沖縄歴史文化研究会

琉球の歴史、文化、首里城など幅広く沖縄について学んでいます
八重山毎日新聞社
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石垣市男女共同参画推進事業 「川柳・標語・フォト」コンテスト


「届け!あなたの想いを川柳・標語にのせてコンテスト」と「家庭も地域もみんなが主役フォトコンテスト」の受賞者ら=27日午前、石垣市健康福祉センター視聴覚室

 2020年度石垣市男女共同参画推進事業「届け!あなたの想いを川柳・標語にのせてコンテスト」と「家庭も地域もみんなが主役フォトコンテスト」の表彰式が27日午前、石垣市健康福祉センター視聴覚室で行われ、最優秀賞に川柳・標語部門で小池淳一さん(44)=登野城=の「父の床(とこ) 亡き妻の笑み 横にあり」、フォト部門で西表帆純さん(31)=新川=の「パパのお手伝い」が選ばれた。

 23日から29日の男女共同参画週間に合わせ毎年実施している。ことしは川柳・標語部門に45点、フォト部門に19点の応募があり、計12点が入選した。作品は8日から8日間、市役所ロビーに展示され、市民の投票で入賞作品が決定した。

 小池さんの作品は、病気で亡くなった母を懸命に介護した父をテーマにしたもの。実家に帰ったとき、父の寝床にほほ笑む母の写真が飾られていたのを目にし、その思いを川柳に詠んだ。受賞に「両親のつながりを感じた瞬間だった。初めて応募したがまさか受賞できるとは。父に報告しようと思う」と笑顔を見せた。

 西表さんは娘(5)と息子(2)が保育園の帰りに父親が飼育している牛にエサをあげ、お手伝いしている後ろ姿をとらえた。西表さんは「受賞できてびっくり。島ならではの光景だと思うので、それが写真で伝わってすごくうれしい」と喜んだ。

 中山義隆市長は「日常生活のなかで感じたことや現代の社会情勢をとらえた優秀な作品が多く、男女が共に輝く社会づくりが広がる様子が感じられる」と話した。

 最優秀賞以外の入賞者は次の皆さん。

【「届け!あなたの想いを川柳・標語にのせて」部門】

 ▽優秀賞=「キッチンに 立つ父を見 娘(こ)が並ぶ」(小林由希)▽=佳作「夫帰宅 ごちそうに勝る 『おつかれ様』」(豊里和子)、「おいコロナ そろそろ消えても いいコロナ」(安里隆)、「節目には なかよしこよしの 赤ワイン」(玉城みどり)▽石垣市女性団体ネットワーク会議会長賞=「ちむぐくる 一人ひとりが 輝く社会」(玉代勢恵子)

【「家庭も地域もみんなが主役フォトコンテスト」部門】

 ▽優秀賞=比嘉なみこ▽佳作=豊里友樹、宇根底弘美、玉城多美▽石垣市女性団体ネットワーク会議会長賞=豊里和子


2020-06-28 05:00:20
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36535/

オキナワモズク 世界初、4株の違い解明


オキナワモズク4株の違いをゲノムレベルで解明したことを発表する西辻光希研究員(右端)ら=25日、県庁

 【那覇】沖縄科学技術大学院大学(OIST)マリンゲノミックスユニットの西辻光希研究員(36)らは25日、県庁で会見を開き、沖縄各海域のオキナワモズク4株の違いをゲノム(全遺伝情報)レベルで解明したと発表した。褐藻の同一種、複数株のゲノム解読は世界初。各株に固有の遺伝子が2〜3%程度見つかり、亜種である可能性が高いことや、4株の進化の過程を明らかにした。八重山では4株と独自株が混ざった形で養殖が行われている。今後、4株のブランド化や新品種の開発などが期待される。

 研究には沖縄県水産海洋技術センターが協力。冬場の海水温上昇などの影響でモズク類の生産量は不安定で、品種改良株が求められており、モズク類の進化過程の解明と海藻類初の交雑育種を行うための足掛かりとして2015年から研究に取り組んだ。

