女神「媽祖」や代々祀ってきた土地を守る神「土地公」、経済的な繁栄を祈る神「関公」を祀ることでさらに大きく発展していこうとの趣旨で、一昨年12月に協議会を設立し、建立に向け準備を進めてきた。

 建設予定地は、唐人墓隣の市有地、約40坪。完成は2年後を予定し、総工費は約2億円。現在、地元の人や同聯合總會役員などに寄付金を募り、11月時点で3000万円を集めている。

 この日行われた起工式では、桃林寺の小林昌道住職が地鎮の祈りを行ったあと、関係者らが土地使用の許可を得る儀式「くわ入れ」を行った。

 東郷会長は「今日の起工式が無事できたのは、メンバーの協力があってのこと。日本と台湾は距離的にも近いので、文化交流や経済発展にお互い協力できたらうれしい」と感謝。「きれいに整備して、石垣島を訪れる台湾人、中国人の一大観光地となるようにしていきたい」と抱負を述べた。

 中山義隆市長は「無事故無災害ですばらしい石垣宮ができることを願っている。日本と台湾の交流が深まり、石垣島にいる台湾の人の思いが形となることを祈っている」と祝辞を述べた。

 例年、旧暦8月15日に名蔵御嶽で行われている台湾出身者の行事「土地公祭」は完成後、同廟で行われる予定。


2020-11-17 09:37:17
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36944/

八重山防衛協会が防衛省に対し、八重山地域

 八重山防衛協会が防衛省に対し、八重山地域に海上自衛隊の拠点基地を配備するよう要請したという。陸自基地配備に続く動きだけに新たな火種になりかねない
要請は防衛大臣あてで先月20日付。有志らが東京に赴き行ったという。それを3週間遅れで記者会見し内容を発表した。中国海警局と中国海軍が一体化していることを挙げ、尖閣諸島や周辺海域の警戒監視体制と防衛力強化を求めている
拠点整備で「護衛艦の休養、給水、燃料補給に活用を」と整備を求めたとも。要請に対し防衛省側は「重く受け止める」と受けたという
互いに軍事力で身の安全を守ろうとすれば、制限のない軍拡競争に突き進む。それを懸念する。陸、海とくれば次は空。航空自衛隊基地の配備も求めていくことになるのか。「備えあれば憂いなし」と言うのだろうが、歴史に学べば、備えあればこそ標的になりかねない
豊かな自然環境と伝統文化に育まれた八重山の風土。それぞれ個性の違う島々。それらを「日本最南端の軍事拠点」化しかねない動きを危ぶむ
要請を既成事実化し、追って住民側に議論を、機運を巻き起こしたい。そんな狙いだろうか。言えることは防衛協会が地域住民の誰一人からも海自基地配備について同意を得ていない事実。その手法に異議あり。(慶田盛伸)


2020-11-17 09:32:19
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36943/

銘版復元に文字保存も 忘勿石修復期成会


大富地区の住民へ事業説明をする内原勲会長=14日夜、大富公民館

 【西表】2019年9月の台風18号で破損した忘勿石之碑(西表島南風見田海岸)の修復に向け、忘勿石之碑修復・波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑建立期成会(内原勲会長)は14日夜、大富公民館で住民説明会を開催した。石碑表面の銘版復元や識名信升校長(故人)が海岸の砂岩に彫った文字の保存など西表島での整備事業計画案を明らかにした。内原会長は、消滅した西表東部在波照間郷友会の再結成を住民らに要望、同海岸と戦跡を平和活動に生かせないかと提案した。

 

