沖縄歴史文化研究会

琉球の歴史、文化、首里城など幅広く沖縄について学んでいます
八重山毎日新聞社
(c)

水揚げ半減 コロナ禍に不漁


期最後の操業で水揚げされたカツオ。総水揚げ量は24㌧と前年比57%減となった=8日午前、八重山漁協

 八重山漁協の今期カツオ漁が8日、終了した。八重山唯一のカツオ船第一源丸(上地源船長)が同日、200㌔を水揚げして操業を終えた。新型コロナウイルスの影響で出漁が約1か月遅れたことに加え、漁獲量も少なかった。水揚げ量は24㌧と前年比57%(32㌧)の大幅減となり、漁業者は「最悪なシーズン」と厳しい表情で振り返った。

 カツオ漁は例年、ユッカヌヒー(旧暦5月4日)を終えた6月からスタートするが、ことしは新型コロナによる空輸便減便の影響で出漁を約1か月見合わせた。さらに漁獲も少なかったため「ダブルパンチ」を受ける形となった。

 昨年は15㌧だった島外市場への出荷もことしは0・8㌧と大きく落ち込んだ。八漁協市場販売課の友利邦明課長は「毎年旧盆過ぎには本島、名古屋、徳島、高知へ毎日のように送っていたが、ことしは5回ほど。地元消費の分でも精一杯だった」と話した。

 第一源丸は8日、石垣島南東のパヤオで操業。しけの影響もあり、水揚げは200㌔と少なかった。船員の座波幸次さん(60)は「例年より漁獲が少なく、漁場にも小さなカツオしかいなかった。今までで一番悪いシーズン」と苦笑い、上地船長も「1か月の遅れが大きい。来年に期待してまた頑張るしかない」と語った。

 地元鮮魚店でも、カツオが店頭に並ぶ機会が減るなど影響が出た。崎原さしみ店の前仲優貴店長(36)は「この時期は居酒屋でカツオのおすすめメニューを出しているが、ことしはなし。離島の取引先にも送れなかった。ぷりんぷりんのカツオを食べてほしかったが」と声を落とした。


2020-10-09 09:39:17
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36838/

八重山広域市町村圏事務組合 ラジオ中継局機能強化


於茂登岳山頂にあるラジオ中継石垣局。2021年度にバンナ岳と川平の2カ所へ移転となる(八重山広域市町村圏事務組合提供)

 八重山広域市町村圏事務組合議会(仲間均議長、8人)の臨時会が8日午前、石垣市役所で開かれ、八重山地区ラジオ中継局機能強化事業の実施設計委託費を追加する2020年度一般会計補正予算案など2議案が全会一致で可決された。ラジオ中継局は21年度、現在の於茂登岳からバンナ岳と川平に移設する。

 一般会計補正予算は3853万円を増額し総額を1億247万円とするもの。このうち、ラジオ中継局事業の実施設計委託料は負担金として3978万円。事業申請は石垣市が行い、竹富町と与那国町が案分額を市に納入後、市がまとめて同組合に支出した。

 委託料は内閣府の沖縄離島活性化推進事業費補助金を活用し、国8割、県1割、3市町1割の負担。

 同事業は石垣局(於茂登岳)、西表局(西表祖納)、与那国局(久部良岳)の3局が対象。石垣局は移転し、西表と与那国局は機器を更新する。

 石垣局は、バンナ岳と川平にある民間中継局に機器を新設する。同組合は、於茂登岳から2地点に移転することで▽難聴地域(都市型難聴、北部地区難聴)の改善▽落雷被害の減▽徒歩移動が減り修繕時の負担減|をメリットに挙げる。

 今年度で実施設計を行い、21年度に放送機器の更新と移設工事を行う。

 臨時会では、227万円円を減額し総額を274万円とするふるさと市町村圏基金特別会計補正予算案も可決された。延期となった「2020全国のやいまぴとぅ大会」の補助金400万円を減額し、「やいまぴとぅ応援メッセージ・プロモーション映像制作事業」の委託料166万円を追加した。3市町の字会・公民館の24団体が全国の郷友会などに対し、地元をPRする動画メッセージを作成する。


2020-10-09 09:38:03
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36837/

クーポン利用に困惑も Go To、参加店舗280件超


GoToトラベルの地域共通クーポン券を活用する事業者が増える一方、利用方法を巡ってトラブルも発生している=7日午後、ユーグレナ石垣港離島ターミナル

 国のGoToトラベルキャンペーンの地域共通クーポン券が10月1日から始まり、7日で1週間がたった。八重山郡内のクーポン券取扱店は9月末時点で約280件を超え、店舗売り上げも増加傾向。関係者はGoTo需要に「良い方向に向かっている」と喜ぶ。一方、クーポン券の利用方法を巡って「回答が二転三転」「対応が遅い」など、GoTo事務局の動きに困惑する事業者もいる。

