沖縄歴史文化研究会

琉球の歴史、文化、首里城など幅広く沖縄について学んでいます
八重山毎日新聞社
(c)

動物愛護週間 猫もごみも捨てないで


石垣島しっぽの会の清掃活動に参加し、南ぬ浜町の緑地公園をボランティア清掃する市民=22日午前、同所

 20日に始まった動物愛護週間にちなみ、石垣島しっぽの会(犬戸あい代表)は22日午前、捨て猫やごみの不法投棄が後を絶たない南ぬ浜町の緑地公園で清掃活動を行った。雑木林や不法投棄された廃車から粗大ごみや生ごみ、酒瓶などを大量に回収。同会は公園の衛生悪化を憂慮し、「第一に猫を捨てないで。そして公園にごみを捨てないで。置き餌はやめて」と訴えている。

 しっぽの会は人間と動物の共生可能な社会を目指し、月に1回の犬猫譲渡会を開催。不定期に同公園の清掃も行っており、同日は会の呼びかけでボランティア22人が集まった。

 雑木林の奥には、ポリタンクなどサイズの大きなごみを隠すように捨てられているのが確認され、ガスコンロなど危険物も放置されるありさま。橋の下では、不法投棄された廃車がごみ箱と化していた。廃車には酒瓶や生ごみ、家具などがぎゅうぎゅう詰め。ボランティアがごみの山をかき分けると、ゴキブリの大群が湧き出る始末だった。

 さらにトイレ前の腰掛けにはキャットフードや残飯が放置されていた。自身もペットを飼っているという登野城の女性(54)は「こんなごみの中で暮らすのはかわいそう。猫もごみも捨てないでほしい」と嘆いた。

 置き餌やごみにはカラスや虫が集まり、不衛生をさらに悪化させる。同会の早川始さん(50)は「人間が利用できない公園になってしまう。こうなっては猫に餌をあげている人も市民から反感を持たれるだろう。残った餌を置き去りにしないで片付けてほしい」と節度ある行動を求めた。

 石垣市は犬猫の無秩序な繁殖を抑えるため不妊、去勢手術費の補助事業を実施しており、八重山保健所も野良猫を去勢し指定エリアの地域猫とする「TNR」などを行っているが、同会によると現在も同公園には時折猫が捨てられており、現在は約40匹が生息しているという。

 早川さんは「餌もない、雨風もしのげない、そんな場所に猫を捨てる市民の意識を変えたい。そのためにも清掃活動を定期的に行いたい」と話した。


2020-09-23 09:26:08
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36793/

竹富町 鳩間島に光回線整備へ


鳩間地域情報通信基盤整備推進事業(構成イメージ)

 鳩間島にインターネットの光ファイバー通信回線(光ケーブル)を整備する計画が進んでいる。竹富町は、沖縄電力の海底送電線更新工事に合わせ、既に西表島へ開通している光ケーブルを鳩間島まで通す。高速大容量通信が可能となるインターネット接続サービスを供給し、医療福祉や教育の発展、産業振興を促進させる。9月定例議会(新田長男議長)に設計・工事の委託契約議案を上程しており、陸域の工事は早くて今年の12月末ごろを見込む。船浮は次年度に計画する。

 光ケーブルは鳩間地域情報通信基盤整備推進事業で整備する。総延長は12・3㌔。町が整備するのは陸域部分の5・7㌔(西表区間100㍍、鳩間区間5・6㌔)。沖電は西表−鳩間間6・6㌔の海底送電線を敷設する。

 光ケーブルは、西表島中野わいわいホールの施設を一部活用して設置する局舎から延ばすため、送電管の中に予備を含め光回線の4心ケーブルを通す。

 沖縄振興予算「沖縄小規模離島生活基盤整備推進事業」を活用する。国の10割補助。町は、沖縄通信ネットワーク=那覇市=と委託契約を締結するため、契約額9275万円の議案を議会に上程中だ。

 町内の各島では、県超高速ブロードバンド環境整備促進事業で通信環境を整えてきたが、鳩間島と西表島船浮地区は事業対象外だった。鳩間では現在、西表島住吉地区にある既存の基地局から無線LAN機能で回線を結ぶが、天候の影響を受けやすくネットを使用した情報発信、情報交換に支障が出るなど通信環境に地域間格差があった。今回の事業でこれを解消する。

 鳩間の世帯数は8月末時点で49世帯。基幹・支線ケーブルを通し各家庭へ引き込める環境をつくる。船浮については次年度に予算を計上し、白浜−内離−船浮の経路で整備を計画している。

 これにより、町内では実質的に新城(上地・下地島)を除いた有人島で超高速ブロードバンド環境を整えることになる。新城は学校などの公共施設がないため事業枠から漏れた。町は今後の課題としている。