 大富は、第2次世界大戦後に波照間島などからの入植者が開拓した集落。戦時中、波照間から疎開地の南風見田海岸に渡り、識名校長らと戦禍を生き延びた人も移り住んでいる。

 忘勿石之碑は、旧・西表東部在波照間郷友会のメンバーが中心になって期成会を立ち上げ、1992年8月に建立したもの。

 計画案のうち、西表島では▽忘勿石之碑修復・疎開地の戦争遺跡の整備▽石碑表面の銘版の復元▽砂岩に彫られた「忘勿石ハテルマシキナ」の文字の保存▽海岸に下りる遊歩道入り口付近の案内板設置▽ミルク面が彫られた洞窟現場の保存―の4つ。

 内原会長は「西表在波照間郷友会を立ち上げて、以前、集落で盛んだったデイキャンプなどを同海岸で実施してもらい、平和学習の一環として子や孫に忘勿石の意味、戦争の悲惨さを伝えることはできないか。最終的な維持管理は、大原に役場本庁舎が移転し、町にお願いすると思う」と述べた。

 説明会には住民約20人が参加。意見交換では、新しく造る銘版の石材について質問があり、同会は御影石、合成樹脂の見積もりを概算で提示。御影石は100万円強、合成樹脂は16万円。合成樹脂は安価だが、耐用年数が4~5年と短く、再整備の必要も出てくる。石材に関しては今後も検討していく。

 一方、計画案によると、波照間島では▽戦争マラリア犠牲者・戦没者慰霊之碑▽戦争殺生家畜之碑(仮称)、ソテツ感謝之碑(仮称)―の建立となっている。ほかに事業を記録・保存するため記念誌発刊事業を予定する。

 資金は募金やクラウドファンディングでの調達を検討。募金目標額は精査中。募金活動は来年から始める。


2020-11-16 10:24:24
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36942/

石垣市 子育て支援員研修閉講


2020年度石垣市子育て支援員研修を修了した受講者ら=15日午後、市健康福祉センター

 2020年度石垣市子育て支援員研修閉講式が15日午後、市健康福祉センターであり、新たに21人の子育て支援員が誕生した。子どもたちの育ちと家庭の養育機能を支える保育従事者・専任職員として「子育てしやすい街・石垣市」に向け活躍が期待される。

 研修は9月から10月にかけ実施。地域保育コース(地域型保育、一時預かり事業)、地域子育て支援コース(利用者支援事業・基本型、同特定型、地域子育て支援拠点事業)の研修コースからなり、座学や見学実習で知識と技術を身につけてきた。

 保育コース修了者は、小規模や事業所内保育など地域型保育所で保育業務が可能。子育て支援コース修了者は、各現場で子育て家庭の相談や保育施設の情報提供など支援が認められる。どちらも全国で通用する資格。

 複数の研修コースを修了した受講者もおり、修了者は延べ35人。

 資格を得た50代女性は、新型コロナウイルスで以前の職場が休業状態に陥り、友人に誘われ応募したという。「コロナで離職したが、こうした資格を持つことで就職の選択肢が増える。取得したので現場に立ってみたい」と話した。

 中山義隆市長はあいさつで「現在、本市において就学前のお子様は約3300人を超えている。子育て支援員として活躍を期待し、子どもたちの育ちと家庭の養育機能を支える役割を担っていただき、力添えをお願いしたい」と述べた。