 地域共通クーポン券は、旅行代金の15%相当額を券として旅行業者、宿泊業者が旅行者に配布するもの。紙クーポン、電子クーポンの2種類がある。石垣市観光交流協会によると、地域共通クーポン券の取り扱い店舗は9月28日時点で郡内283件。内訳は石垣市215件、竹富町68件。与那国町に取り扱い店舗はない。

 このうち、ユーグレナ石垣港離島ターミナルのある店舗では、紙・電子の両クーポンに対応して営業。同店によると、客の2~3割がクーポン券を活用しており1000円分の利用が多く、1日1~2万円分の券が使われる。店舗担当者は「東京都が追加されて、観光客が少しずつ増えている。以前より良い方向に向かっている。(売り上げは)まだ少ないが、ないよりはいい」と話す。

 クーポン券には利用エリアを示すスタンプやシールが添付される部分があるが以前、手書きの券を受け取ることがあった。4日、GoTo事務局に問い合わせたところ、「受け取らないように」との回答。その際、手書きクーポンの換金ができるのか確認したが、7日時点まで回答はないという。

 担当者は「返答はないが、店には毎日クーポン券が来る。事務局がバタバタしていることは理解できるが…」と改善を求めた。

 一方、竹富町の離島で日帰り観光ツアーを展開する旅行社の一つはGoToトラベルの割り引きを活用し、40種類の観光コースを運航。同社によると9月末、地域共通クーポン券との併用をGoTo事務局に確認したところ「利用可能」との回答を得た。ただ、その後は回答が「利用不可」に転じたようで結局、「可」2回「不可」3回の連絡を受けたという。

 現在、同事務局に最終確認をしている同社担当者は「クーポン券が使えないことを知った客のキャンセルが1日数件はある。事務局も大変だと思うが、制度を明確化してほしい」と注文を付けた。


2020-10-08 09:21:41
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36836/

「人権の花」咲かせよう 白保小で苗植え付け式


児童らが「人権の花」運動でニチニチソウの苗をプランターに植えた=7日午後、白保小学校

 2020年度「人権の花」運動の苗の植え付け式(石垣市主催)が7日午後、白保小学校であり、児童が種から育ててきたニチニチソウの苗16本をプランターに移植し、相手を思いやる気持ちを再確認した。

 人権の花運動は、児童が互いに協力して花を栽培することで情操を豊かにし、命の大切さや相手への思いやりなど、基本的人権の尊重の精神を身に付けさせることが目的。

 同校の入嵩西清幸校長は「いろいろな色や形の花があり、みんな違っていい。児童一人一人が花を育てることで命の大切さ、思いやりの心を育ててほしい」と呼び掛け。中山義隆市長は「人権はすべての人が自由に安心して生活するために平等にもらっている権利。皆さんの思いやりの心によって成り立っている」と人権の尊さを伝えた。

 石垣市人権擁護委員協議会の森永用朗会長は「花の命を大事にして育ててほしい。思いやりの花、優しい花、元気な花を咲かせてほしい」とあいさつした。

 その後、児童4人と関係者が一緒に苗をプランターに植え付けた。同校6年の米盛英志郎君(12)は「種から大事に育ててきた。毎日の水かけは大変だが、心を込めて大切に育てていく。一人一人が優しい心と思いやりを持てるといいと思う」と児童代表であいさつした。

 このほか、同校では「人権の花」運動の一環として「一人一鉢運動」を実施。2~6年生はマリーゴールド、1年生は百日草を育てる。


2020-10-08 09:18:30
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36835/

2020年も残り3カ月となった。新型コロナに…

 2020年も残り3カ月となった。新型コロナに振り回され、決して良い年とはいえないが、気が付けばはや10月だ
先日、地域の公民館役員時代の模合があった。平成3年の役員なのでかれこれ約30年になる。当時、各種部長として公民館の運営を仕切っていた先輩方は70代、一番若かった筆者の世代も還暦間近。皆年を取ったものだ
その席で先輩から「ジャネーの法則」のことを聞いた。年を重ねるほどに年をとるのを早く感じる、いうものだ。実際には1年365日、時間は変わらないが、感覚的に時がたつのを早く感じるという
同法則の考案者は19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネ。体感時間と年齢は反比例すると説く。例えば50歳の人の10年間は5歳の子どもにとっては1年間に当たるという
人は、経験がない事は強く意識に残り、時間が長く感じる。子どもの時は初めての体験だらけだが、大人になると新しい体験が少なくなり時間がたつのを早く感じるという
たしかに、仕事に就き、経験年数が長くなれば日々同じ事の繰り返しで刺激が少なく、気が付けば1日が終わることも。1年があっという間に過ぎ去り老け込まないよう、意識的に新しい環境や経験のないものに挑戦するなど、生活に刺激を与えることが大事なようだ。(下野宏一)