2020-09-23 09:24:18
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36792/

「やっと戻ってきた」 4連休で観光に活気


水牛車で島内を回る観光客ら=21日、竹富島

 八重山各地は4連休中、にぎわいをみせている。これまで新型コロナウイルスの影響で人の動きが自粛傾向にあったが、政府の観光需要喚起策「GoToトラベル」で10月から東京が解禁となるなど移動に緩和の傾向にあることから入域観光客も増加、観光地は久しぶりに活気を取り戻している。「旅行に来ても安心安全」。地元と来訪者の感染予防対策を促すなどして今後の観光需要の回復に期待する。

 

 開放感にも予防徹底

 

 ユーグレナモールでは21日、家族連れや学生グループが目立った。

 家族5人で愛知県から訪れた40代男性は「GoToキャンペーンが始まってから感染が広がったとは聞いていないので、家族単位で動く旅行なら感染の不安はないと思っている。ホテルの室内プールは閉鎖されているので、海で遊びたい」と楽しみな様子。京都から訪れた大学生8人は「3泊で竹富、西表、小浜を回る。マリンスポーツが楽しみ」と開放的な印象だ。

 その竹富町では島々が人気の訪問地となっており、竹富島にはこの日、1000人以上が訪れ、船会社が臨時便を出すほどだった。

 同島を訪れた大阪府の女性は「ゴールデンウイークから予約し、どうしようか迷っていたが、9月に入って収束し始めたので来島を決めた。滞在中はマスクや消毒を徹底して(地元の)皆さんに迷惑をかけないようにしたい」と話した。

 

 不安よりも…

 

 「18、19日は例年の夏並みに稼働していた。やっと戻ってきたなという印象だった。待っていたタクシーも1時間以内に全部はけ、1日3回ほど回った」。

 南ぬ島石垣空港で21日、客待ちをしていたタクシー乗務員の男性は頬をゆるめる。レンタカーも稼働率が回復しており、前年に比べ7割の予約率という店舗の従業員は「盆に次ぐ山が来た」と話す。東運輸の路線バスも連休前に比べて乗車人数は前年比で6割程度まで回復した。

 ただ、懸念も。タクシー乗務員は「20日以降はまたいつも通り3、4時間待ち」、八重山地区レンタカー連絡協議会の宮良尚則会長は「これまでの落ち幅が大きく、前年と比較にならない数字。連休だけの忙しさかも」と不安をのぞかせる。 

 一方、東運輸の久場島清俊常務取締役は「東京の人が動けば経済もうごく。10月からの波及効果に期待し、11月以降の修学旅行の弾みになればと思う。旅行に来ても安心をアピールしたい」、タクシー乗務員も「コロナも怖いが、仕事も大切」と期待感のほうが大きい。

 竹富島では飲食店から「たくさんの観光客が来島してくれて感謝半分、半分不安」といった複雑な声も挙がるが、水牛観光などを行う㈲竹富観光センターの小底大吾取締役は「シルバーウイークで8割くらいにまで観光客が戻っている。コロナ感染者が増えなければ、GoToキャンペーンを利用して10月以降も観光客が増えてくれるのではないか」と期待する。


2020-09-22 10:00:46
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36791/

部員らが平和学習 少年荒鷲石垣小FC


避難先の出入り口となっていた川沿いで潮平正道さんの話を聞く子どもたち=21日午前、名蔵白水

 少年荒鷲野球団(大濱明彦監督)と石垣小FC(崎山用育監督)のメンバー30人が国際平和の日の21日、戦時中に強制避難先となっていた名蔵白水を訪れた。体験者から話を聞いた後、白水から石垣小学校まで歩き、当時の人たちの苦労を追体験した。

 少年団は夏休みにレクリエーションを兼ねて平和について考える取り組みを行っているが、ことしは新型コロナウイルスの影響で部活動も自粛となって実施できなかったため、国際平和デーに合わせて企画した。

 字石垣に住む戦争マラリアを語り継ぐ会会長の潮平正道さん(87)が講師を務めた。白水は登野城、大川、役場関係者らの避難先。字石垣の避難先は前勢岳北方の外山田だったが、父親が役場に勤めていたため潮平さんも白水に避難し、鉄血勤皇隊として軍作業にも従事していた。

 子どもたちは避難所の出入り口となる川まで歩いて行き、せせらぎが響く現地で話を聞いた。潮平さんは、避難小屋の内部や雨戸に遺体を載せて運ぶ人たちを描いた絵をみせながら説明。「ここに2階建てのかやぶきの小屋があり、それは軍が住民の出入りを監視していた」「マラリアは蚊から伝染するので、避難小屋の中に薪を立て煙を出していたが、それでも蚊に刺されてマラリアにかかり、たくさんの人が死んだ」と語った。

 避難生活にも触れ、「山の中なので食べ物がない。食べられる新芽や草、タンポポ、バッタ、カエル、タニシなどを食べた。タニシはスープにして食べた。鶏肉、豚肉、牛肉などはもちろんない。山ガメはごちそうだった」と話した。