 研修を運営したNPO法人子育てサポートやいまは、ステップアップのため、保育士資格などが取得できる市の事業への参加も推奨した。


2020-11-16 10:22:38
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36941/

八重山合衆国を象徴する学校といえば…

 八重山合衆国を象徴する学校といえば、名蔵小中学校と伊野田小学校が両雄だと思う。前者は台湾系の人たちと縁が深く、後者はいち早く石垣入りした移民と切っても切れない関係にある
伊野田小のホームページ(HP)によると、同校は1950年9月2日開校の白保小学校伊野田分校が前身。この半年前に星野への第1次先遣隊が入植している
故・山口忠次郎開拓団長の著書「開拓」によると、開拓団は入植地で暮らすことになる子どもの人数を調べてから石垣島へ向かった。黒板とチョークは、開拓者の出身地から贈られたせんべつ。いすと机は保護者の手作りだ
同校の70周年記念運動会は10月25日に開かれた(11日付本紙8面)。新型コロナウイルスの影響で縮小を余儀なくされ、気の毒と言うほかないが、戦後の八重山開拓をリードした移民1世の気概が「祝70」の人文字に読み取れる
戦後の八重山開拓は、各地で70周年の節目を迎えており、住吉はすでに2018年10月に式典を終えている。ことしの星野は新型コロナのために9月に延期して開催した。来年は伊野田である
一連の記念行事で、八重山ならではのグラデーションが紡ぎだされていくだろう。コロナをなだめ、八重山が多様な人たちで成り立っていることを確かめていきたい。(松田良孝)


2020-11-16 10:20:53
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36940/

石垣SDGsシンポ 石垣島を離島モデルに 


SDGsについて意見交換するパネリストら=14日午後、市民会館中ホール

 国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けた先進的な取り組みとして内閣府からSDGs未来都市に認定されている石垣市で14日、「八重山から地域循環共生圏について考えよう」をテーマにしたシンポジウム(同実行委員会主催)が行われた。市民会館中ホールで講演やパネルディスカッションがあり、「地上資源の循環を」「石垣を離島のモデルに」などの提案が出た。課題発信を求める声もあった。

 石垣SDGsモデルは「自然と文化で創る未来~守り・繋ぎ・活きる島 石垣~」をテーマに「経済」「社会」「環境」を連動させ、貧困削減や経済成長など地域発展を目指す内容。

 中山義隆市長は講演で、SDGsを市民憲章にはめ込んで市民への浸透を図る考えを示し、「石垣島をモデルに、全国の離島や世界の島しょ国でも活用できるようにしたい」と意欲。オンラインで講演した環境省事務次官の中井徳太郎氏も「石垣を離島モデルとして打ち出していきたい」と述べた。

 携帯電話から金属を取り出して東京五輪のメダルを制作するなど、資源循環の社会づくりを目指している日本環境設計取締役会長の岩元美智彦氏は「戦争やテロの多くは地下資源の争奪が原因になっている」と指摘、石油など地下資源を使用せず今ある地上資源をリサイクルする経済圏の構築の必要性を強調した。

 「みんなが地上資源を使用した製品を買えば買うほど①経済はまわる②二酸化炭素を削減できる③戦争やテロをなくすことができる。地下資源争奪戦争を終わらせるのは金じゃない、武器じゃない。わくわく・ドキドキするみんな参加型の持続可能な循環社会だ」と呼び掛けた。

 パネルディスカッションで岩元氏はリサイクル工場がほしいとのフロアの意見に「具体的なものを出していくエネルギーが必要だ。例えば海ごみからできたTシャツを売る。すると利益が出て経済が回り、環境が循環する。経済と環境の両立が大事だ」と助言した。

 一方、会場からは「きょうグラスボートで川平湾を見たが、サンゴが死屍累々となっているエリアが多かった。そうした課題を発信していっしょに解決していこうという取り組みがあるべきだ。観光客もいっしょに解決する仕掛けをつくるのが石垣モデルになると思う」との提案も。現状に「貝が育たない湾に間違いなく向かっている。いま手を打たないと手遅れになる」と警鐘を鳴らした。


2020-11-15 09:27:21
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36939/

地城御嶽 12代目神司・南さん退任 


地城御嶽の神司として55年間務め、引退とこれまでの感謝を神へ伝える「神ぬシュビアギ願い」を行う南照さん=14日午前、地城御嶽

 石垣市平得の地城御嶽(通称ギシュクオン)の12代目神司の南照さん(88)=平得=が14日午前、同御嶽の拝所で、退任の儀である「神ぬシュビアギ願いの儀式」を行い、55年間の務めを終えた。

