沖縄歴史文化研究会

琉球の歴史、文化、首里城など幅広く沖縄について学んでいます
八重山毎日新聞社
(c)

介護業界が受け皿に 定着率向上が課題


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 新型コロナウイルスのあおりで離職や解雇を余儀なくされた人たちが介護業界に転職する動きがある。八重山毎日新聞社が石垣市内の介護事業所にアンケートを行った結果、18事業所のうち3分の1に当たる6事業所で12~15人が就業していることが分かった。景気の動向に左右されにくい介護業界が職を失った人たちの受け皿になっている。

 アンケートによると、介護職に就業を希望した動機は▽前職の宿泊業が休業状態になった▽コロナの影響に左右されない安定した仕事がしたい▽以前から福祉の仕事を経験してみたかった▽介護業の必要性を感じた―など。今まで目を向けていなかった介護・福祉業界に、コロナ禍をきっかけに目を向け始めたことがうかがえる。ほとんどが八重山公共職業安定所からの紹介で採用された。

 他業種から人材を受け入れている介護事業所のサービス形態は、特別養護老人ホームをはじめ介護老人保健施設、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービスなどさまざま。事業所の規模も20人程度の小規模から80人以上の大規模事業所まであった。

 ただ、課題もある。ほとんどの介護事業所が新規就職者に「仕事を長く続けてほしい」と望んでいるが、ある事業所によると、新型コロナが流行し始めた3月以降、3人を雇ったが、2人がすでに退職するなど半年以上同じ職場で働く「定着」に結び付かないケースもあるという。

 一方で、アンケートに回答した18事業所のうち6事業所では、半年以上職員の入れ替わりがない状態を維持している。これらの事業所はいずれも、職員数が30人以下のデイサービスかグループホームだった。

 1年以上職員の入れ替わりがないというデイサービスの責任者は「デイサービスは入所系施設と比べて夜勤などもなく、わりと働きやすい。給与などの待遇面も割に合うため、離職しにくい環境なのでは」と推測する。(三ツ矢真惟子記者)


2020-11-02 09:44:03
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36903/

VERA存続呼び掛け 店頭署名最終日に高校生ら


署名台特設ブースで署名活動をPRするベラジニアのメンバーら=1日午後、メイクマン石垣店

 石垣市商工会青年部が実施しているVERA存続署名活動の店頭署名が最終日となった1日、高校生7人のVERA署名活動有志グループ「ベラジニア」のうち5人がメイクマン石垣店に駆け付け、市民に署名への協力を呼び掛けた。

 同活動は、文科省の予算削減により閉鎖の危機にあるVERA石垣島観測局の存続を求め、高校生の有志グループがことし8月から学校を中心に展開。活動に賛同した市商工会青年部が、市民への呼び掛けなど学生では困難な面を協力している。

 2年代表の青木宙帆さん(17)は「活動を通してVERAについて多くの人に知ってもらうことができたと思う」と話し、「VERAは私たちが星を身近に感じられる大切な施設。ぜひ皆さんの力でこの施設を子どもたちの世代まで残していきましょう」と呼び掛けた。

 小学校低学年のときに石垣島星まつりで一般公開されたVERAに行ったことで、星に興味を持つようになったというベラジニア・1年代表の富本和心さん(15)は「島の子どもたちが星にかかわる機会がなくなってしまわないよう、星空観察の場として石垣に残してほしい」と強調。「小さな一人の一票でも、集まれば大きな票になる。あと1週間、協力をお願いします」と呼び掛けた。

 店頭署名を実施してきた市商工会青年部の西表淳副部長は「2022年までの運用継続見込みは報道されているが、プロジェクト終了後はまだどうなるかが分からない。プロジェクトが終わっても施設が残るよう、署名活動を続けていきたい」と永続的な運用に向け、協力を求めた。

 署名台が常設されている市役所、結い心センター、市健康福祉センター、市立図書館では6日まで、オンラインでは7日まで署名可能。これまでに集めた署名は、高校生が集めた600筆、店頭署名1530筆など、集計分だけで合計2000筆以上集まっている。目標は5000筆。集めた署名は11月中に文部科学省へ届けられる。


2020-11-02 09:41:34
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36902/

台湾で終戦を迎えた宮古や八重山の人たち

 台湾で終戦を迎えた宮古や八重山の人たち100人以上が亡くなった引揚船「栄丸」の遭難事件。発生から75周年となった
宮古出身の生存者、砂川金三さん(92)に筆者がインタビューしたのは今年9月のこと。その内容は10月5日付の本紙を参照してほしいが、砂川さんはそれまで事件について語る機会がなかったという。尋ねられることがなく、語る機会がなかったというのだ
筆者にしても、栄丸のことを執念深く追いかけてきたわけではない。2011年に宮古島で台湾引き揚げ者から取材し、栄丸にも言及があったのに、突っ込んだ取材をせずにいた。それがおととし、台湾からの引き揚げが県内で話題になったことから、あらためて栄丸を意識するようになったのである
なにも第一人者ぶっているわけではない。本コラムにしてもタイミングの産物なのである
栄丸が遭難したのは75年前の11月1日だ。昨年はその前日に当たる10月31日に首里城で火災が起きた。全国的に関心の高いニュースである。マスメディアは大きくスペースを割く。栄丸が取り上げられる空間はほぼなくなったと言ってもいいかもしれない
忘れることは簡単だが、わずかでも文字にしておけば、忘れにくくはなる。ほかに書く人がいなければ、もう少し粘ってみようとも思う。(松田良孝)