 子どもたちは体験談を聞き終えると、石垣小学校までの道のりを約2時間半かけて歩いた。

 少年荒鷲の仲里寿斗(ルビ=じゅと)君(6年)は「昔の人は険しい山道を通って避難していたのか、こんなにも長い距離を往復していたのかと思うと、ほんとに大変だったと思う」、サッカー部の伊礼由将君は「戦争体験の話を聞いて命の大切さを改めて知った。よく生き残れたと思う」と話し、75年前の戦争に想像を巡らせていた。


2020-09-22 09:56:34
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36790/

自民党で初めて「無派閥、非世襲」首相の誕生…

 自民党で初めて「無派閥、非世襲」首相の誕生という。菅政権である。秋田の農家生まれ、町工場就職、苦学、たたき上げ。歴代3位の高支持率にはそんな演出も効果的だったか
苦労人ならば社会的弱者への配慮があるかと思いきや、目指すべき社会像に「自助・共助・公助、そして絆」を掲げた。何だか突き放されたような違和感が残る
前政権ナンバー2の官房長官として、モリ・カケ、桜など数々の政治の私物化について「全く問題ない」「その指摘はあたらない」と追及を切り捨て、安倍氏を守り切ってきた
沖縄についても「辺野古が唯一の解決策」を繰り返した新首相はまた、基地負担と経済振興のリンク論を否定しない
そのコワモテから発せられた「自助」である。「自助・共助・公助」は本来、災害現場で使われる言葉で、警察や消防などの救助や支援などが来るまでの間の考え方を指す。それを国民の暮らし全般に自己責任を求めるように聞こえる。新内閣の基本方針から「東日本大震災」の文字が消えたという。それも道理か
生活保護や年金などの社会保障がコロナ禍という「国難」を理由に切り捨てられないか。「公助」が後退してゆかないか。「自助」でコロナは終息しない。地球という単位の「公助」でしか、私たちは生き残れない。(慶田盛伸)


2020-09-22 09:53:17
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36789/

来月からクーポン無料配布へ 住民・観光客に3000円分


全町民と観光客に無料配布する3000円分の「どなんクーポン券」。10月から始まる(与那国町提供)

 与那国町の経済対策、「どなんクーポン」事業が10月1日からスタートする。クーポン券は3000円分を1冊とし、町民と観光客を対象に無料で配布するもの。18日時点で、町内約60事業所の参加が決まっている。

 同事業は新型コロナウイルスの影響で疲弊した観光関連業と地元消費を活性化させることが目的。町6月定例議会の補正予算として830万円を計上し可決。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した。

 無料配布の対象は町民約1700人と観光客300人で、配布冊数は約2000冊。1冊当たり500円クーポン6枚入りで、1000円単位での使用が条件。おつりは発生しない。クーポンの有効期間は10月1日から12月31日まで。

 クーポン券配布は実施機関の与那国町商工会が行う。土日・祝日は町複合型施設で対応する。事業者側のクーポン券換金は毎月2回行う予定。

 参加店舗は、沖縄県の新型コロナ感染症対策ガイドラインを活用・対策していることが条件。観光関連業のほか、飲食店、給油所、金物屋など多岐にわたる業者が同企画に加盟した。加盟店にはステッカー、のぼりを掲示して周知する。

 町企画財政課の担当者は「与那国町でクーポン券は初めてのこと。町内の経済に貢献してほしい」と利用を促した。


2020-09-21 09:50:55
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36788/

最優秀賞に黒島まち子さん(石垣) 優秀賞は松原さん(宮良)、前津さん(大浜)


黒島まち子さん

 2020年度とぅばらーま大会作詞の部の審査結果が20日、発表され、黒島まち子さん(72)=石垣市川平出身、字石垣在住=の作品が一般の部の最優秀賞に輝いた。このほか、優秀賞に2人、佳作に2人、中学生の部の特別賞に4人が入賞した。9月29日に新栄公園で開かれる同大会では歌唱の部の歴代最優秀賞受賞者らが作詞の部の入賞者の作品を歌う。

 黒島さんの歌詞は、不屈の気持ちで波乱を乗り越えてきた人生を歌ったもの。かつて八重山で気合を入れる際に使われた掛け声の島言葉「んつぁやーでぃ」でみなぎる気力を表現している。

 とぅばらーまが大好きで、日頃から思いついた歌詞を書き留めているという黒島さん。知的ハンディを持つ長男をはじめ子ども4人を育てながら八重山特別支援学校で30年以上働き、退職後はみそ作りに励む自身の歩みを振り返り「どんな人にもそれぞれに苦しいこと、うれしいことがあり、人生はその繰り返しだと思う。苦しい時もこれが与えられた試練だと思い、意地で乗り越えてきた。これから先も何があろうと頑張ろうと思う」と歌に込めた気持ちを語った。

 岡山稔審査委員長は「スマムニの妙味がみなぎっており、熱唱が期待できる。今までにないタイプの表現。異彩を放っている。今日も奮闘しているだろう作者の姿が浮かぶ」と絶賛。他審査委員も「祖父、祖母の代が生活の中で使っていただろう言葉を見事に使っている」と評価した。