 地城御嶽は平得の格式高い御嶽。『八重山島大阿母由来記』によると、沖縄本島「弁之御嶽」のイビの一つを移した御嶽であり、琉球国王の安泰祈願が行われたほか、在番等が着任した際は拝む場所でもあった。

 終戦後に同御嶽の神司となった母・友利ヒデさん、南さんは1965年に就任。子ども4人を育て、農業をしながら神司を務め、平得村の世果報と地域住民の健康を祈願してきた。

 南さんは同日、同御嶽の5カ所のイビ(聖地)を参拝してから、拝所で神ぬシュビアギの願いをささげた。万感の思いで声を震わせ「神様と別れることは本当に悔しいし悲しいが、この歳まで健康に頑張らせてくれてありがとうございます」と平得の方言を紡ぎ、涙をこぼし、神司の証であるかんざしと白い羽織「チョウキン」を神へ返した。

 氏子を代表し、南さんの義弟である西表健さん(81)が「地域住民や氏子の心に寄り添い、1日も欠かさず神司としての重責を全うしてくれた。心から感謝を申し上げたい」と感謝と敬意を表し、親族らが感謝状や記念品、歌踊りなどで南さんの長年の労をねぎらった。次代の神司は、ことし就任した40代と60代の2人の女性が担う。

 南さんは役目は終え「三つの役目を掛け持つのは大変だったが、神様に選ばれたので今日まで頑張ることができた」と目を細め「2人の跡継ぎが誕生してくれたので安心して退職できる。うれしいこと、悲しいこともあると思うが、神様から健康をいただいて頑張ってほしい」と新しい神司を激励した。


2020-11-15 09:22:43
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36938/

「よろしくお願いします」は方言でどう言う…

 「よろしくお願いします」は方言でどう言うのですかと問われ、詰まってしまった
沖縄本島のしまくとぅば(方言)ではユタシクウニゲーサビラか?。八重山のすまむに(方言)では、すぐ出てこない。宮良方言を研究している大先輩にお尋ねしたが即答いただけなかった
あとで、「ミシャソンニ ヒータボンナーラ(御髄になさってください)」ではどうかとの返事。でも、なにか物足りない。例えば新入社員の職場の皆さんへのあいさつ「どうぞよろしく」は、すまむにだと、ドウディン ミシタボンナーラ(お見知りおき願います)がその場にはふさわしい
「ご家族によろしく」という短い伝言もすまむにではヤーニンジュー ノーンホーラヌサ バヌン ガンジューディ サリホーリヨ(ご家族皆さまお変わりないでしょうね。私も元気ですとお伝えくださいね)など言葉を連ねないと心細くなる
以前、あいさつ言葉のおはよう、こんにちは、こんばんはに対応するすまむにが無いことや全国的にもこの手の方言がほとんど無いことを紹介したが、この「よろしく」も無いのではないか。近年の言葉なら、なお更
「どなたかご存じならご教示方よろしくお願いいたします(タルンガサー ショウリルカ ドゥディン ナラーヒ タボンナーラ)」。(仲間清隆)


2020-11-15 09:21:32
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36937/

GoToでダイビング好調 国内客が海外からシフト


観光客と思われる男性が泳ぐ与那国島ナーマ浜=10月8日

 【与那国】シュモクザメの群れが見頃となる11月後半から観光ハイシーズンを迎える与那国島。ことしは新型コロナウイルスの影響で、例年なら国外に行っていたダイバーが与那国島へ行き先を変更する流れとGoToトラベルキャンペーンが重なり、宿泊業とダイビング業はおおむね好調の一方、飲食業には厳しい状況が続いている。

 ダイビングショップと宿を営む男性によると、ダイビングの予約は2月まで満員御礼。宿もGoToキャンペーン対象店舗に登録申請していないが好調という。「海外からの予約は消えた。うちはインバウンドが多かったので打撃を心配していたが、逆にいつもならこの時期に海外へ行っていた日本人が与那国に来てくれている」と、新規顧客獲得のチャンスと捉える。