 4株はOISTと同センターが16年に世界で初めてゲノム解読に成功したS株(品種名:イノーの恵み)と勝連(K株)、恩納(O株)、知念(C株)で、大きさや密度、歯応え(硬さ)などが異なる。県内では4株が混ざった状態で流通している。

 研究で遺伝子を比較したところ、4株それぞれに固有の遺伝子が全体の2〜3・5%(262〜457個)存在していて亜種の可能性が高いことが分かった。

 さらに解読したゲノムに存在する遺伝子を用いた分子系統解析を行い、オキナワモズクと近縁種のイトモズクが分岐して以降、S株、K株、O株、C株の順に出現したことを突き止めた。

 固有遺伝子が分かったことにより株を特徴づける遺伝子の絞り込みや、温暖化に対応できるモズク株の作成などが期待できる。西辻光希研究員は「モズクをきっかけにゲノム科学的な理解が進めば。研究成果が八重山独自の株の解明にもつながるかもしれない。まずは食べているモズクに4種類含まれていることを知ってもらい、ブランド化にもつなげていけたら」と話した。研究論文は26日の「BMCゲノミクス」に掲載された。


2020-06-28 05:00:10
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36534/

国内外の凧(たこ)愛好家の…

 国内外の凧(たこ)愛好家の参加を得て6月末開催予定だった20周年記念・第20回石垣島全国凧あげ交流会はコロナ禍で来年へ延期された
計画では来る7月開催されることになっていた東京オリンピックにちなんだ世界の凧大集合を銘打っていただけに残念。事前に送ってもらった各地の珍しい凧は来年まで預からせてもらうことに。中に祝2020年東京オリンピックの文字の入ったものも
そこで交流会事務局の八重山凧愛好会では、会が毎月最終日曜日に行っている凧上げの日を交流会の代替として、届いている凧の一部を試し上げすることに決めた
2001年に始まった交流会は、晴天の多い夏至の前後に吹き渡るカーチバイ(夏至南風)に恵まれ、終日、連日で凧上げができるので全国の愛好家にとっては憧れの凧風の聖地。リピーターの多いのも特徴で昨年まで19回19年間皆参加の方は延期に落胆、航空券は日時空けいつでもOKとの由
なぜか石垣島は凧の宝庫としても一目おかれていて各地の凧関連施設では八重山の伝統凧が展示されている
それだけに本日の凧上げでは八重山の伝統凧、世界の珍しい凧、会員の創作凧、悪霊・疫病を退けると言われるアマビエ(石垣島風)凧もあげて、平和を祈りコロナに負けない気概を示したい。3蜜に気を付けて。(仲間清隆)


2020-06-28 05:00:00
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36533/

市観光交流協会 中山市長を会長に選出


第57回総会に出席した会員ら=26日午後、アートホテル石垣島

 一般社団法人石垣市観光交流協会(大松宏昭会長、318人)は26日夕、2020年度第57回通常総会を石垣市内ホテルで開き、新会長に中山義隆石垣市長を選出した。石垣市長の会長就任は10年ぶり。新型コロナウイルスによる観光の危機的状況を、官民一体となった取り組みで乗り越えようと市長をトップに据えた。

 総会終了後の取材に中山市長は「まずは八重山の産業の中心である観光を回復させ、全体的な経済回復を目指していきたい。行政代表と会長を兼ねているので制度の活用や国・県への予算要求などはしやすくなる」と話した。

 石垣市への入域観光客数は2019年で147万人(前年比107・5%)、消費推計額977億円(同103・9%)で、ともに過去最高を記録した。

 ことしは当初、150万人、1000億円を目標としていたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響により4月以降、観光客数は激減。前年比で4月は90%減、5月は95%減となるなど大きな打撃を受けており、目標達成は不可能な状態に。下方修正を余儀なくされている。