2020-11-02 09:36:36
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36901/

県畜産共進会枝肉部門 ヤイマ枝肉が優秀賞1席


賞状を手に笑顔の上江洲さん(左)と峰岸さん=10月31日午前、農業生産法人㈲ヤイマ・ブリーダー・ランチ牛舎前

 2020年度第46回沖縄県畜産共進会(沖縄県畜産共進会協議会主催)の枝肉部門(肉牛の部)の格付け・審査と販売が10月30日までに南城市大里の県食肉センターで行われ、石垣市名蔵の農業生産法人㈲ヤイマ・ブリーダー・ランチ(上江洲安生代表取締役、以下ヤイマ)が出品した枝肉が最高賞に当たる「優秀賞1席」と特別表彰の「沖縄県知事賞」を獲得。販売価格は1㌔当たり8888円と、過去最高額の6100円を2788円上回った。石垣からの出品牛で優秀賞1席は19年の新里朋矢さんに続いて2年連続。

 ヤイマが出品した枝肉の重量は564・0㌔。ロース芯面積が90㌢、バラの厚さが9・8㌢、1頭から取れる枝肉の量を示す歩留基準値が78・9%、霜降り度を示すBMS(最高12)は12で、出品25頭中最高値となった。

 父は球美乃花、母の父は美国桜、母の祖父は安茂勝。出生地は竹富町黒島で、10カ月のときからヤイマで肥育。出荷月齢は29・5カ月だった。

 評価・落札額ともに2席以下に大差をつけたヤイマの上江洲代表は「一から出荷まで見ていた愛情が結果につながったと思う。一度は入賞を目標にしていたのでうれしい」と喜び、「名誉なことではあるし、もっと頑張らないといけないなという気持ちもある」と決意を新たにした。

 ヤイマで牛の飼育を担当する嶺岸寛子さんは、飼育のポイントについて「小さい時からの腹づくりが大切。強い腹にしてばてないようにしている。あとは、牛になるべくストレスをかけないように。いっぱい食べて寝る環境をつくってあげるようにしている」と話し、「受賞の一報にはただただ驚いた。いろんな人からお祝いの言葉をもらってよかったなと実感した」と顔をほころばせた。

 ヤイマの枝肉を総額486万2625円の高値で落札した㈱ニイチク=東京=常務取締役の木村明俊さんは「コロナで景気が冷えているなか、末広がりの数字を使おうということでキロ単価8888円という値段を付けた。南の島の第1次産業が疲弊しないよう、販売努力を続けていきたい」と語った。

 落札された枝肉は、㈱エムアイフードスタイルの日本橋本店、銀座店、恵比寿店で19日から始まるフェアで販売予定。

 同部門は、沖縄県の種雄牛を父に持つ生後30カ月未満の去勢肥育牛のみを対象としている。総出品数は25頭でうち八重山からは5頭の出品があった。


2020-11-01 09:35:29
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36900/

八重農 ラム酒の醸造に成功


八重農がサトウキビの濃縮液を原材料としたラム酒の製造実験に成功。発酵液を三角フラスコへ移す八重山農林高校の生徒ら=10月30日午後、応用微生物実験室

 八重山農林高校アグリフード科2年生6人は10月30日午後、同校で生産したサトウキビを原材料としたラム酒の醸造実験に成功した。ラム酒は仕込みから蒸留まで1週間と製造期間が短い上に、原材料であるサトウキビの濃縮液の確保、保存が容易であることから、担当の大嶺隆教諭は「技術が確立すれば石垣島の新たな産業にもなりえる」と期待する。生産者が加工、販売まで一手に手掛ける「6次産業化」を学ぶ同校のプロジェクト活動の一環。

 同23日、同校応用微生物実験室で糖度20度の同校産サトウキビ濃縮液に酵母を混ぜて1週間発酵させ、同30日に蒸留実験を行った。発酵液を三角フラスコで煮詰めると、実験室中に黒糖の甘い香が満ちた。

 回収できたアルコールの量は、市販のラムと同程度のアルコール45度に換算すると1・53㍑。発酵液は9㍑なので、収得率は17%にあたる。大嶺教諭によると、産業として成り立たせるには収得率3割以上が必要。糖度は約13度だった。

 今後は▽アルコール収得率3割以上▽市販のラムと同程度の糖度|などを安定的に達成する発酵液のブレンド方法確立を目指し、実験を重ねる。大嶺教諭は「ラムの特徴である糖度をどこまで出せるか。キビの付加価値を上げる意味でも面白い」と張り切る。