2020-10-08 09:15:29
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36834/

市立図書館開館30周年 知の拠点の節目祝う 市長「親しまれる施設に」


開館30周年を迎えた石垣市立図書館=6日午後、同所

 1990年10月6日に開館した石垣市立図書館(久原道代館長)は6日、開館30周年を迎え、同館視聴覚室で記念式典を催した。関係者や中山義隆石垣市長、西大舛髙旬竹富町長など約20人が出席。八重山の知の拠点である同館の歩みを振り返り、歴史の節目を祝った。同館に貢献した2個人3団体への感謝状贈呈や、新型コロナウイルス対策として導入された図書除菌機のお披露目もあった。

 同館は1990年に蔵書約6万冊の図書館として開館。92年に八重山関係新聞記事検索システムを導入し、2010年には竹富町、与那国町と協定を結び広域図書貸し出しをスタート、11年に石垣島北西部地区の移動図書館を開始するなど、地域のニーズに応えてきた。

 貸し出しのほか、乳幼児の読書の始まりを支援する「ブックスタート」や「だっこDEおはなし会」、地域の歴史を学ぶ「古文書講座耳学問の会」などさまざまな取り組みを展開し、市民と本をつないでいる。

 2020年3月末時点で蔵書28万1556冊。昨年度は4万7468人が貸し出しを利用し、団体利用含め21万7994冊が貸し出された。1日平均利用者は187.6人、1日平均貸出冊数は861.6冊だった。

 記念式典で中山市長は「これからも皆さまの学びを支える知の拠点として、多くの方から親しまれる図書館を目指す」とあいさつ。平良秀之市議会議長が「図書館建設にかけられた思いを大切に、多くの人に活用されてほしい」と祝辞を述べた。

 久原館長はあいさつ文で「インターネットに加え、実際に手にすることができる本と資料という媒体を通して、信頼性の高い情報を提供することが図書館の使命」と語り「さらに身近で必要とされる図書館であり続けるために、よりいっそうサービスに努めていく」と誓った。

 継続的な寄付や事業への協力などを通して図書館に貢献した2個人3団体へ、中山市長が感謝状を贈った。受賞者は次の通り。

 ▽赤木かん子、宮良芳和、石垣市文庫連絡協議会(潮平俊会長)、㈱先島ガス(玉城守雄代表取締役社長)、八重山小中学校司書研究会(宮良由美会長)

 

■図書館の歴史や活動紹介 開館30周年記念展示会

 石垣市立図書館は11月15日まで同館展示室で、開館30周年記念展示「図書館ヒストリア」を開いている。同館や、かつてあった八重山通俗図書館(のちの沖縄県立八重山分館)、八重山琉米文化会館図書室移動図書館に関する写真や年表を展示している。

 移動図書館の歴史や各種図書館事業、市民ボランティアの活動などを紹介。同館30年を振り返る映像や、同館テーマソング「石垣市立図書館に行こう」などの視聴コーナーもある。


2020-10-07 09:43:14
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36833/

島内就職拡大も コロナ禍、県外厳しく


高校生の就職状況について意見を交わす参加者ら=6日午後、大濱信泉記念館

 今年度3月に卒業する郡内高校生の就職状況について情報共有を図るため、石垣市商工会商業部会(和田明人会長)は6日午後、大濱信泉記念館で、高校や関係機関との意見交換会を開き、コロナ禍における現時点での就職希望者の状況や島内就職拡大の可能性などについて意見を交わした。

 同会は9月7日に厚生労働省が発表した2021年3月卒業予定の高卒求人倍率について沖縄県が0.83倍と全国ワーストとなったことを受け、八重山圏域の状況を把握しようと開いた。市内各高等学校の担当者と同会会員、八重山公共職業安定所職員ら15人が参加した。

 各校の担当者は現在の志望状況について「例年通り県外志望者が多いが、厳しい壁に当たって県内または島内へ変わるのではとみている」(八商工)、「例年は県外希望者が多いがことしは半々。うち県内についてはほとんどが島内を希望している」(八重農)と説明。今後県内、島内就職が増加する可能性を示した。

 部会、企業へ向けては「求人票だけでなく、八重山の企業と仕事内容が分かりやすくまとめられた資料などがあれば助かる」(八重高)、「説明だけでなく、実習や体験を通して生徒を見てもらえると理解が得られやすいのでは」(八特支)と要望した。