 例年佳作は1人とされるが、ことしは全体的にレベルが高かったことから、特例として2人が受賞した。

 ことしは一般の部に24人45点、中学生の部に322人408点の応募があった。岡山審査委員長は「ヤーグマイが多かったからか、自身の内面に深く向き合う作品が多かった」と講評。中学生の作品に関し「学校によりレベルの差が大きい。調べ学習をする、地域の人の力を借りるなど、方策を練る必要がある」と指摘した。

 ほかの受賞者は次の通り。

 ▽優秀賞=松原秀吉、前津伸弥▽佳作=田本佳信、添石邦男▽特別賞=今村舞美(石垣第二)、仲宗根佳子(白保)、石垣秋果(崎枝)、立津晴歌(同)

 

■歌唱の部 本選出場者が決定 中学生から80代まで16人

 2020年度とぅばらーま大会歌唱の部の予選が20日午後、石垣市民会館中ホールで行われ、本選出場者が決定した。予選通過者に昨年度北部とぅばらーま大会最優秀賞受賞者を加えた中学3年生から82歳の16人が29日、新栄公園で行われる本選で歌声を競う。

 審査には県内外から28人が応募。24人が審査員の前で生歌を響かせ、4人が音声テープを提出。新城浩健審査委員長など審査員7人が歌唱力や情感、方言の発音などを審査した。

 歌唱の部出場者は次の通り(本選の歌唱順)。

 ▽山田健太(登野城)、呉屋則行(大浜)、大城悠(与那国出身、南風原町在)、友利宇宙(登野城)、伊良部愛(同)、東川平成人(同)、嵩本安意(新川)、伊良皆貴士(同)、石垣文男(那覇市在)、宮良あゆみ(石垣)、平良昌裕(西表上原)、山田たかね(宜野湾市)、登野城吉明(大浜)、宮根帆音(登野城)、東嘉弥真和武(宮良)、與那覇有羽(与那国)


2020-09-21 09:47:02
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36787/

台湾北部の小島、和平島には、弔う人のいない

 台湾北部の小島、和平島には、弔う人のいない遺骨を納めたほこらがある。2・28事件で犠牲になった八重山関係者の遺族はここに家族のお骨があるのではないかと、折に触れて慰霊に訪れてきた
お骨の安置場所は普段は閉ざされているが、最近、扉を開ける場面があった。5日にここで行われた同事件の追悼行事でのこと。会場の様子は現地からオンライン配信された。八重山関係の遺族たちもパソコンで視聴し、扉が開かれると、その画面に向かって合掌した。実に自然な所作で
3月、台湾では清明節の墓参が新型コロナウイルスの感染を広げると懸念され、ネットを使った墓参が話題になっていた。筆者もパソコンを使って疑似体験してみたが、正直に言うと、絵空事のように思えてしまった
それから半年。バーチャルな往来は日本でも珍しくなくなり、筆者も見方が変わった。旧盆に親族がネット空間で顔を合わせる様子は本紙でも報じられている
先日、2・28事件の遺族らと食事をともにした。だれからともなく追悼行事のネット配信に話が及び、「来年の2月28日は台湾に行きたいね」となった
バーチャルなつながりが、リアルへの気持ちをかき立てるのか。そこへ行かなければという気持ちを燃やし続け、コロナが落ち着く日を待っている。(松田良孝)


2020-09-21 09:40:29
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36786/

空路予約率約9割と好調 4連休スタート


観光客にマスクや感染予防策のチラシを配る市観光交流協会=19日午後、新石垣空港

 4連休「シルバーウィーク」が19日から始まり、空港や港には家族連れなどの観光客が次々と到着した。新石垣空港の到着人数は予約ベースで4471人となり、航空関係者は「シルバーウィークだけをみると、前年比で約9割の予約率だ」と話す。石垣市観光交流協会が会員ホテルにヒアリングをしたところ、連休中の宿泊稼働率は平均60〜70%程度で満室の日もあるという。一方、空港や港では、新型コロナウイルスの感染が再拡大しないよう検温などの対策を徹底している。

 空路全体の予約数は羽田、関空、成田、中部、福岡の5路線で計2385人、本土から那覇経由を含める県内路線で2086人。運輸や宿泊業界の関係者は、新型コロナの国内新規感染者数が減少傾向にあることや、観光需要の喚起策「GoToトラベル」によってグレードの高いホテルが正規料金より安く宿泊できることも入域客数の押し上げにつながったとみている。

 石垣空港と石垣港離島ターミナルではこの日、市観光交流協会、竹富町観光協会が新型コロナ感染防止マナー啓発キャンペーンを実施。来訪客へ沖縄コンベンションビューローから寄贈されたマスク、予防徹底を促すチラシ、黒糖を配り周知を図った。