 サトウキビの濃縮液は冷凍保存可能なので、技術が確立すれば一年中季節を選ばずにラムの醸造ができる。大嶺教諭は「技術が確立すれば、地元の酒造会社に技術を提供したい。産業として活用してくれたら」と構想を話した。

 プロジェクトメンバーは、新垣玲亜さん、古堅美空さん、東蔵盛音々さん、辻川美羽さん、迎里愛夏さん、金城華純さん。

 新垣さんは「自分はまだお酒が飲めないのが残念だけど、自分たちの造ったもので喜んでもらえたらうれしい」と笑顔を見せた。

 同科は昨年度にスピリッツと焼酎の試験酒造の免許を取得し、同校生産の紅芋やキャッサバを原材料とした芋焼酎の製造に成功している。


2020-11-01 09:34:21
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36899/

犬の散歩中、娘が道端で…

 犬の散歩中、娘が道端で2匹の子猫を見つけた。「通り過ぎようと歩を早めたら、1匹は草むらに身を潜め、もう1匹がよたよたついてくる。しつこくまとわりつくので抱っこしてきた。餌をあげてもいいか」と家人の承諾を求めている
「2匹も飼っているのでダメ。見つけた場所に置いてきなさい」とむべない。3匹目でも飼いたい娘は、子猫を抱いたまま座り込んでいる。暗くなって「放してきた」と娘。家人「それでいい」
翌朝、朝食時に顔を出す2匹の飼い猫が現れないので、勝手口から名前を呼んだ。潜んでいた裏庭から落ち着きなくあたりをうかがいながら家の中へ。空腹だとみえ玄関わきの餌箱へ一目散
いつもなら、夫々の餌箱のふたをとるとすぐ食べ始める2匹が餌の臭いをしつこく嗅ぎ食べようとしない。そのうち後ずさりを始め外へ飛び出していった。自分たちと違う臭いに気づいた様子
娘に尋ねたら内緒で餌箱の残りを子猫にあげたという。今、子猫は飼育未承諾のままわが物顔で庭をかっぽ、縁側で寝そべり飼い猫が寄ってくると背を丸め毛を逆立て威嚇する
餌順のケンカ以外は勝手気ままに生きてきた飼い猫たち、居場所を子猫に占拠され屋外で潜む日が続いている。猫は同時期に飼いはじめないと一緒に暮らせない存在かな。(仲間清隆)


2020-11-01 09:33:19
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36898/

市有地2カ所の範囲確定 市に取得依頼


大本小学校前に設置されている「カンムリワシとび出し注意」の看板。数十㍍先の山林で沖縄防衛局が宿舎建設を計画している=30日午後

 石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、沖縄防衛局が宿舎建設用の市有地2カ所の範囲を確定し、取得に向けた調整を市に依頼していることが分かった。場所は大本小学校斜め向かいの県道沿い山林5500平方㍍(字真栄里1111の398)と市立学校給食センター跡地の宅地(字石垣522の2、523の1)の2107平方㍍。

 防衛局は駐屯地以外の隊員宿舎として駐屯地周辺に約30戸、市街地に約170戸の集合住宅の整備を計画している。用地測量などの調査業務の結果、市有地の取得計画範囲が確定したとして19日付で市に調整依頼文を通知。市は21日に受理、庁内での供覧などを経て29日にホームページ上で公表した。

 市有地2カ所の宿舎建設計画について防衛局は30日、八重山毎日新聞社の取材に具体的な内容を明らかにしなかったが、大本小近くの市有地が駐屯地周辺の約30戸になっている可能性が高い。市街地では、民有地でも測量調査の基準点が確認されていることから、市有地含む数カ所で計画しているとみられる。

 市契約管財課によると、今後は関係各課に対し、法令や市の計画に支障がないかどうか意見照会する。支障がある場合は防衛局にその対応を求め、なければ公有財産検討委員会(委員長・川満誠一副市長、7人)で審査、防衛局と価格などを調整した上で売却するかどうかの方針を決定する。

 公有財産検討委が駐屯地にかかる市有地22・4㌶を処分(売却・貸し付け)を審査した際、方針決定まで1年3カ月を要している。

 市有地処分については、5000平方㍍以上でかつ売り払い額が2000万円以上の場合は条例により議会の議決を必要とする。今回は、山林約5500㍍が売却額2000万円以上になれば議会に諮ることになる。


2020-10-31 09:53:04
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36897/

ハロウィーンで交流学習 こっこーまの親子招待


生徒らが考えたゲームに熱中する子どもたち=30日午前、八重山農林高校園芸実習室

 八重山農林高校ライフスキル科の生徒23人は30日午前、石垣市立おおかわ幼稚園の園児28人と石垣市子育て支援センター「こっこーま」の親子10組を招いて「ハロウィーンイベント交流学習」を同校園芸実習室で行った。