 会員側からも「各企業、人を増やすのは厳しい状況にあるのは確か。それでも地元の子たちが島に目を向けるのであればいい」、「忙しさのあまり(新卒者採用に)気持ちがいかなかったが、いま島内就職の転機が来ているのでは。学校側からも島内企業への就職も積極的に呼び掛けてほしい」との意見があった。

 和田部会長は「就職希望者数をみると今のところ思った以上に大きな動きはない。ただ10月以降、親との話し合いの中で生徒たちの考え方も変わって希望者が増えてくるかもしれない。今日の意見交換を生かし、島内での就職を受け入れるような体制を今後つくっていけたら」と語った。


2020-10-07 09:38:13
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36832/

大きなヘチマが話題 人の背丈ほど 道行く人もビックリ


自宅の庭で実った大きなヘチマを前に笑顔を見せる崎山用照さん=9月21日、西表島祖納

 【西表】祖納の崎山用照さん宅の庭先で、人の背丈ほどの大きなヘチマが実り、道行く人を驚かせている。

 崎山さんはこのヘチマが気に入り、種を本島中部の知人から譲り受け、たい肥を与えて育てたところ、たくさんの実をつけた。

 崎山さんは「これは昔のヘチマ。今は品種改良でいろんなヘチマが出ている。今年初めて育ててみたが、まだ大きくできるかも。味もおいしい」と笑顔だった。

(曽根田容子西部通信員)


2020-10-07 09:34:41
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36831/

石垣小 新校舎 今月着工へ


石垣小学校新校舎のパース図(石垣市教育委員会提供)

 石垣市議会(平良秀之議長)の2020年第10回臨時会が5日午前、議場で開かれ、石垣小学校校舎新増築改築工事の工事請負契約3議案が全会一致で可決された。契約額は建築・機械・電気工事で総額20億415万円。石垣市教育委員会によると、工事は10月中に着工し、21年10月の完成予定。同年度3学期からの供用開始を目指す。現校舎は築39年で経年劣化が課題となっていた。

 新校舎は現校舎西側のグラウンドに建設し、風通しや採光を活用して中央部分を吹き抜けにする構造。新校舎はRC造4階建てで施設面積6553平方㍍。施設内訳は管理室6室、特別教室9室、普通教室18室。工期は365日。

 市教委によると新校舎供用開始後に旧校舎を解体、跡地にグラウンドを整備する。工事中、現グラウンドは基本的に使用できない。グラウンドの一角にある「ふるさと学習館」は解体する。同校は市の津波一時避難所に指定されており、新校舎でも屋上に移動できる階段を設ける。

 議案は総務財政委員会(砥板芳行委員長)に付託、審議された。同委員会で大濱明彦氏は、西門近くに校舎を建設することで、車両送迎時に一方通行の道路が混雑し、交通事故が起こる可能性を懸念。これに対し市教委は西側のフェンスを学校敷地側に寄せ、スペースを広げる考えを伝え、「西側での乗り降りも発生するが、東側に導線を導くような施設整備をしたい」と理解を求めた。

 また、宮良操氏から議案の提案時期や契約事務を定例議会の日程に合わせるよう求める意見もあった。その後、本会議で委員長報告に基づき議案が可決された。

 市は建築、機械、電気の三つの工事契約に分けて議案を上程。指名競争入札は8月に実施、9月3日に仮契約を結んだ。建築工事は15億6725万円で、砂盛建設㈱と㈱大進建設の共同企業体。機械工事は2億4559万円で㈲大三電設と㈲沖安工業の共同企業体。電気工事は1億9170万円で㈱南西工業、㈱海邦電設の共同企業体が担う。


2020-10-06 09:58:35
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36830/

チョウチョウウオ 地球温暖化が生息に打撃 水産技術研究所八重山庁舎


白化耐性が弱いタイプのサンゴのポリプを好んで食べる3種類のチョウチョウウオ(水産技術研究所八重山庁舎提供)

 水産技術研究所八重山庁舎の主任研究員・名波敦氏は、チョウチョウウオが種類によって特定のサンゴを選択的に食べることを明らかにし、高い水温で死滅してしまう種類のサンゴを好む種も特定。地球温暖化の加速がチョウチョウウオの生息に大きな打撃を与える可能性があることから名波氏は「生息数が大きく減少することも考えられる。サンゴ礁の生物多様性を守るためにはサンゴの種類もバランス良く守る必要がある」と話した。研究は生物学などを網羅するオープンジャーナル誌「PeerJ」に8月4日付で掲載された。