 アイランドホテル与那国はGoTo対象店舗。70室約150人分の収容能力をもつが、キャンペーンで順調に予約を伸ばし、9、10月は例年の1.3倍程度の利用があった。1月までは満室という。

 一方、久部良の居酒屋の経営者によると、同店の売り上げは例年と比べ3分の1程度。店内は最大約30人収容できるが、感染対策として座席数を半分に減らし、営業時間を短縮するなどしている。対応する従業員も去年までの3人から2人に減らした。「団体客の利用がないし、GoTo利用で与那国島まで足を伸ばしているお客さんは、地元の食材を使った料理をあまり注文しないような感じがする。客単価があまり伸びない」と思い悩む。

 与那国町観光協会は「飛行機はキャンセル待ちも出始めているし、レンタカーの予約もいっぱいと聞いている。ただ、観光客も感染対策の意識から飲食店に入ること自体を遠慮したり、入店しても滞在時間を短くしたりしている。地元住民も家族連れで外食を控えているので、飲食店への還元は厳しい状況にあるかもしれない」と分析した。 


2020-11-14 09:51:19
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36936/

海自基地の配備要請 尖閣監視強化で防衛省に


八重山防衛協会が防衛省に八重山への海上自衛隊の拠点基地配備を要請したことを報告した=13日午前、大濱信泉記念館

 八重山防衛協会(三木巌会長)は13日午前、大濱信泉記念館で会見を開き、防衛省に八重山への海上自衛隊の拠点基地配備を要請したことを報告した。要請は尖閣諸島周辺の警戒監視体制強化などが目的。三木会長は実現に「3~10年はかかる」と予測した上で「石垣、西表、与那国か2カ所なのか分からないが、安全を守るために海上自衛隊を配備するよう求めた」と趣旨を説明した。

 提出した要請書では、尖閣諸島周辺海域での中国海警局による与那国漁船追尾や領海外接続水域の連続航行を問題視し、中国海警局と中国海軍が一体運用し重武装化していることを警戒。その上で、尖閣諸島や周辺海域の警戒監視体制と防衛力強化のため、海上自衛隊の拠点基地配備を求めた。

 防衛省への要請は三木会長ら協会役員7人で10月20日に実施。要請の宛先は防衛大臣で、同省整備計画局防衛計画課に提出。同協会によると、防衛省側は「重く受け止める」と要請を受けた。要請に先立ち、八重山の地元自治体には要請する旨を伝えたという。

 会見で三木会長は「石垣や八重山は地政学的にも重要。台湾、東シナ海情勢で緊張感が高まっている」と現状を説明し、「護衛艦の休養、給水、燃料補給に活用してもらえれば」と拠点整備を求めた。

 同協会事務局長で市議の砥板芳行氏は「(石垣島の)陸自部隊は地対艦誘導部隊。海では中国が海軍力を強化しているので(日本も)強化が必要」と必要性を述べた。

 また、要請内容は自民党国防議連にも報告。同議連事務局長の佐藤正久氏から「拠点整備は中長期的な計画になる。隊員の休養、補給など寄港実績を積むことも重要」と指摘を受けた。