 同イベントは地域の子どもや親子との交流を通して、地域づくりの機会を図ることが目的。

 かぼちゃや魔女などの姿に仮装した子どもたちは、生徒が手作りした4種類のゲームを楽しみ、お菓子やシールなどの景品をもらった。

 おおかわ幼稚園の蜂巣聖道ちゃん(5)はお菓子の入った袋を広げ「五つももらった」と笑顔。同校3年の與那覇朱里さん(17)は「みんなに楽しみながらハロウィーンを知ってもらえてよかった。想像以上に楽しんでくれてすごくにぎやかでびっくりした」と振り返った。


2020-10-31 09:48:51
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36896/

新型コロナで落ち込んだ地域経済の応援を

 新型コロナで落ち込んだ地域経済の応援を目的とする石垣市プレミアム付商品券事業は26日現在、2億8257万円分が販売された(28日付本紙)。全体の約4割。事業開始から1カ月もたっていない。まあまあの出足だろう
それもそのはず。プレミア率は50%だから。プレミア分は、地元事業所での使用に限られる。市民1人につき最大1万円で1万5000円分の商品券の購入が可能だ。1000円単位での分割購入もでき、住民税非課税の世帯と3歳未満の子育て世帯は自己申告でプレミア分5000円の応援業種券を無償で受けることができる
4人世帯のわが家は4万円で6万円分の商品券を買い、さっそく子どもの誕生祝いで焼き肉店に行った。お得感のせいか、財布いや商品券のひもが緩む。2万円分をオーバーする支出。それもいい
それよりも気になったのは外食だった。そのため、個室のある焼き肉店を選んだ。個室がなくても、例えば間仕切りがあれば予防になるし、なにより安心できる
新型コロナはまだ終息しそうにない。今後も散発的あるいは集中的に発生するだろう。でも人が動かないと経済は回らない。その際、人にうつされるという心配よりも、自分が人にうつすかもしれないという意識を心がけたい。(比嘉盛友)


2020-10-31 09:46:57
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36895/

与那国町内で感染初確認 きょう大規模PCR検体採取


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 八重山地域新型コロナウイルス対策本部は29日、与那国町内で初めて新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。感染者は祖納地区在住の70代女性(八重山保健所管内127例目)で、感染経路は調査中だが、9月下旬~10月中旬まで那覇市に滞在していた。町は30日、久部良港で女性と接触した住民約50人を対象にドライブスルー方式のPCR検体採取を行う。検査結果は11月1日前後に判明、陽性者の数をみて石垣島か沖縄本島のどちらかに搬送する。

 女性は島に戻った後、25日に発熱やせきなどを発症、28日に町立与那国診療所を受診し、医師の判断で自宅に場所を移して抗原検査を行った結果、陽性と判明した。症状は軽症。県立八重山病院の病床数が逼迫しているため、女性は29日午後、海上保安庁の航空機で本島へ搬送され、那覇・南部の感染症指定医療機関に入院した。

 島内では消防団員が町の搬送車両で女性を与那国空港まで運び、航空機に引き継いだ。機内では、ウイルスなどの拡散を防止するための搬送器具「感染症患者搬送装置(アイソレーター)」で隔離した。

 関係者によると、女性は通院のため9月下旬から那覇に渡航、親族の自宅に滞在した。今月18日、自民党会派県議団と同じ便で与那国に戻ったが、八重山保健所は「県議団の濃厚接触には当たらないだろう」との見方を示した。

 女性は帰島後、会合などに出席しているほか、25日に開催された与那国島駅伝競走大会の会場にも足を運び、終了後の懇親会で住民らと酒席を共にしている。保健所は女性の濃厚接触者を10人以下とみているが、町は住民の不安感情が膨らんでいることから、竹富町西表島で8月に実施したように検査対象の枠を広げて約50人とした。

 30日の検体採取は、診療所の指定管理者・県地域医療支援センターの医師ら2人で行う。午後2時ごろまでに終え、同日中に本島の検査機関へ検体を送る。

 検査結果を受け、保健所が陽性者の年齢や症状を勘案して本島に搬送するか石垣島の八重山病院や宿泊療養施設に移すかどうか判断。状況に応じて船・ヘリ・航空機での搬送協力を海保に依頼する。

 町は、町内の医療体制では患者の容体急変に対応できないため、「現時点で島内に宿泊療養施設としてホテルを借り上げる予定はない」としている。現時点で島内に駐屯する陸上自衛隊へ応援を求める予定はない。

 一方、30日の大規模検体採取の対象から漏れた住民が後日、発症することも予想されるため、医師が必要と判断すれば随時検査する方針。11月1日以降、検体採取場所は集会施設ドゥライドゥグルを使用。結果が出るまでは自宅で待機、陽性だと島外の病院や療養施設に送る。

 

■石垣市で新たに3人 八重山管内計4人

 八重山地域新型コロナウイルス感染症対策本部は29日、新たに石垣市内で3人、与那国町内で1人が新型コロナに感染したと発表した。八重山保健所管内114例目の関連で新たに男女2人の陽性が判明し、114例目の濃厚接触・接触者の感染確定は計8人に広がった。かりゆし病院関係は1人増え、計55人になった。