 チョウチョウウオの仲間はサンゴ礁を代表する魚類で種類が多いことからサンゴ礁の生物多様性を支えている。また、その美しい姿はダイビングや観賞魚として人気が高く、人間の経済活動にも恩恵を与えるとみなされている。

 調査は2016年6月から20年2月までに石西礁湖(11地点)と名蔵湾(7地点)、崎枝半島(3地点)の21地点で行われた。自然界に生息するチョウチョウウオ14種の摂餌行動をデジタルカメラなどを使い記録した。

 調査した14種類のうち、7種類がサンゴのポリプを選択的に食べることが判明。このうちヤリカタギ、ハナグロチョウチョウウオ、ミカドチョウチョウウオの3種は高海水温による白化現象に弱い種類のテーブル状ミドリイシと散房花状ミドリイシを好んで食べることが分かった。

 特にヤリカタギは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されていることからサンゴの白化により生息数の減少が加速する恐れがある。

 ほかの4種(ミスジチョウチョウウオ、ウミヅキチョウチョウウオ、シチセンチョウチョウウオ、スミツキトノサマダイ)は、比較的白化に強いタイプのサンゴを好むが名波氏は「海水温上昇が続くことで白化耐性の強いサンゴであっても死ぬリスクは高まり、予断を許さない状況」と指摘する。

 サンゴ礁の保全や再生は成長が早い枝サンゴなどが対象となることが多いが、名波氏は生き物に住む場所を与えるには効果的とした上で「研究では7種のチョウチョウウオが枝状ではないサンゴのポリプを好んで食べていた。サンゴ礁を彩るチョウチョウウオの仲間が暮らしていくためにはさまざまな種類のサンゴをバランス良く守っていくことが大切」と話した。


2020-10-06 09:54:37
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36829/

「♪小さなお葬式」とテレビCMが歌いかけ…

 「♪小さなお葬式」とテレビCMが歌いかけてくる。「縮小志向」の家族葬をうたう。そうでなくともコロナ禍で家族葬を選択せざるを得ない場合もあったに違いない
全国と同様に沖縄の社会も縮小志向にある。石垣でも七日ごとの法要を繰り上げる事例が増えつつある。残される家族に負担をかけたくないと、生前に「小さなお葬式」を言い残す方もあると聞く。TVCMは実に時代を映す鏡である
なのに、である。昨年11月に亡くなった中曽根元総理の内閣・自民党合同葬に、党と政府折半で1億9000万円の経費で挙行するという。折半とはいえ、1億円近い国民の血税を使う「大きなお葬式」にネット上で批判が出ている
「中曽根総理の功績や過去の先例などを総合的に勘案し、執り行う必要最小限の経費」と加藤官房長官が説明している。元総理の功績にもの申すつもりは一切ないが、このコロナ禍に「先例」どおりとはいかがなものか
国民には「まず自分でやってみること」と「自助」を求めながら、ご自分のお身内には「公助」でいいのだろうか
全国から島々まで、お葬式事情は何も経費の問題だけではなく社会のあり方の表れ。国政をつかさどる人たちと国民の、金銭感覚だけじゃない「肌感覚」の大きなずれ。いずれ国民に「しっぺ返し」されるかも。(慶田盛伸)


2020-10-06 09:52:58
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36828/

図書購入費、500万円台に 1000万円台から減少


6日に開館30周年を迎える石垣市立図書館。当初予算の図書購入費が減り続けている=3日午前、同館

 石垣市立図書館の図書購入費が減少している。市一般会計当初予算に計上された購入費は記録の残る1994年に1300万円と1000万円台だったが、その後右肩下がりの傾向となり、今年度は517万円と94年の約4割に。寄付金やふるさと納税など一般財源以外の財源は増えてきたが、同館側は「当初予算を一定額確保しなければ、計画的な図書購入は難しい。一般財源をかさ上げし、寄付金頼みの運営を脱却する必要がある」と訴えている。

 2019年度の図書購入費は当初予算で509万円。決算では約900万円にのぼったが、このうち約400万円はふるさと納税や寄付金だった。図書館は一般財源の確保額をベースに図書購入計画を立てるため、この場合は500万円の範囲で図書の更新、新規購入を判断しなければならない。

 職員によると、当初予算の削減で影響が出ているのは自然科学、社会科学などに関する入門書以上の専門性を持つ一般書。学問の進歩に合わせ新しい本が毎年出版されるが、単価が高いため、購入のハードルが高いという。

 さらに、利用促進のためには劣化した本の買い替えも欠かせない。同館が昨年、図書館必携本と呼ばれるロングセラーの児童書を買い替えたところ、貸し出し利用が増えたという。