 八重山防衛協会によると要請文は9月4日、役員会に諮り全会一致で承認された。今後も防衛省や自衛隊に対し、継続して要望していく予定。


2020-11-14 09:48:44
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36935/

「ハテルマ シキナ」の著者・桜井信夫さん

 「ハテルマ シキナ」の著者・桜井信夫さん(1931―2010年)の妻で児童文学作家の中島信子さん(73)=東京都狛江市=が忘勿石之碑の修復に役立ててと10万8000円を寄付した(10日付8面)
ハテルマ―は、住民が巻き込まれたマラリアの惨劇と、よみがえる島人を描き、平和と戦争を象徴的に詠んだもの。中島さんは15年ほど前、夫とともに忘勿石之碑を訪れたことがあり、台風被害を知って寄付したいと思っていた
そんな折、中島さんの著書「君棲む数」に感銘を受けたという比屋根健さんが中島さんから60冊を取り寄せ、地元で販売。これを全額寄付金に充てた。中島さんは「誰よりも桜井が喜んでくれると思う」と感謝した
その桜井さんが波照間島の戦争マラリアを知ったのは1983年秋。沖国大石原ゼミの学生から「もうひとつの沖縄戦―マラリア地獄の波照間島―」が送られてきたのがきっかけ。それから15年の月日を経てハテルマ―は世に出た。終章は次のように結ぶ
八重山の戦争マラリアはもとより/沖縄戦の すべての戦没者をいたみ/平和をこそ祈りねがうことばとなって/ひとりひとりの心のうちに/つねに あらたに 語りかけてくる/コノ石ワスルナカレ ハテルマ シキナ
碑はまさにこのためにある。(比嘉盛友)


2020-11-14 09:46:21
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36934/

与那国町 DI-DI商品券、来月販売


「DI-DI商品券」の1000円商品券(与那国町観光協会提供)

 与那国町の島内観光キャンペーン事業「DI-DI(ディーディー)商品券」が12月1日から販売開始される。同商品券は2000円で2万円分の商品券が購入できる内容で、18歳以上の町民約1300人が対象。新型コロナウイルス感染拡大の影響で低迷した島内消費の維持が目的で、同事業に登録している事業所で利用可能となる。町民全員に無料配布した「どなんクーポン」とは別の事業。

 同事業は、町内事業所で使用できる商品券を発行することで、新型コロナ感染症の影響で打撃を受けた地元消費の回復、地域経済の活性化に資することが目的。事業費は2800万円で、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用。予算は町議会9月定例会で可決した。

 商品券は1000円商品券20枚つづりを1冊として販売。町民は1割負担で購入できる。商品券は同事業に加盟している事業所で利用でき、購入時にお釣りは出ない。販売と有効期間は12月1日から来年2月28日まで。

 事業主体は町観光協会で、9日から参加事業者の受け付けをスタート。12日現在、飲食業、製造業、織物工房など11事業所が加盟した。同協会によると、同商品券の対象事業所は町内約100事業所で「町内全事業所は全て対象」という。

 与那国町は当初、島内観光に特化して事業展開を想定したが、新型コロナの影響で多くの業種が打撃を受けたため、全業種を網羅した内容に変更。企画財政課の担当者は「町民はコロナで島外に出にくいため、商品券を使って与那国の魅力を味わってほしい。事業者も経済が維持できてウィンウィンだ」と多くの利用を求めた。

 参加事業者は随時募集している。問い合わせは町観光協会(87―2402)。


2020-11-13 09:24:42
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36933/

竹富町観光ガイド 72業者に免許交付


観光ガイドの免許交付が始まっている西表島。無免許だと島内で有償の自然観光ツアーは営業できない(資料写真)=西表島東部

 竹富町の観光案内人条例に基づき去る7、8月に免許を申請した西表島内で有償の自然観光ツアーを行う事業者の登録・免許交付が始まって2カ月が経過した。所管する町世界遺産推進室によると、免許申請は島内や県外の個人・法人107事業者からあり、11月11日時点で84事業者を許可し、町観光案内人(観光ガイド)に登録した。また、全体の約7割に当たる72事業者に免許を交付した。未交付事業者に対しても島内の窓口で随時交付していく。

 免許取得には、島内におけるこれまでのガイドツアー実績など一定の要件があり、島内だけでなく、県外で法人登記され西表に営業所を構える事業者からの申請も上がっている。

 同室の安生浩太主幹兼係長は、申請済みの未登録23事業者について「大半は審査が終了し、当該事業者から登録料が納入されれば免許を発行できる状態。その他は、書類の追加を求めている事業者」とし、年内に未登録者の登録完了を目標に据えた。