 中山会長はあいさつで「行政民間一体となり、しっかりとした体制を築きたい。島内の経済活動は停滞しており各事業所が厳しい状況にある。歯を食いしばり、みんなで一枚岩となって乗り越えていきたい」と決意を述べた。

 協会は安心安全な観光地の受け入れ体制を強化するため、5月28日に宿泊、観光、運輸、小売り、マリンの観光関連5業種の感染予防ガイドラインを作成し、活用を促している。

 事務局は「ガイドラインの取り組みは全国的にも早かった。今後さらに発展させ、その時の状況に合うようなガイドラインに変えていきたい。会員にも実践してもらい、安全を担保するような観光地をつくっていくよう呼び掛けていく」としている。

 総会では、八重山ビジターズビューローとの連携事業「八重山観光感謝のつどい」(大阪開催)や「那覇地区新年あいさつ回り」などの事業計画を承認。今後も新型コロナの影響がなければ開催する。

 会長以外の役員は次の通り。任期は2年。

 ▽副会長=親盛一功、黒島一博、高橋秀明▽青年部長=請盛真実▽理事=赤城陽子、安谷屋正和、新賢次、池田克紀、石垣信治、石垣憲良、伊良部幸吉、上地健太、浦郫肇、久場島清俊、島仲乱、砂川幹雄、玉城力、渡嘉敷一史、西島本舞、平安名浩文、前里和江、前原愛一、松原一代、宮脇秀至、本村和也、元村伝、山下暢、米盛載也▽監事=石田正夫、真栄田義世


2020-06-27 10:15:53
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36532/

財務改善計画 八漁協、今年度で達成へ


財務改善計画の進捗(しんちょく)などについて説明があった2020年度通常総会=26日午後、市民会館中ホール

 多額の累積赤字の解消に伴う長期借入金9億500万円の返済に向け、2001年度から財務改善計画に取り組んでいる八重山漁協(上原亀一組合長、正組合員234人)は、2020年度で計画を達成する見通しとなった。2019年度決算で借入金残高は4027万円となっており、計画最終年度の20年度で返済する。市民会館中ホールで26日行われた20年度通常総会で議案が承認された。

 財務改善計画で八漁協は手数料の引き上げ、クルマエビ養殖や「海鮮館」運営など赤字要因事業の切り離し、本所2階の閉鎖など経営のスリム化を図り、長期借入金の返済を続けてきた。

 同計画の達成見通しを受け、コロナウイルスの影響に伴う組合員への支援策5002万円を含む2億5000万円の短期借入金を今年度事業計画に計上。借入金の使途と返済などについては、今年度で策定予定の次期中長期計画に盛り込む考えだ。

 19年度事業によると、事業利益は8334万円。事業管理費などを差し引き、事業外収益などを加えた余剰金は1305万円。前期の繰越金を加え、1341万円の黒字を確保した。

 20年度では、事業利益の確保と財務改善計画の達成を重点事項の一つに掲げ、効率的な業務推進、債権回収機能の充実などを図る。国などの支援事業を活用して漁業支援の持続的な利用と地域の活性化も目指す。

 日台漁業取り決めに対しては、八重山北方三角水域の操業ルール見直しについて台湾側と交渉する、とした。

 経年劣化と老朽化が進む漁船保全施設については今年度内に実施設計を行い、次年度以降に整備する。現施設を撤去し建て替えるもの。防衛省の鳥島射爆撃場等周辺漁業施設設置助成事業で実施、実施設計費として1480万円(うち補助予定額1356万円以内)を予定している。

 このほか総会では竹富町の海底送水管更新工事、県の漁港施設機能強化事業(波照間漁港)と川平海岸護岸整備工事などに伴う岩礁破砕についても同意した。

 総会出席者からは▽農林水産物流通不利性解消事業の対象魚種へのマチ類追加▽輸送コストの低減ーなどを要望する声があった。輸送コストについては、発泡スチロールを販売する事業所が石垣市から撤退したため、本島から購入しなければならず購入価格が倍近くになっているという。