 確定患者は与那国町在住70代女性(127例目)、かりゆし病院施設出入り業者の60代女性(128例目)、114例目との接触歴がある職業確認中40代女性(129例目)と同50代男性(130例目)。60代女性は、陽性が確定しているかりゆし病院関係者の濃厚接触者。

 70代女性は軽症で沖縄本島の医療機関に入院、無症状の60代女性と軽症の40代女性は県立八重山病院に入院。無症状50代男性は宿泊療養施設へ入所した。

 現在、八重山管内で起きている感染グループは▽かりゆし病院・老健施設関連▽沖縄本島・石垣島外への渡航者▽本島渡航者からの二次感染―に大きく分類できる。八重山保健所は、かりゆし関連とその他散発的に確認されている陽性者との接触は低いとみている。


2020-10-30 10:18:48
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36894/

来月2日に説明会 4地区「一方的」と反発


新ゲートに関する説明について、4地区住民誰もが参加できることなどを沖縄防衛局に求めるよう要請する4地区公民館長ら=29日午後、市役所内

 平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、開南集落近くに新たなゲートが計画されていることが発覚した問題で、沖縄防衛局が周辺4地区の公民館長宛てに11月2日に説明すると通知していたことが分かった。ただ、場所が石垣市役所で市長のほか4地区の代表者1~2人に限定され、時間も午後7時から30分間と限られた内容。4公民館長は29日、「近隣住民が誰でも説明を受けられるわけではない。質問時間も十分ではない。一方的だ」と反発、石垣市に対して同局に誠意ある説明を求めるよう要請した。

 防衛局からの通知文書は23日付。4公民館長によると、26日に配達証明で届き、27日に受け取った館長もいる。説明会は市職員と於茂登・開南・嵩田・川原の各地区代表者1~2人が対象。

 4公民館長は「ゲート変更は自衛隊基地と近隣住民との距離を極端に縮めるものであり、生活への影響は計り知れず、多くの方々が危惧している事案。代表者だけが説明を受け、質問時間もない中で近隣住民への説明責任を負うのはあまりにも負担が大きい」と指摘。

 その上で中山義隆市長に対し▽近隣4地区の住民が誰でも参加可能にする▽最低でも質問時間を1時間はとる▽周知期間を十分にとり、別日に開催する▽自衛隊配備計画は今回のゲート変更を含め全市民に関わる問題、全市民を対象にした説明会も開催する―ことを防衛局に伝え、交渉するよう申し入れている。

 4公民館長が市役所を訪れ、小切間元樹企画部長に要請書を手渡した。小林丙次開南公民館長らは「事前に市と調整をしているはずなのに、なぜ市から4館長に相談がないのか。行政としてあまりにも幼稚ではないか。上から目線のやり方だ」と抗議、芳沢瑞保嵩田公民館長は「通知はかなり失礼な文書。一方的だ」と批判した。

 小切間企画部長は「市長と副市長が不在なので要請の趣旨をしっかりと伝える」と述べた。


2020-10-30 10:13:36
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36893/

人命救助で連携強化 海保、消防が合同訓練


崖の下から負傷者を運ぶ消防隊員ら=29日、崎枝御神埼灯台周辺

 崎枝浜でことし8月以降、2度の水難事故が起きたことを受け、第11管区海上保安本部石垣航空基地と石垣消防本部は29日、合同訓練を崎枝浜と崎枝御神埼灯台周辺で実施した。消防隊員と機動救難士ら計30人余が参加し、巡視艇「やえづき」とヘリコプター、水上バイクが出動した。

 両部の連携強化を図ることで、迅速な人命救助に役立てることが目的。「救助・救急等の技術にかかる相互協力に関する覚書」に基づき、年に数回実施されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で本年度は初めて。

 午前は、無線通信による訓練とヘリコプターからの吊り上げ救助など、午後からは崎枝御神埼灯台周辺で搬送訓練を行った。

 石垣市消防本部の東崎原学署長は「事故が多い現場で救助が適切にできるように訓練を行っている。日頃からコミュニケーションをとることで、迅速な救助活動につなげていきたい」と意気込んだ。

 海上保安本部機動救難隊の田中孝幸隊長は「顔が見える関係を作り、コミュニケーションを定期的に取ることで、実際の現場での連携につなげたい」と話し、「救命胴衣など浮くものを身に着け、携帯電話などをなるべく持つようにし、事故が起きたらすぐに118番へ連絡してほしい」と呼びかけた。