 申請書類の許可、不許可が決定までの間は、猶予期間として免許がなくても営業活動は可能。町の認定を受け、登録料を支払えば免許の交付を受けられる。

 一方、石垣島内の民間船舶会社、国内の旅行サイトなどが仲介に入り、西表島内の自然観光ツアーを商品として売り出すケースもある。西表島内から「パッケージ商品を売る大本も観光ガイドとして登録を受けるべきでは」と疑問の声が出ている。

 同室によると、仲介業者が移動、宿泊、ツアーなどのパッケージ商品を売り出し、地元のガイド事業者に自然観光ツアーの案内を委託する流れがあるという。安生係長は「商品の予約を取る仲介業者については、免許交付を受けたガイドに委託していることが分かる内容をウェブ上で記載するようお願いしている。そうでなければ、販売している大本が免許を取らなければならない」とし、「免許の無いガイド事業者は島内でツアーが出来ないことを観光客向けに発信していく必要があり、今後は島内でのポスター掲示や媒体を活用し周知活動をしていきたい」と話した。


2020-11-13 09:21:36
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36932/

石垣島とジョグジャカルタつなぐ 南東芸術交流


演技後笑顔で「ありがとうございました」とメッセージを送る八重高郷土芸能部=12日午後、石垣市民会館中ホール

 石垣島とインドネシアの古都・ジョグジャカルタを芸能でつなぐ「南東芸術交流~ジョグジャカルタ・石垣島伝統芸能が生きるまちがまじわる」(石垣コミュニティーエフエム主催)が12日夕、石垣市民会館中ホールと国立ジョグジャカルタ芸術専門高校アリーナをオンラインで結んで開催され、地域に根付く伝統文化を通した交流を行った。

 八重山の市民による文化創造を支援する「シマノバ」の活動の一環。(一社)ブルーオーシャンの岡田智博代表とジョグジャカルタで伝統舞踊の踊り手として活躍する横須賀智美さんがディレクターとなり、伝統芸能とともに暮らす市民の交流を通して、文化活動の新たな手法や可能性を紡ごうと実施された。

 ジョグジャカルタからは芸術専門高校の学生による伝統古典舞踊や人形遣い「ワヤン・クリッ」や青年団組織「ニュスグス・グデュルッ」による舞踊「ランパック・ブト」などが披露された。

 石垣島からは八重高郷土芸能部、八重農郷土芸能部、八重山民俗舞踊光扇会荻堂久子舞踊研究所が出演。八重高は「やりくぬひょう」、「山バレーユンタ」など10曲、八重農は「稲が種子アヨー」や「マミドーマ」など5曲、荻堂久子舞踊研究所は「赤馬節」、「寿の舞」を披露した。

 演技終了後は演者や指導者間でそれぞれ感想や質問を交わして交流。今後の互いの活動に対してエールを送り合った。

 参加した八重農郷土芸能部の平良美夢部長(18)は「沖縄、八重山の芸能は見慣れていたけどインドネシアの芸能は曲のテンポや雰囲気、派手さなど全てが違っていた。新しい刺激をもらえた」と振り返り「八重山の芸能も知ってもらえるよう明るく元気よく踊ることができた」と笑顔を見せた。

 岡田代表は「コロナ禍でこうした文化交流ができたのは良かったし、互いの励みになったと思う。これからも新しい形の交流を続けていけたら」と語った。

 国の国際交流基金アジアセンター「アジア・市民交流助成」を得て開催された。同日は無観客で行われ、15日からオンラインでFMいしがきサンサンラジオのホームページで無料配信される。