2020-06-27 10:11:02
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36531/

先週の夕方、社内で原稿を書いていると、…

 先週の夕方、社内で原稿を書いていると、未来少年コナンのオープニングテーマ曲「いま、地球が目覚める」が流れてきた。懐かしい。しばし聴き入った
このアニメは1978年、NHKで放送された。42年前で当時、筆者は8歳。ずっと後に知ったことだが、監督はかの宮崎駿さんだった。民放がない時代。毎週火曜日の午後7時半から30分間。この日この時間待ち遠しく、食い入るように見ていた
悪さをするサメをモリで退治したり、飛行機の翼を足の指で挟んでしがみついたりと、たぐいまれな身体能力を持つ主人公コナンに興奮し、優しさに感動したものだ
社会人になってから全26話を視聴したこともある。筆者にとって今もアニメの最高傑作。いつだったか、子どもたちとも共有したいと勧めたが、乗ってこなかった。作品は色あせていないが、古いと感じたのか。親の思うようにはいかない
でも「鬼滅の刃」には夢中のよう。週刊少年ジャンプで連載最終回を迎えた際、報道もされたメガヒット作品。学校でも話題だったらしい
いつ間にか、わが家も単行本を購入していた。はじめは敬遠していたが、読み進めていくうちにどっぷり。鬼の深い悲しみに主人公が寄せる思い。そんな慈悲深さも魅力の一つ。親子で価値観を共有できた、かな。(比嘉盛友)


2020-06-27 10:08:47
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36530/

ヤシガニ、大型オス個体減少 遺伝的多様性も明らかに


オスの大型個体への高い捕獲圧で性比のバランスが崩れているヤシガニ(資料写真)

 国内では先島など琉球列島に生息するヤシガニの資源状態を明らかにしようと県立芸術大学などの研究グループが調査を進めてきた結果、大型のオス個体がほとんど観察されず、大型オスに対する高い捕獲圧により性比に偏りが生じていることが分かった。繁殖活動に影響している恐れがある。一方で遺伝的交流が広いことも判明、研究グループは「各地域で適切に資源管理が行われれば、個体群の縮小が進んだ場所でも将来的に幼生の加入によって回復につながる可能性がある」としている。

 ヤシガニは、近年の過剰捕獲や開発など生息環境の悪化によって資源量が減少。環境や沖縄県のレッドデータブックで「絶滅危惧Ⅱ類」、水産庁発刊の野生水生生物に関するデータブックで「希少種」に位置付けられている。

 県立芸術大学の藤田喜久准教授らの研究グループは2014年から15年にかけ、伊江島と宮古島、来間島、水納島、石垣島、鳩間島、西表島、与那国島で調査を実施。30個体の性比とサイズのデータ解析を行った。

 その結果、水納島以外では胸長4㌢以上の大型のオス個体はほとんど記録されず、全体として性比がメスに偏っていた。研究グループは「このような傾向は繁殖行動の変化や配偶子数の減少を通じて再生産に悪影響を与えることが分かっている」と指摘する。

 藤田准教授によると、オスはメスより同じ年数でも1.5倍大きくなる。メスは自分より大きなオスを繁殖相手に選ぶため、大きなオスがいないと繁殖できなくなる恐れがあるという。

 一方、非致死的方法で10数個体から採取したサンプルを元に、ミトコンドリアDNAの配列を用いた解析に加え最新の集団ゲノム解析の結果、全体として幼生の行き来による生息地間の結びつきが広く維持されていることも確認された。ヤシガニは、幼生期に1カ月程度、プランクトンとして海中にいることが知られている。