 空港にはカップル、家族連れ、友人グループの観光客でにぎわいをみせた。石垣島と竹富町の各島を結ぶ定期船は、時間帯によって乗客が集中、一部で乗船できないケースも。

 友人ら6人で石垣空港に降り立った20代女性=滋賀県=は「各地の緊急事態宣言解除や感染者状況をみて予約を入れた。GoToは結果的に使えることになったので良かった。コロナで友人たちとの旅行は1年ぶりになる」とうれしそう。

 離島ターミナルで家族と小浜島行きの定期船を待っていた50代女性=神奈川県=は「約8年前から小浜島のホテルに宿泊している。知り合いのスタッフに、行ってもいいか確認し旅行を決めた。ことしは外出を自粛する生活が続いていたので、小浜島への旅行は子どもがとても楽しみにしていた」とわくわくした様子だった。


2020-09-20 10:10:19
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36785/

連休中の事故に注意を


カンムリワシ、ヤマネコ交通事故件数

 4連休に入り交通量の増加が予想されることから、石垣、西表両自然保護官事務所ではカンムリワシやイリオモテヤマネコなど野生動物との交通事故に注意を喚起している。この時期、カンムリワシは巣立ちを迎え親の縄張りを追い出された幼鳥が新たなすみかを求めて移動し、イリオモテヤマネコは子連れで道路に現れることから、事故に遭うケースが例年増える傾向に。「急な飛び出しがあっても安全に事故が避けられるよう制限速度を守って」と呼び掛けている

 カンムリワシは毎年、石垣島と西表島で合わせて7〜18件事故に遭っており、ことしは9月16日までに石垣島で4羽、西表島で2羽が輪禍に遭い、そのうち4羽が死んでいる。

 環境省の調査によると、カンムリワシの生息数は両島合わせて200羽ほどとされている。秋から来年の春先までは特に事故が多いことから、石垣自然保護官事務所では「旅行者減少の影響で通行車両が減っている可能性があるが、交通事故は発生し続けている。引き続き人にも生き物にも優しい運転を」と促す。

 一方、イリオモテヤマネコの事故死は2019年11月以来起こっていない。西表自然保護官事務所によると、新型コロナの影響で観光客の減少と島民の外出自粛ムードの高まりから、レンタカーや自家用車の交通量が減ったことが要因になっている可能性があるという。

 しかし、県の緊急事態宣言が今月5日に解除され、10月からは政府の観光支援事業「GoToトラベル」で東京が対象となることから、今後、観光客増が見込まれる。経済活動の回復に合わせて地元も含めた西表島の車の行き来が増えることが予想されている。

 イリオモテヤマネコの生息数がわずか100頭程度。死因は交通死が最も多い。これまで道路脇の草刈りや出没地点への看板設置、運転注意マップの作製など、さまざまな事故防止対策をとっている。


2020-09-20 10:06:40
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36784/

国会でもメディアの世界でもオンラインだの…

 国会でもメディアの世界でもオンラインだのテレワークだのの言葉が飛び交っている
現役を退いた田舎の老人たちには、今生では縁のないことだと思っていたら、福岡の大学の先生から、数年来、島へ通い面談で聞き取り録音させてもらった八重山方言の書き起こしをしたいのでスカイプやズームを介して確認協力をお願いできないかとの問い合わせ。いわゆるパソコンを使っての双方向通信を行いたいとの申し出
娘からパソコン万年ビギナーと笑われている身。携帯電話も利用しなくなって2年。その旨を述べて断ろうとしたら、大学からメールにソフトを貼り付けて送り、使い方も図解し支援しますので、それを見ながらパソコンを操作して下さい。簡単につながります
では送信しますよ。ことは一方的にどんどん進む。これも世のコロナ禍のせい。言われた通りにあーでもない、こーでもないと画面とにらめっこ、操作に挑むがうまくいかない
側で見ていた娘が「イラつく、そこを押したらいいよ」。とたん、福岡の先生の顔が現れ声が響いた。「ミシャロールンサー(ご無事でなによりです)」「バーウムディン ワーネンガウツリドゥル(私の顔もそこに写っているの)」「アカマズチィモォター(散髪なさったの)」
もう逃げ隠れは出来ない。(仲間清隆)


2020-09-20 10:04:00
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36783/

尖閣上陸決議・意見書を可決 石垣市議会


尖閣諸島上陸決議案に起立して賛成する議員。19人対1の賛成多数で可決した=18日午後、本会議場

 9月定例石垣市議会(平良秀之議長)は18日の最終本会議で、尖閣諸島周辺の安全操業に資する漁業支援施設整備に向け現地で視察・調査を行うとする尖閣諸島上陸調査決議と、調査・視察に支援を求める意見書の議員提案2件を賛成多数で可決した。いずれも19対1の賛成多数。国立天文台VERAプロジェクトの継続を求める意見書案を全会一致で可決した。議員を派遣し、関係省庁に直訴する。