 また、地元出身者の自伝や地元出版社発刊の本は、郷土資料としての価値が高い一方、一度絶版あるいは品切れになると入手困難となるため、収蔵するには発売時に即購入することが重要だ。

 大田将之資料サービス係長は「図書館必携本を更新し、新しい本を購入するには1000万円ほど必要という実感がある」と話す。

 市立図書館協議会の慶田盛京子委員長は「石垣市が市民憲章にもうたう『文化都市』の根幹を支えるのは図書館の情報。竹富町、与那国町の住民にも貸し出しする大きな役割を果たしてきた。協議会としても図書館をフォローしたいが、予算がないことには難しい」と図書購入費の充実を要望する。


2020-10-05 09:23:23
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36827/

天然ライブロック密漁か 総重量85.3㌔野底海岸で大量に放置


野底海岸に放置されていた天然ライブロック。総重量は85・3㌔もあった(八重山農林水産振興センター提供)

 石垣市野底の海岸で造礁サンゴや岩石などの天然ライブロックが買い物かごに入れられて放置されていたことが4日までに分かった。ことし8月26日、観光客が発見し、八重山警察署に通報した。同署と石垣海上保安部、八重山農林水産振興センターの職員が現場で確認したところ、総重量は85.3㌔だった。何者かによる密漁とみられる。

 同センターによると、岩石は1個あたり100㌘~2㌔。なかには生きた造礁サンゴが付着しているものもあったという。

 職員らは現場で待機したが、放置していた人物が現れなかったため一時持ち帰り、石垣市水産課の許可を得て市種苗供給施設で保管。その後、放置した人物の特定ができなかったため、9月3日に現場海岸へ運び、海中に戻した。

 漁業権内での天然ライブロックの採取は県漁業調整規則で制限されており、県知事の許可が必要。違反した場合は最高で罰金200万円、もしくは懲役3年が科せられる。

 八重山漁協が同海岸付近での岩礁破砕について同意した事実はないことなどから、同センターは密漁の可能性が高いとみている。

 同センター農林水産整備課の牧野清人主任技師は「近年、県内において漁業調整規則違反や漁業権侵害にあたるイセエビ、シャコガイ、タコなどの密漁が問題となっているが、この案件も規則違反にあたる可能性が高い。引き続き情報収集に努め、石垣海上保安部や八重山漁協と連携し、対応していきたい」と話している。

 ライブロックは観賞魚のすみかや水質の安定などのため水槽の中で入れて使用される。ペットショップなどで販売されており、近年は通販サイトでも売買されている。養殖ライブロックにはタグやラベルが付いているため、購入する際には漁協が発行する証明書などで適正に養殖されたものかどうか確認することができる。

 【天然ライブロック】

 サンゴ礫のかけらやサンゴの死骸などに藻類や微生物が付着したもので、海にあるサンゴ礫や岩などはすべてこれに当たり、採取が禁止されている。養殖ライブロックは、人工物の擬岩の表面に藻類や微生物を付着、養殖させたもの。


2020-10-05 09:17:37
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36826/

県高校野球秋季大会で3日、八重高は3回戦…

 県高校野球秋季大会で3日、八重高は3回戦で敗退した。4日付本紙に掲載された玉木聖也主将のコメントを読むと、大会では課題が明確になり、次への決意も固まったようだ
高校野球は、プロの道に進むことだけがすべてではない。そうと分かりつつも、このところのパ・リーグを見ていると期待が膨らんでしまう
巨人の田中貴也が楽天に移籍した。千葉ロッテの大嶺祐太と西武の平良海馬に、さらにもうひとり八重山商工高校出身者が加わったのだ。八重山農林高校出身はというと、ソフトバンクのセットアッパーに嘉弥真新也が定着。本紙運動面の「八重山出身プロ野球選手情報」でも常連だ
田中が楽天に移籍した意味は少なくない。ほかの3人が投手なのに対し、田中は捕手。打順が回ってくれば、八重山対決の可能性がある。4日はパの上位2チームがともに勝利。嘉弥真は日本ハム戦に登板し、2位千葉ロッテとの2ゲーム差を維持するのに一役買った。3位楽天、4位西武と続く
終盤の争いのなかに、八重山3高校のうち2校の野球部出身者がいる。夏の県高校野球大会を思うと、残りの1校が加わる日も近いのではないかと思えてくる
まずは来春。その先にある夏の甲子園で、プロ入りの足掛かりをつかむ八重高野球部員は出てくるのか。(松田良孝)