 訓練が行われた崎枝浜では、ことし8月24日に3人が離岸流に流され帰還できなくなる事故が発生、9月8日にはシュノーケルをしていた男性が死亡する事故が起きている。


2020-10-30 10:10:26
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36892/

初乗り料金分を助成 来月1日から「おでかけタクシー」


「おでかけタクシー事業」をPRする伊良皆支部長(右)と中山市長=28日午後、石垣市役所

 石垣市は28日、11月1日から「高齢者おでかけタクシー事業」を展開すると発表した。高齢者の外出支援と経済的負担軽減を目的に、市内タクシーを利用する初乗り料金分を市が助成するもの。対象は、75歳以上の非課税高齢者で、車を所持しておらず近隣に親族が送迎できる環境にないことが条件。市は利用者を860人と想定している。

 同事業の申請者には郵送で「おでかけタクシー利用券」を配布する。最大で半年に12枚給付する。ただ、今年度は利用期限が3月末までの5カ月となるため、1カ月に2枚利用の想定で計10枚を給付する。

 同券では初乗り料金分を支払えるが、一度に複数枚使用してタクシー料金を仕払うことも可能。おつりは出ない。料金から初乗り分を差し引いた額は自己負担。

 八重山地区ハイヤー・タクシー協会八重山支部の伊良皆高司支部長は「家の前まで迎えに行けるので、活発に外出して石垣市を盛り上げてほしい」と活用を呼び掛け、中山義隆市長も「これを機会に外出を増やしてほしい」と述べた。

 同事業は市のふるさと納税を活用、事業費は約500万円。

 申請は29日から。問い合わせ先は介護長寿課(82―7158)。


2020-10-29 09:18:42
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36891/

一週間でフル完走を 石垣島ウェブマラソン


「石垣島webマラソン」をPRする中山義隆市長(右)ら=28日午後、石垣市役所

 石垣市は28日、新型コロナウイルスの影響で来年に延期した第19回石垣島マラソンの代替大会として「石垣島webマラソン」(石垣市主催)を11月29日~12月5日の7日間の日程で開催すると発表した。GPSトレーニングアプリ「TATTA(タッタ)」を活用する県内初のオンライン大会。1週間の大会期間中に累積でフルマラソン(42.195㌔)の完走を目指すものでタイムは競わない。

 同大会は石垣島マラソンと市の魅力をPRすることを目的に開催。参加資格は国内在住で16歳以上の健康な人。オンライン大会のため、居住地域から参加可能。スマートフォンで専用アプリをインストールする必要がある。

 大会は▽石垣牛コース(定員1000人、参加料8000円)▽一般コース(同2000人、同3000円)▽島人コース(同1000人、同2000円)―の3部門。島人コースは市民限定。石垣牛コースは参加者全員に石垣牛が贈られ、3部門全てで航空券などの景品が当たる抽選会に参加できる。

 大会の制限時間は7日間で、期間中の計測回数に制限はなく、累積で42.195㌔以上を走れば完走。市は運動公園や河川敷のランニングコースを走るなど安全面に考慮するよう求める。車両に乗って計測した場合、GPSが不正を感知し失格となる。

 大会長の中山義隆市長は「豪華景品を用意しているので、全国から多くのランナーの皆さまの参加をお待ちしています」と呼び掛け。市民ランナーに対しては「参加料がお得になったので、引き続き練習に励んで多くの皆さまの参加を」と話した。

 参加申し込みは11月1日~同月20日まで。石垣島マラソンのホームページで可能。問い合わせ先は同実行委員会事務局(82―1212)。


2020-10-29 09:13:45
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36890/

人生の中で何かを始める時に誰しもが何らか…

 人生の中で何かを始める時に誰しもが何らかの切っ掛けがあるだろう。兄がやっていたので野球を始めた。求人広告を見て仕事を決めた。友人の紹介で出会った―など、さまざまだ。しかし、その切っ掛けがその人の人生を大きく変えることもあるだけに重要だ
筆者もさまざまな切っ掛けがあり、現在に至っている。スポーツも高校時代に「楽そう」と思ったのが切っ掛けでバドミントンを始め、かれこれ40年余も関わっている
仕事も、本土からUターン後に、市役所に出した履歴書が県の出先に回り、そこで元の編集長に声を掛けられた。この切っ掛けがなければ、今ごろ何をしているんだろう、と考えた事もある
ことしはコロナ禍の中で、感染防止対策として外出自粛や3密回避などが求められ、市民の外出や会食する機会が減ったことで、デリバリーを始めた店舗も多い。コロナ収束後もデリバリーが一つの営業形態として定着する可能性もある。これも一つの切っ掛けだろう
また、人との接触が少なく安全なレジャーとして釣りが静かなブームになっているという。本土では釣り好き女子「釣りガール」が増加。市内でも、防波堤など釣りスポットに大勢の市民が並ぶ
新型コロナという全世界的な災いが新たな切っ掛けを生み出している。(下野宏一)


2020-10-29 09:11:48
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36889/

修学旅行 大規模校も続々来島へ


玉取崎展望台で眺望を満喫する修学旅行生たち=27日午後、同所

 10月から八重山の修学旅行シーズンが始まり、本土の大規模校も石垣島入りしている。観光関連業者は今期の来島校数を例年並みと見込んでおり、今後も大規模校が続々来島する予定。一方、市内の医療機関では新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生しているが、学校側は市中感染に至っていないことで旅行を実施。今期の修学旅行成功のカギは、市中感染を抑え込むことにある。