 決議と意見書は「尖閣諸島は先人から受け継いできた大切な財産。未来永劫(えいごう)、後世に責任を持って引き継ぐため、自然環境、生態系、文化財の調査を行うことは喫緊の課題」「周辺海域で安全・安心して漁労ができるよう気象海象観測拠点、灯台、無線中継施設、船だまりの整備などに向けた現地調査が必要」と指摘、議員が上陸して適切な施策を講じることの必要性を訴えている。いずれも長山家康氏の提案。

 採決に当たり、井上美智子氏(日本共産党)が異議を唱え、長浜信夫氏が退席した。

 井上氏は「尖閣諸島が日本領土であることを近隣諸国が認め、漁民が安心して漁をできることが願いだが、この時期の決議は平和から遠ざかる。国同士でしっかり話し合うべきだ」と主張。

 賛成討論した前津究氏は「尖閣はわが市のものである。米軍基地や自衛隊基地で事故があった場合に立ち入りすべきであるとの考えから賛成する」と述べた。

 VERAプロジェクト意見書は、政府の予算が半減され、来年度以降の運用が危ぶまれているため、予算増額と長期運用を求める内容。石垣島では研究以外にも観光や教育などに貢献しているとしている。長山氏は動議で提出した。

 このほか、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対する地方税財源の確保を国に求める意見書も全会一致で可決した。砥板芳行氏の提案。


2020-09-19 10:43:49
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36782/

コロナ情報を発信 八重山青年会議所


八重山青年会議所のメンバーが観光客らにポストカードを配布した=18日午後、ユーグレナ石垣港離島ターミナル

 一般社団法人八重山青年会議所(新里裕樹理事長)は18日午後、ユーグレナ石垣港離島ターミナルでポストカード「WITHコロナ 八重山からのメッセージ」を観光客らに配布、新型コロナウイルス対策情報を発信した。

 同ポストカードは地元高校生が撮影した八重山の風景をポストカードにし、QRコードに新型コロナ情報のリンクを付けたもの。17日は南ぬ島石垣空港で約500部配布した。

 18日は同会議所メンバー7人が参加し、ターミナル内を行き交う観光客らに500部用意したポストカードを配布。「コロナ対策情報も入ってます」など声をかけ、次々に手渡していった。

 新里理事長は「コロナ情報を総括しているので、行く先々でQRコードを使って活用してほしい」と呼び掛けた。


2020-09-19 10:37:14
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36781/

石垣市自治基本条例にはさまざまな意見が…

 石垣市自治基本条例にはさまざまな意見があるだろうが、まずは見直しを規定する第43条の1項を読んでみよう
「市は、5年を超えない期間ごとに、この条例が社会情勢などの変化に適合したものかどうかを検討し、市民の意見を踏まえて、この条例の見直しを行い、将来にわたりこの条例を充実発展させるものとする」
「将来に…」はさておき、手続きに特化して考えてみよう。どんな計画でも見直す際には、これまでの検証を行うとともに計画を享受する対象者の意見を聞かなければならない。そうしないと、計画がどう生かされて来きたのか、どう生かされて来なかったのか、成果と課題を把握することができないからだ。これまで市もそうして来ているし、自治基本条例も当然そのことをうたっている
それを行うのは計画の策定者。同条例43条の主語も「市」である。そして見直す際には、同条2項の定めにより審議会を設置し諮問しなければならない
その審議会が去る3日設置され、第1回の審議があった。しかし、市当局がしなければならないはずの検証結果の報告がひと言もなかった。つまり丸投げ。審議会にとっては重荷だ
審議会は11月上旬の第3回会議で答申する予定となっているが、検証などできる暇はない。ならばどんな結論に。(比嘉盛友)


2020-09-19 10:34:51
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36780/

【動画】散歩と〝命草〟が秘訣 宮良当成さん(85)=黒島=


愛用の鎌を手にする宮良当成さん=5日午後、黒島の宮良さん宅

 毎日、朝夕の散歩と子牛の餌やりが日課。妻・ミヨさん(91)の手料理で体は至って健康。入れ歯もなく、全て自分の歯で食事を楽しむ。数年前、牛飼の現役を退いたが、孫2人を一人前の牛飼いに育てるため手伝っている。「私が培った経験を伝え、立派な畜産農家にしたい」と、孫の成長を楽しみにしている。

 毎朝7時ごろ起床し、自宅がある保里集落の浜を伊古桟橋方面に往復30分散歩。浜に降り深呼吸とラジオ体操も欠かさない。帰宅後、朝食を済ませバイクで草地に。子牛の餌用に「青草」を愛用の鎌で刈る。「子牛は干し草よりも新鮮な青草を好む」とこだわる。

 生まれも育ちも黒島。20代の頃は、黒潮丸の船長として石垣|黒島間を操船。30代で船を下り、畜産を生業に海でタコやもずくも捕ってきた。

 84歳まで健康な体を維持できた陰には〝命草〟を使用した、ミヨさん特製の手料理があった。「庭で育てるサツマイモの葉、ノゲシなど薬草を料理して食べている。嫌いな食べ物はないよ」と笑みをこぼす。