2020-10-05 09:15:11
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36825/

【動画】一般 どぅしぐゎ~、成年 壱萬会ともに連覇


2020-10-05 05:00:00
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36824/

現庁舎跡利用 24年度の供用開始目指す


跡地利用計画が進む石垣市役所庁舎

 現庁舎の跡地活用事業で石垣市は2020年度に基本計画の策定、21年度に事業者の募集・選定、施設整備を経て24年度の供用開始を目指している。これに向け現在、民間事業者から広く意見・提案を求めるサウンディング調査を行っている。事業者との対話などを通じて利活用の方向性、市場性の有無などについてアイデアを得る考えだ。

 12月に作成した基本方針によると、跡地は市民と来訪者との交流拠点を整備する方針との位置付け。防災機能を備えた複合施設を公民連携事業で整備し、にぎわい創出を図る。民間事業者の資金・ノウハウを最大限活用して財源の確保に努めるとしている。

 事業予定地は本庁舎敷地1万373平方㍍と教育委員会庁舎敷地987平方㍍。導入を必須とする機能として民間施設には▽公共交通結節▽複合型商業▽有料駐車場、公共施設には▽市民・サービス窓口(観光案内など)を求めている。民間事業者に提案に委ねる機能としてはエンターテイメント(劇場ホールや映画館など)がある。

 公共施設と民間施設を事業者が一体的に整備する公民連携のPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)手法で行うものとし、市は事業者と事業用定期借地権設定計画を締結、事業者は公共施設の設計から建設まで行い、事業期間が終了するまで維持管理するとともに、民間施設も整備・運営する。賃貸借期間は20~50年を設定した。

 サウンディング調査は、跡地活用事業に参画する意思を有する法人か法人のグループを対象に提案を求める。市は9月28日から10月16日までの現地見学に対応し、27日に東京会場で同29日に那覇会場でヒアリングを行い、事業スキームの概要や整備イメージ、民間活用の可能性などを把握する。来年2月上旬に調査結果を公表し、4月以降に事業者の公募・選定を行う予定だ。


2020-10-04 10:14:25
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36823/

第2波影響、最盛期も激減 八重山観光


8月は、八重山郡内で新型コロナ第2波が発生し、飲食店などで再び臨時休業が相次いだ=8月5日撮影、美崎町

 八重山事務所がまとめた8月の八重山入域観光客数は、前年同月比74・4%減の4万745人だった。観光トップシーズンの同月に、八重山郡内で新型コロナウイルス第2波が発生。県も緊急事態宣言を再発令したこともあり、前月から23・5%(1万2537人)も落ち込んだ。

 海外路線の運休が続いているため、入域客はすべて国内路線から。県が緊急事態宣言で県外からの渡航に慎重な判断を求めたため、前年同月比を大きく下回った。航空各社の減便が継続されたことも影響した。

 このうち県外客は2万6833人で前年同月比52・5%減(2万9601人)。内訳は▽東京路線52・2%減(1万7646人)▽大阪路線48・4%減(7585人)▽名古屋路線59・2%減(2287人)▽福岡路線67・5%減(2083人)。

 県内路線は1万3912人で同71・7%減(3万5214人)。内訳は▽那覇路線72・1%減(3万3900人)▽宮古路線62・2%減(1314人)だった。

 3市町別の入域観光客数は▽石垣市4万423人(前年同月比74・5%減)▽竹富町3万6933人(同59・6%減)▽与那国町1437人(同44・6%減)。

 8月の観光消費額推計は32億7000万円で前年同月比31・7%減。ことし1~8月の累計だと300億9000万円。

 八重山での新型コロナは7月30日、キャバクラ従業員6人にクラスター(感染者集団)が発生。8月4日には西表島で初の感染者が確認され、家庭内にも拡大。同5日、県は市内美崎町などの接待を伴う飲食店へ休業要請を発表した。

 コロナ第2波を受け、市内飲食店には「観光客お断り」「八重山郡内客限定」を掲げるところも。自主的に再び臨時休業する店舗も出ていた。


2020-10-04 10:09:59
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36822/

週に10冊もの本を図書館から借りる友人…

 週に10冊もの本を図書館から借りる友人がいる。本はジャンル不問、知識欲は森羅万象に及び読後に内容や感想をブログなどで発信している
先日、図書館の蔵書について物足りなさを話していた。気に入った著者の他の作品を借りようとしても、無い場合が多いという。少ない年間の図書購入費では一般向けの月刊誌や新刊、ベストセラー、児童書、絵本などを優先しなくてはならず個人の著作を数種も買う余裕がないと係の弁
そういえば島の本好きや研究者の死後遺った蔵書はどんな扱いを受けているのだろうか。以前、蔵書を寄贈したいという電話で担当が出向いたら引っ越し機会の引き取り願いという笑話もあって、最近では詳しくお話を聞いてお受けするようにしていると
選別してでも引き受けてもらえるなら寄贈したいという人は少なくないと思うので門戸は常時開けておきたい
さて市立図書館は6日に開館30周年を迎える。開館準備に走り回った潮平俊さんの娘道代さんが節目の館長という巡り合わせも
図書の貸し出しカードの図案がオオゴマダラ(崎山克馬さん作)なので八重山凧愛好会がオオゴマダラの凧とシャクシメー(お菓子落とし用も)を11日まで展示中。会員の三本木善吾さんも凧作りの参考にと貴重な凧の本を20冊余寄贈した。(仲間清隆)