 ただ、藤田准教授によると、石垣島と水納島では交流が比較的制限されている傾向が出ており、「小さな海流の影響があるかもしれない」との見方を示した。

 今回の調査結果を受け、研究グループは「一部地域(宮古島市、多良間村、石垣市)で定められている保護条例などによる保全策を、琉球列島全域に拡大して適用する必要がある」と提言している。

 研究成果は22日、学術雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)に掲載された。

 ヤシガニは、オオヤドカリ科に属する世界最大の陸性十脚甲殻類で、国内では主に沖縄県以南の島しょに生息している。


2020-06-26 09:32:15
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36529/

貸物件稼働率96.6% 前年比2.9ポイント減、高水準で推移


石垣市内の賃貸物件稼働率

 【那覇】㈱おきぎん経済研究所が23日に発表した2019年賃料動向ネットワーク調査で、石垣市の賃貸物件稼働率は前年比2.9ポイント減の96.6%となり、宮古島市(99%)、豊見城市と東南部(97%)に次いで高かった。稼働率は賃貸管理会社への管理物件状況をヒアリングして算出。海上保安庁の配置増員に伴う借り上げ需要の増加以降、石垣市は高水準で推移している。

 住宅の賃料は建築後1年以内の新築物件の1Rと1LDKで同15.1%減の4万8900円、2Kと2LDKで同5%増の7万8200円、3Kと3LDKで同31%増の9万8400円。中古物件はそれぞれ同2.3%増の4万9400円、同10.9%増の6万4300円、同0.7%増の7万4700円。

 全体的に物件は不足気味。特に大型商業施設などがあり、利便性のいい真栄里、平得、登野城、大浜地域などは人気が高い。

 一方、新築・中古ともに賃料が高水準で、一部では安い物件への住み替え相談も増加傾向にある。

 店舗や事務所の平均坪単価は同8.7%増の7500円だった。

 県内の新設住宅着工戸数1万4243戸のうち貸家は8583戸で前年度を19.5%下回り、3年連続の低下となった。1万戸を下回るのは12年度以来。石垣市は前年比18.9%減の562戸だった。

 調査は県内の賃貸物件を扱う不動産会社13社16店舗(管理戸数・3万2908戸)を対象に昨年9月からことし5月にかけて各地域の部屋タイプ別の賃料水準や稼働状況などをヒアリングし、主要地域の賃料動向や相場観などをまとめた。1998年から毎年行っており、今回で22回目。


2020-06-26 09:27:46
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36528/

石垣市教委 発掘調査報告書を刊行


最新の知見入りの看板を設置したフルスト原遺跡=25日午後、石垣市大浜の同所

 石垣市教育委員会は、市内の遺跡や古墓など3カ所で発掘調査を行い、それぞれの成果のまとめとして『フルスト原遺跡ー史跡整備に伴う発掘調査報告書ー』、『川平大兼久古墓群ー川平子育て支援施設整備事業に伴う発掘調査報告書ー』、『登野城遺跡ーホテル建築に伴う緊急発掘調査2ー』をこのほど刊行した。遺構や遺物の写真と図、出土点数や状態の統計、分析などを収録しており、3カ所の報告書とも市立図書館で閲覧できる。

 フルスト原遺跡は石垣市大浜にある国指定史跡。中森期(13世紀末から16世紀はじめ)には、眺望のよい地形を防御に生かした屋敷囲い石積みを伴う集落だったと考えられ、島内で他に例のない規模を有する。加工された牛の骨や陶磁器が多数出土したことから、利用集団は島外との結びつきを得る手段や、牛の骨の加工技術を持っていたことが推察される。13世紀はじめから20世紀前半まで、墓地、拝所、戦争に関する付属施設などとして使われた形跡がある。

 同遺跡整備事業は1992年度に開始し、2015年度に完了。市教委はこのほど、新知見の記載を含めた看板4本を遺跡内に設置した。職員は「この機会に足を運び、地域の歴史に触れてほしい」と来訪を呼びかけている。