 27日、大阪桐蔭高校(今田悟校長)の生徒約170人が石垣島入り。3泊4日で石垣島、西表島、黒島を巡る。同校は6月に北海道旅行を計画していたが、時期とエリアを変更した。沖縄県への修学旅行は約25年ぶりで八重山観光は初めて。

 同校2年の浅越健人君(17)は「場所を問わず、修学旅行ができてうれしい。旅行が終わったら受験なので、悔いが残らないように楽しみたい」、森﨑涼也君(同)は「体を動かすことが好きなので、2日目のアクティビティが楽しみ。サップを楽しみたい」と話した。

 クラスターで新規陽性者が連日増えている石垣市だが、同校は保護者から92%の旅行同意を得て実施。引率担当教諭は「クラスターは院内にとどまっていると聞く。市中感染が起きていたら来ていないだろう」と述べており、市中感染の有無も旅行実施の条件となっている。

 ㈱東運輸(松原栄松代表取締役社長)によると同社が担当する修学旅行は10月5校、11月7校を予定。本土の学校は大規模校含めて9校が石垣島入りする。予約ベースで一時期、例年の2倍となったが、最終的に100校前後の来島を見込み、延期と海外振り替えが入る3月をピークと予測した。久場島清俊常務取締役は修学旅行成功のカギとして「市中感染が起きていないことは大原則。また来島した生徒、教師を誰一人感染させないことだ」と強調した。

 ㈱日本旅行関西教育旅行支店(伊藤実紀支店長)によると八重山入りする関西勢の修学旅行は、前年の約20校とほぼ同水準で推移。棚倉淳平副支店長は「今後も海外旅行を取りやめる学校が増えるだろう。関西の学校は本州旅行で満足しないので、北海道か沖縄の離島を選ぶ」と予測している。


2020-10-28 10:21:21
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36888/

石垣市プレミアム付商品券 4割、2億8257万円分販売


販売されている石垣市プレミアム付商品券「地域応援商品券」

 石垣市内の事業者の売り上げ回復と市民の地元消費喚起による経済循環の後押しを目的とした石垣市プレミアム付商品券「地域応援商品券」が、26日時点で全体7億4857万円の約4割に当たる2億8257万円分が販売されたことが分かった。市が27日、発表した。現在、商品券が利用できる店舗は674件。使用期限は来年1月17日までとなっており、中山義隆市長は「地元の経済を回すため、商品券を購入し、積極的に活用してほしい」と呼び掛けた。

 同商品券は市内の2万5235世帯4万9905人を対象に10月1日から販売と利用を開始。

 これまでに全ての加盟店舗で利用できる共通店型商品券は上限4億9905万円に対して1億8838万円、飲食店や中小事業者の店舗で使用できる応援業種等商品券は上限2億4952万円に対して9419万円が販売され、全体で3363万円が使用された。特例対象世帯として申請があった世帯は613世帯だった。

 市商工振興課では「商品券を購入した場合は特例対象世帯に該当しても無償交付は受けられないので注意してほしい」と呼び掛けるとともに「使い忘れなどないようになるべく早く利用してほしい」と早期の購入と使用を促した。

 商品券はマックスバリュ全店とサンエー石垣シティ、メイクマン石垣店、海邦銀行八重山支店、大里売店、星野共同売店で販売している。

 商品券が利用できる取扱店の募集は、来年1月15日まで。加盟手数料無料のほか、加盟店のウェブサイトやチラシなどへの掲載、新型コロナ対策として消毒液無償配布なども行う。


2020-10-28 10:19:00
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36887/

新型コロナ 接客業の女性ら5人感染


新型コロナ感染者

 八重山地域新型コロナウイルス対策本部(宜野座葵本部長)は27日、新型コロナウイルスの陽性者が石垣市内で新たに5人確認されたと発表した。これにより八重山全体の陽性者は4月以降で累計122人、7月以降で同118人となった。かりゆし病院関係はなかった。

 八重山保健所によると今回、陽性が判明したのは営業職の30代男性(石垣市在住)と接客業の40代女性(福岡県在住、石垣市滞在)、同40代女性(石垣市在住)、40代男性(同)、50代男性(同)の5人で40代女性2人は同じ職場。

 30代男性は感染経路などを調査中。40代女性2人と50代男性は25日に陽性が判明した本島への渡航歴のある40代女性の濃厚接触者。40代男性は別の管内確定患者の濃厚接触者だった。