 子ども5人、孫12人、ひ孫9人に恵まれた。ことしは新型コロナウイルスで旧盆に家族がそろわず「ひ孫と会える日が待ち遠しい」とコロナの終息を願う。


2020-09-19 05:00:00
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36779/

石垣市議会 図書サービス充実強化へ

 9月定例石垣市議会(平良秀之議長)の一般質問最終日は17日、宮良操、新垣重雄、砥板芳行、内原英聡、仲間均の5氏が登壇した。9月補正予算案に購入費を計上している移動図書館車両について市教育委員会は「市立図書館に足を運びにくい遠隔地の市民のニーズに応えることができる」と説明、北西部などでの図書サービスの充実強化を強調した。宮良氏への答弁。

 天久朝市教育部長の答弁などによると、これまでは軽ワゴン車で月2回、明石公民館と川平公民館に出向いて図書サービスを実施してきたが、積載図書が約500冊と限られていたほか、公民館の机を借りて本を並べて貸し出しを行うなど準備にも時間を要していた。新たに購入する専用車は定員3人の3・5㌧車で2000〜2500冊を積載、車両で貸し出し・返却の業務を行うことができる。

 天久部長は「従来の5倍の本を運ぶことができる。サービスを行う地点も現在の2カ所から数カ所に増やすことも可能になる」と述べた。

 市内に残る戦跡について新垣氏が市文化財指定を求め、天久部長は「県埋蔵文化財センターの調査では11遺跡の指定が望ましいとされており、市教委としても資料収集や現地調査を進め、重要性の高いものについて所有者の同意が得られた場合、文化財指定を進めたい。修復に対する補助金があるか研究し、戦跡の保全と活用ができるようにしたい」と述べた。

 尖閣諸島への気象観測局や灯台など漁業支援施設の設置について棚原長武農林水産部長は「周辺海域で安心して漁ができるよう国への要請を検討したい」と仲間氏に答弁した。

 仲間氏は「国に相談してもダメ。行政区の首長がやらなければならない」と訴え、中山義隆市長は「市長としても情報発信しているが、進まない。国有化されているので、石垣市がつくっていいとの(国の)許可があれば、設置する方向で進めていくべきだと考えている」との見解を示した。


2020-09-18 10:20:34
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36778/

尖閣上陸決議可決へ きょう市議会最終本会議

 石垣市議会与党は18日の9月定例会最終本会議で、尖閣諸島への上陸調査活動と気象・海象観測拠点などを求める意見書と上陸調査決議の議員提出議案を提出する。17日の議会運営委員会で上程が決まった。本会でも可決される見通しだ。

 尖閣諸島周辺海域での漁船の安全操業に資する各施設整備に向けた現地の調査・視察に国の支援を求めるため。意見書で気象・海観測拠点、灯台、無線中継施設、船だまりなどの整備を求める。

 議運に提出された案には「市議会は、石垣市行政当局、市議会が一体となって尖閣諸島に上陸し…」とあったため、野党側が「行政と議会を分けるべきだ」として「石垣市行政当局」の文言の削除を提案、受け入れられた。このため野党の多数も賛成する見通しだ。


2020-09-18 10:18:12
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36777/

島に初めての自動車 友利国男さん(83)=竹富島=


61年前と同じポーズをとる友利さん。写真には島内初となる自動車ダイハツ・ハイゼットと若かりし友利さんが写る=15日午後、竹富

 61年前、竹富島に初めて自動車を持ち込んだ。現在も無事故無違反の現役ドライバーだ。「模範となるよう」今日も安全運転で島を巡る。

 竹富中学校を卒業後、島内初の有線放送「親子ラジオ」をスタート。その後、半年以上かけてフクギの電柱に電線を張り巡らせ島に初めて電気を普及させた。

 それと並行して島民や生活物資、旅客を車で運ぶ運送事業を確立。他にも種子取祭に舞台照明や音響設備を取り入れるなど島の近代化に大きく貢献してきた。

 車が走った時、電気が通った時の島民の喜びの声や驚きの表情が忘れられない。リビングには感謝状がずらりと並ぶ。「自分ながら島のためによくやってきた」と誇らしげ。故郷への思いは人一倍だ。

 妻・民さんと2男3女、孫15人、ひ孫12人と多くの家族に囲まれる。元気の秘訣(ひけつ)は「昼も夜もたくさん働くこと」。若い頃は寝る暇もないほど忙しかったが「島の行事には必ず参加した。楽しみを持ち続けることだね」と笑う。