 『川平大兼久古墓群〜』の報告書は、川平子育て支援施設整備にあたり、18〜19年度にかけて行った同古墓群の発掘調査の成果を収録。古墓群は、17世紀末〜20世紀はじめの囲い込み岩陰墓を主体とした遺構で、一次葬、二次葬ともに確認されており、同時期の同地域の葬墓制の一端をうかがい知ることができる。

 『登野城遺跡〜』は、登野城地域でのホテル建築に伴い、2017年度から19年度にかけて実施した同遺跡発掘調査の成果を収録。遺跡は中世から近代にかけて存在した集落跡地であり、出土した埋葬人骨や歯の状態から、乳児の死亡率の高さ、生前の栄養状態の悪さなどを推察できる。

 市教委は『川平大兼久古墓群〜』を川平小中学校へ、『フルスト原遺跡〜』を大浜小学校、大浜中学校へ1冊ずつ寄贈した。


2020-06-26 09:22:39
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36527/

航海安全と豊漁を祈願 海神祭縮小、勇壮にスネー


中一組、中二組、西組による「スネー」=24日午前、石垣漁港

 「ユッカヌヒー」(旧暦5月4日)の24日、郡内各地では漁業者の航海安全と豊漁を祈願する海神祭が縮小して執り行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から郡内最大の「石垣市爬龍船競漕大会」が中止となったため、本バーリーを行う各組(東一、東二、中一、中二、西)は神事のみ。白保、フナクヤー(伊原間)、久部良(与那国)もハーリーは行わず、祈願のみとなった。細崎(小浜)と白浜(西表)では「御願バーリー」を行うなど一部縮小された形となった。

 このうち、本バーリーを行う各組は同日の早朝、それぞれの地域の御嶽や拝所にハーリー委員会の役員やこぎ手が出向いた。塩、米、供え物などを供え、神酒を飲み、無病息災と航海安全を祈願した。

 その後、東一組と東二組は八島町の登野城漁港、中一組、中二組、西組は浜崎町の石垣漁港で船をそろえる「スネー」を行った。

 「ガーン、ガーン」。こぎ手たちは鐘打ちが鳴らすハーリー鐘の音に合わせエークをさばき、ゆっくりと船を進めた。大きな円を半時計周りに描き3周。ことしの航海安全と豊漁を願った。各会場には家族や、婦人会、近くの小・中学校の児童生徒らが駆け付け、勇壮な姿を見守った。

 また、例年盛大な祝賀会もことしは縮小して開催。このうち登野城東二組ハーリー委員会では招待客は呼ばず、会員を中心に集まり、海神祭が滞りなく終了したことを祝った。

 同会の宮里清吉委員長は「何事もなく無事に済んでうれしい。海人にとってユッカヌヒーは特別な日。小さなお祝いだけでも行って航海安全を願いたい」と話した。

 このほか、白保は白保海岸、伊原間は伊原間御嶽、与那国は久部良御嶽でそれぞれ祈願。細崎は細崎漁港、白浜は白浜港で御願バーリーを行い、豊漁を願った。


2020-06-25 09:38:27
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36526/

パイン、マンゴー出荷 農家、石垣島産の味に自信


石垣島産パイン・マンゴーのゆうパック出荷が始まり、関係者が伝達して車両に積み込む=24日午前、八重山郵便局駐車場

 石垣島産パイン・マンゴーのゆうパックでの出荷が24日、始まった。新型コロナウイルスの影響による空路減便が懸念されたが、航空各社とも復便に動いており、八重山郵便局(西里博務局長)によると、例年に近い輸送力が確保できる見通し。パインで4万箱、マンゴーで1万2000箱の出荷を計画する。前年に比べマンゴーで1000箱増を見込む。

 生産者団体の石垣島ゆうパックの会(上間昇会長、5個人団体)によると、豊作で味も良い。上間会長(83)は「新型コロナが落ち着いてホッとしている。パインは梅雨の雨で糖度が心配されたが、早く明けたのでおいしく育っている」と味に自信。