 いずれも23日から25日にかけて発熱やせき、頭痛などの症状があり、PCR検査や保険抗原検査で26日夕から27日までに陽性が判明した。全員の症状は軽い。

 40代男性は八重山病院に入院、30代男性と40代女性2人は療養施設に入所。50代男性は入院が必要か今後調整する。

 保健所では行動履歴などを調査中で感染が拡大していないか調べている。

 宜野座本部長は「地域の方は感染予防対策をしっかりとり、手洗いやうがいはもちろん大勢での飲食はしないなど節度ある行動をお願いしたい」と呼び掛けた。

 現在、八重山病院に24人、かりゆし病院に8人が入院し、14人が宿泊療養施設に入所している。


2020-10-28 10:13:28
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36886/

市議会 市営新川団地工事請負可決


建て替えられる新川市営住宅の完成パース図

 石垣市議会(平良秀之議長)は26日、新川市営住宅建て替え事業の建築工事請負契約4件と川平子育て支援施設新築工事請負契約1件を全会一致で可決した。新川団地4件は総額18億872万円、子育て支援施設は3億3825万円。それぞれ2022年6月末、21年3月末の工期。新川団地の建て替えは、現団地を集約して高層化する。

 現団地は3棟48戸。1980年に供用開始され、築40年が経過。老朽化やバリアフリーの未整備に伴う住機能の低下が進んでおり、居住水準と居住環境の向上、バリアフリー化を目的に建て替える。

 建設地は県営団地があった隣接県有地。市は現新川団地の市有地と交換する手続きを進めている。

 5844平方㍍に5~9階建ての1棟。3LDK40戸、2DK37戸、3LDKの車イス住戸3戸の計80戸。エレベーター1基を設ける。高さは28・5㍍。津波災害の一時避難場所として活用することで地域の防災機能の向上も図る。

 4件を審査した建設土木委員会では、家賃滞納者への対応を問う声があり、当局側は新団地への入居の条件として完成前年度までに家賃滞納がないことなどを挙げた。滞納者は7戸で最大は48月分62万円。計画的な返済を進めているという。

 建築工事は四つの工区に分けて行う。1工区は㈱肥後工務店・八重山興業㈱特定建設工事共同企業体で契約額6億3062万円、2工区は㈱玉吉建設で5億380万円、3工区は㈱丸尾建設で3億7840万円、4工区は㈱前木組で2億9590万円。

 川平子育て支援施設は、現川平保育所に隣接する市有地に新しく園舎を整備するもの。川平、﨑枝、桴海地域の子育て支援の拠点となる。RC造2階建てで延べ床面積1135平方㍍。保育室(6室)、遊戯室、地域支援室、調理室を備える。㈲黒島組が請け負う。(額は税込みで1000円以下切り捨て)。


2020-10-27 09:12:26
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36885/

石垣島アウトフィッターユニオン 持続可能な観光を


帆掛けサバニ「鶴丸」をこぐ参加者たち。帆は(同ユニオンが)小さくても大空を羽ばたけるようにとの願いが込められている=25日午後、明石橋海岸

 北部地域を中心に石垣島で自然体験ツアーを扱う21事業者から成る団体「石垣島アウトフィッターユニオン」(大堀健司会長)は25日午後、コロナ後を見据えた長期滞在型の新しい観光プログラム「石垣島北部の自然と伝統を生かしたサスティナブルツアー」を明石橋海岸で実施し、市内在住者30人余りが自然環境に負荷をかけないアクティビティを通して、島の自然や文化を満喫した。

 同体験は、環境省の2020年度国立・国定公園への誘客推進事業の採択を受け実施。コロナの影響で休業状態となっている自然体験を扱う個人事業主に対し収束までの経済的支援と収束後に展開できる新しいプログラム作りを行うことが目的。

 この日、参加者らは化石燃料による動力を用いない木製帆船(サバニ)、カヌー、乗馬など三つのアクティビティを思い思いの順番で楽しんだ。

 大堀会長は「コロナで観光業がストップしたのを機に、改めて石垣島の自然体験について振り返ってみると、大人数の客を短時間で回すことが多くなっている現状に気づいた。コロナ後は長期滞在で島の自然をゆっくり楽しんでもらいたい」と語り、「『量より質』で考え、島全体でも、この観光でいいのか、投げ掛けるきっかけにしたい」と呼び掛けた。

 野底小6年の娘、陽向さんと一緒にカヌー、サバニを体験した母・山口恵さんは「どちらもすごく気持ちよかった。人の力で動かしているから、エンジン音がしなくて静か。海面も近く、島の自然を満喫できた」と喜んだ。初めて乗馬を体験した野底小5年の井上誠貴君(10)は「ちょっと揺れたりするけど、面白かった。また乗りたい」と満足げな表情を見せた。

 同ユニオンは、05年に竹富町新城島—西表大原間で起きたカヌーツアー事故をきっかけに同年、「石垣島沿岸レジャー安全協議会」として発足。17年に組織名を「石垣島アウトフィッターユニオン」に変更し、定期的に救命救助や安全訓練などを行うことで、水難事故防止や自然環境の保全などに努めている。

 11月18日からは2泊3日の日程で弱視やダウン症などの障害のある人でも楽しめる「化石燃料を使わないサスティナブルモニターツアー」を開催予定。


2020-10-27 09:10:30
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36884/

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