2020-10-04 10:08:52
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36821/

竹富町 子育て世代包括支援センター開設


子育て世代包括支援センターで切れ目のない支援を誓うメンバーら=2日夕、町役場仮庁舎

 竹富町は1日、子育て世代包括支援センターを開設し、運用を始めている。妊娠・出産・子育てに関するさまざまな相談に応じ、安心して妊娠期から子育て期までを過ごせるよう、切れ目ない支援を目指す。縦割りだった児童福祉分野と母子保健分野を横断的につなぎ、気軽に相談できるよう門戸を広げ支援体制を築いていく。

 母子保健法の改正で2017年4月からセンターを市区町村に設置することが努力義務とされ、「ニッポン一億総活躍プラン」では21年3月末までにセンターの全国展開が目標となっている。

 設置の背景には、妊娠期、子育て期の不安から起こり得る児童虐待の防止を強化する狙いがある。保健師らが専門知識を生かし、利用者の視点に立った妊娠・出産・子育てに関する支援のマネジメントを行うことが期待されている。

 町は、同センターに母子保健コーディネーターを1人配置し、各地区を担当する保健師5人もコーディネーターを兼務する。健康づくり課に属する栄養士もサポートする。運営費の2分の1は国庫補助を充て、これまで保護者が負担していた健診費の一部助成もある。

 センターのポイントは▽母子保健コーディネーターがさまざまな相談を聞き子育てを応援する▽妊娠期の不安や悩みの解決策を保健師が一緒に考える▽産後の育児に慣れるよう母子の体調や生活に関する相談を受け付ける▽安心して子育てできるよう状況に応じ支援プランを作り、妊婦とその家族に適した支援を行う―。

 黒島地区を担当する岸上奈実子保健師リーダーは「竹富町は移住したお母さんも多く、孤立しやすい環境がある。顔が見える関係を築き、安心して子育てできる場所を一緒に考え応援していきたい。健康づくり課、福祉支援課、教育委員会が連携して支援の幅を広げていく」と意気込みを語った。

 相談は各地区の担当保健師か役場内同センター(82-7519)まで。


2020-10-03 09:33:02
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36820/

TWSC焼酎部門 八重泉2銘柄で最高金賞


受賞ボトルと賞状を手にする座喜味代表取締役(右)=2日午後、市役所庁議室

 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2020焼酎部門で泡盛「八重泉」「八重泉樽貯蔵」の2銘柄が最高金賞を受賞した㈲八重泉酒造の座喜味盛行代表取締役社長が2日午後、中山義隆市長を訪問し報告した。

 TWSCは日本のウイスキーやスピリッツを広く世界に向けて発信することを目的に19年から開催。第2回のことしは、インバウンドで訪れる世界の人々に日本の焼酎を知ってもらおうと「焼酎部門」が新設され、八重泉酒造は出品した8銘柄全てで入賞した。

 初代の盛光氏が築いた「八重泉」、樽で原酒を寝かせる2代目盛二氏考案の「八重泉樽貯蔵」、石垣島の米「ひとめぼれ」を100%使って3代目盛行氏が造った「島うらら」が3代そろって受賞。最高金賞15本の中から1位を選出する「ベスト・オブ・ザ・ベスト」では八重泉樽貯蔵が8位に入った。

 座喜味代表は「2銘柄の最高金賞受賞はうちだけ。『親子3代そろってTWSCで受賞を果たす快挙を果たした』というコメントもいただいた。(今回の受賞は)海外にもPRできる。積極的にアピールしていきたい」と喜んだ。

 中山市長は「国内客が戻りつつある。島の泡盛を石垣に来て味わってもらいたい。沖縄・泡盛・石垣が表に出ていき、今後のインバウンドにもつながっていけばうれしい」と話した。

 最高賞以外の受賞は次の通り。

 ▽金賞=島うらら▽銀賞=古酒かんむり鷲、古酒八重泉▽銅賞=尚YAESEN、黒真珠、八重泉GOLD


2020-10-03 09:31:40
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36819/

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