2020-11-13 09:15:19
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36931/

八重山病院隣接 暫定ヘリポート供用開始


石垣航空基地ヘリコプターの機長から説明を受ける関係者ら=11日夕、八重山病院南側の暫定ヘリポート

 旧石垣空港跡地の県立八重山病院南側に救急患者搬送用の暫定ヘリポートが整備され、11日夕、関係者が参加して供用開始式(沖縄県主催)が行われた。海上保安庁の急患ヘリ輸送の対象は、主に竹富町、与那国町、多良間村の住民。搬送時間の短縮に期待を寄せる外間守吉与那国町長は「石垣島の周辺離島とは違い、石垣島まで距離がある与那国町。迅速に対応してくれた県に感謝」、伊良皆光夫多良間村長は「人命救助は一分一秒を争うため、病院近くに暫定ヘリポートが完成し心強い」とそれぞれ述べた。

 暫定ヘリポートは県が設置。24時間運用可能で、20㍍四方の離着陸帯、50㍍四方のフェンスを整備した。運営・管理も県が行う。県防災危機管理課によると、総工費は約2900万円。借地費用や持ち運び可能な夜間用照明などを含めた事業費は約3200万円。

 供用開始式で急患ヘリのデモンストレーションがあり、ヘリが着陸後、救急車に患者を引き渡し病院まで搬送する一連の流れを披露した。

 その後、参加者や関係者ら約40人がヘリポートに移動。ヘリを操縦した第11管区海上保安本部石垣航空基地の金城直樹機長から、新型コロナウイルス陽性者を想定し、専用の収納運搬用バッグを用いた輸送方法の説明を受けた。

 設置主体を代表して玉城デニー知事は「県としては国や関係市町村、石垣航空基地との協力体制のもと、ヘリポートの継続的な運用を図っていく。引き続き急患搬送体制の確保、医療体制の充実へ関係機関の協力をお願い申し上げる」とあいさつした。

 外間町長は、町が沖縄本島からの光ケーブル開通によって情報の格差が解消されたことを紹介し、「情報の格差が是正されても、与那国から石垣までの移動距離は解消されない。暫定ヘリポートは八重山病院が中核病院、災害拠点病院として役割を果たすためにも重要な施設。県においては恒久的なヘリポート整備へ特段の配慮を熱く申し上げる」と要望した。

 このほか、関係機関を代表し川満誠一副市長、第11管区海上保安本部の葛西正記本部長もあいさつした。


2020-11-12 10:23:38
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36930/

生物季節観測 対象種を大幅削減へ


観測対象種から外れたイワサキクサゼミ=2020年3月27日、石垣市登野城

 気象庁が1953年から実施してきた生物季節観測の対象動植物が来年1月から動物全種の23種と植物28種が観測対象から除外されるのに伴い、石垣島地方気象台でもイワサキクサゼミやサシバ、デイゴ、テッポウユリなどの観測が今後、行われないこととなる。同庁では削減の理由として、気象台周辺の環境が変化しており、適切な場所に標本木を確保することが難しくなっていることや対象の動物を見つけることが困難になっていることを挙げる。

 生物季節観測は季節の遅れや進み、気候の変化を的確に捉えることを目的に1953年から全国で統一して行われており、ことし1月現在、58地点で植物34種、動物23種を対象に、開花や初鳴きなど合わせて57種64現象を観測している。

 今回の変更で動物全種と植物28種の観測を取りやめることとなり、来年1月以降は植物6種(アジサイ、イチョウ、ウメ、カエデ、サクラ、ススキ)の開花や満開など9現象のみが対象となる。

 このうち石垣島地方気象台ではウメの開花とヒカンザクラの開花・満開、ススキの開花の3種4現象のみの観測となる。

 石垣島地方気象台の前身となる石垣島測候所の第2代所長を務めた岩崎卓爾氏発見のイワサキクサゼミや八重山の秋の使者サシバ、与那国町のシンボルに指定さているサルスベリやテッポウユリ、県の花として親しまれるデイゴも対象から外れる。


2020-11-12 10:21:35
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36929/

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