 愛車で今日も牧場へ。餌やりがてらグラウンド・ゴルフの練習に励む。「早くみんなで勝負したい」と身内との再会を待ち望んでいる。


2020-09-18 10:09:05
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36776/

石垣市最終処分場 埋め立て残余1年半


残余埋め立て期間は1年半と想定されている石垣市一般廃棄物最終処分場=16日午後

 石垣市一般廃棄物最終処分場の埋め立て残余期間があと1年半と想定されていることが16日、分かった。9月定例市議会で当局側が我喜屋隆次氏の一般質問に答えた。埋め立てごみを掘り起こして県外に搬出して延命化を図る計画だったが、掘り起こし量の倍増に伴って事業費が莫大(ばくだい)となったため、再検討を余儀なくされている。市は簡易的なかさ上げで残余容量を増やしつつ、廃プラなど掘り起こしごみを新技術で処理する方法を検討している。

 天久朝仁市民保健部長の答弁によると、ことし3月末時点での埋め立て処分場の残余容量は9825立方㍍。年間の埋め立て量は平均5000立方㍍となっているため、埋め立て残余期間は今年度を含め2年程度。

 当初は、次期最終処分場の供用開始までの期間約10年間の延命を計画。クリーンセンターでの廃プラ焼却を前提に掘り起こし量1万2500立方㍍を想定、県外への海上輸送費を含む事業費は7億1500万円を見込んでいた。

 ところが、この掘り起こし量は、クリーンセンターでの廃プラ焼却を前提に少なく見積もっていたもの。廃プラなどを加えた量は2倍以上の2万7500立方㍍に増大、事業費も18〜20億円に膨らんだ。

 天久部長は「事業費が妨げになっているため、高率の補助事業や新技術の導入など大幅に軽減できるようさまざまな観点から比較検討している」と答弁した。

 残余期間は1年半となっていることから、当初予定していなかったかさ上げも検討。大城智一朗環境課長は「3㍍ほどの簡易的なかさ上げを検討しており、八重山保健所とも連携をとって進められるようにしたい」と述べた。

 クリーンセンターでの廃プラ焼却に向けては2021年度に実施設計を行い、22年度から24年度にかけて改造工事を行う予定だ。並行して次期最終処分場の場所選定作業も行っていく。

 クリーンセンターで廃プラを焼却するには、周辺3地区との協定書の見直しが必要となっており、天久部長は「2019年度に3回協議し、3地区の内諾を得ている」と報告した。

 我喜屋氏は「2020年度に着手の予定だったが、いまだに延命化事業が見えてこない」として早急な取り組みを求めた。


2020-09-17 09:44:20
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36775/

浦内橋架け替え工事 本年度中に着工へ


迂回路の盛土予定地に、イリオモテヤマネコの移動手段としてネコボックス2基を設置する(八重山土木事務所提供)

 【西表】1969年の築後51年が経過した浦内橋の架け替え工事が本年度中に着工する。計画当初から1年延びた。西部地区を結ぶ重要な鋼板製の桁橋は、老朽化に伴い各部材の腐食や損傷が激しく約12年計画で架け替える。八重山土木事務所の調査で、既設橋周辺で国指定特別天然記念物のイリオモテヤマネコが確認されたため、生息状況に著しい影響が出ないようヤマネコ専用の移動通路を整備し工事を進めていく。

 県内最長約19㌔(主流)の浦内川河口に架かる浦内橋は、橋長272㍍、幅員6・5㍍。新しい橋はコンクリート製の5径間箱桁橋で、同274㍍、車道幅員7㍍、歩道幅員2㍍(片側)に拡幅する。桁下から水面までの高さは最高潮位を基準に既設橋と同等の3・75㍍を確保する。総事業費は約50億円。

 施工手順として①迂回(うかい)路施工(4年)②旧橋撤去(1年)③新橋施工(6年)④迂回路撤去(1年)。

 迂回路の仮橋は山側に全長380㍍で整備。干立集落側から180㍍を盛土し、浦内集落側から200㍍の鋼製仮橋を架ける。工事許可は、環境省から今年6月26日付で取得した。

 同所は一部で盛り土を採用した理由に経済性、施工性、工事期間の短縮を挙げ、学識経験者からの助言を環境対策に反映させた。盛り土部分には希少植物のミミモチシダ、ヒルギモドキ、ヒルギダマシが自生していて、各種の育成に適した箇所へ移植する。水生生物を含む希少動物も可能な限り捕獲し工事の影響がない場所に移す。9月中に施工業者と工事契約を結び、年度内に着工する。

 また、盛土予定地でヤマネコの姿も確認されているため、同所はヤマネコが川の上流部から下流部に移動できるよう、盛土の下部に箱型のコンクリート構造物(ネコボックス)2基を設け通路を確保する。

 環境保全対策として▽水質保全対策で河川内に汚濁防止膜・遮水シートを設置▽工事区域周辺にカンムリワシの営巣が確認された場合は、施工時期の変更を検討▽各種モニタリング調査を踏まえ、専門家の指導や助言を得ながら工事を進める▽工事終了後もモニタリングの継続—を強調している。


2020-09-17 09:42:58
https://www.y-mainichi.co.jp/news/36774/

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