 島本敏さん(38)=嵩田=は「マンゴーもことしは全体的に豊作型。冬の温度が安定し、日照も良かったので、出始めのころから味も良く色もきれいに乗っている。輸送だけが心配だった」と安堵(あんど)している。

 郵便局は午前9時から駐車場で、関係者を招いて出荷式を行い、西里局長が「甘くておいしいパインとマンゴーを全国に発信し、ゆうパックの拡大に取り組む。農家が丹精込めて育てたパイン、マンゴーを自信を持って届ける。夏の贈り物として選んでほしい」とPRした。

 中山義隆市長は「今がまさに旬。他産地に負けない高品質のパイン、マンゴーをおいしく味わえる季節。航空便も随時戻っており、万が一の場合には市が航空便を確保するので農家には安心して生産し、注文を取ってほしい」と述べ、上間会長は「島外にいる親戚や子ども、孫らに石垣島でとれたおいしいパインとマンゴーを食べさせて」と呼び掛けた。

 この後、関係者でゆうパックを伝達して車両に積み込み、拍手で出発を見送った。


2020-06-25 09:35:18
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36525/

国内での新型コロナウイルスの収束傾向を受け

 国内での新型コロナウイルスの収束傾向を受け、運休していた南ぬ島石垣空港発着の本土直行便のデイリー運航が16日の全日空の東京便で始まり、県またぎの移動が解禁された19日からは日本トランスオーシャン航空、ピーチアビエーションの東京便も復便した
外部からのウイルス移入への不安はあるが、観光客の入域で疲弊していた郡内の観光産業も一息ついている。しっかりと予防対策を行い、第2波を防ぎたい
その一方で、夏場の伝統的な祭りやイベントの中止や規模縮小が相次いでいる。24日のユッカヌヒーは、本バーリーを中止し、神事のみとしたり、地域内のみで規模を大幅に縮小しての実施となった。7、8月の豊年祭も四カ字のムラプールは、主催する新川が他字を案内せず、オンプールのみで行うことを決めた
これにならうように、大浜、平得、白保などもオンプールのみ、もしくはムラプールの一部のみを行い、余興的な部分の中止を決めている
全国的に新型コロナが収束傾向とはいえ、主催者も、開催すると「三密」は避けられず、感染リスクを排除できないことから苦渋の決断となったようだ
だが、豊年祭やハーリーなどの伝統行事は、地域の人々の精神的な支柱。楽しみにしていた人も多いことだろう。残念でならない。(下野宏一)


2020-06-25 09:31:58
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36524/

戦後75年「慰霊の日」 戦没者追悼、平和を祈る


「沖縄全戦没者追悼式」で献花する参列者ら=23日、糸満市摩文仁の平和祈念公園

 【糸満】戦後75年を迎えた「慰霊の日」の23日、沖縄戦の激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園広場で「沖縄全戦没者追悼式」(県、県議会主催)が開かれ、参列者161人(主催者発表)が正午の時報に合わせて黙とうし、恒久平和を祈念した。本島や八重山郡内各地の慰霊の塔でも追悼行事などが行われ、鎮魂と平和への祈りに包まれた。(2、8、9面に関連)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小して開催。参列者が座るいすも間隔を空けて設置された。午前11時50分から始まった追悼式では、玉城デニー知事や県遺族連合会の宮城篤正会長らが献花台に花を手向けた。

 平和宣言で玉城知事は、県民生活に影響を及ぼしている基地負担や水質汚染などの環境問題に触れ「自然豊かな海や森を次世代に残していくために、われわれの世代が未来を見据え、責任を持って考えることが重要」と指摘。広場中央の「平和の火」を紹介し、「人類史上他に類を見ない惨禍を経験されたヒロシマ・ナガサキと平和を願う心を共有し、人類が二度と『黒い雨』や『鉄の暴風』を経験することがないよう、尊い誓いを守り続ける」と決意を述べた。うちなーぐちと英語でもあいさつした。

 宮城会長は「今日の平和と繁栄は戦没者の尊い礎の上に築かれたものであることを私たち国民は忘れてはいけない」と訴えた。

 安倍晋三首相はビデオメッセージで「戦争の惨禍を二度と繰り返さない。平和で希望に満ちあふれる世の中を実現することに不断の努力を重ねていくことを改めてみ霊に誓う」と述べ、基地負担については「沖縄の方々には永きにわたり大きな負担を担っていただいている。基地負担の軽減に向け、一つ一つ確実に結果を出していく」と強調した。松井一實広島市長、田上富久長崎市長、中満泉国際連合事務次長・軍縮担当上級代表もビデオメッセージを寄せた。

 首里高校3年の騠良朱香音さんは平和の詩「あなたがあの時」を朗読した。


2020-06-24 09:26:53
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36523/

慰霊の日 不戦誓い全戦没者追悼


追悼の言葉で「沖縄戦の記憶を記録に」と訴える県遺族連合会八重山支部の喜友名盛允支部長=23日午後、八重守之塔

 石垣市全戦没者追悼式・平和祈念式(石垣市主催)は23日午後4時から、バンナ公園南口の八重守之塔で行われた。例年約300人規模だが、ことしは案内した各団体の代表30人。中山義隆市長は「このような状況だからこそ、市民一人一人が全戦没者の御霊に心から哀悼のまことをささげ、世界の恒久平和の実現にまい進する」と平和宣言を行った。

 式には各小中学校の代表を案内しているが、今回は「平和を考える作文」中学生の部最優秀賞の南孝之輔君(石垣第二1年)と高校生の部最優秀賞の南慎之輔君(八重山高校1年)の2人のみ。作文を朗読した。

 孝之輔君は「今を生きていることが幸せだと気付かないで生きている人もいるように思う。そういう人たちに早く気付いてほしい」と語り掛けた。

 慎之輔君は、この時期に故・曽祖母と平和について語り合ってきた思い出を紹介、「これからは私たちが、次の世代へと平和について聞いたことや考えたことをしっかりと伝えていくからね。ひいばあちゃん」と結んだ。

 県遺族連合会八重山支部の喜友名盛允支部長(76)は「戦争体験者が減少して沖縄戦の実相を語れる人が少なくなり、さびしい思いがする。沖縄戦の実態の記憶を記録として後世に残していくことが大切だ。不戦を誓い、命の尊さを後世に伝えていくことが御霊の慰めになる」と述べた。

 平和宣言で中山市長は「戦争はいかなる理由を持ってしても決して正当化できるものではない。戦争を過去の歴史として受け止めるのではなく、しっかりと記憶にとどめ、二度と繰り返さないという誓いを胸に刻まなければならない」と呼び掛けた。

 県八重山事務所の宜野座葵所長が玉城デニー知事の追悼の言葉を代読。この後、各団体の代表が献花を行った。式に先立ち、表千家不白流県支部八重山の会員が全戦没者に茶を供えた。


2020-06-24 09:25:23
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36522/

石垣市議会に提案された…

 石垣市議会に提案された尖閣諸島の字名を「字登野城」から「字登野城尖閣」に変更する議案
近隣国との緊張悪化を招くのではないかと懸念された注目の採決は、与野党が対立したものの与党らの「他国に配慮する必要はない」との討論をへて賛成多数(13対8)で可決された
議案は当局が現字名では一見して「尖閣」と分からないため、石垣島の「登野城」との違いを明確にし、行政事務手続きの効率化を図る必要があるとして6月定例議会に提案した
事務手続きの効率化などが目的の変更については、市尖閣諸島字名変更検討委員会で石垣市から意見を求められた専門家が「事務処理上の効率化のために、という点で変更を急ぐ必要はない」と助言していたことが本紙報道(19日付1面)で分かった。委員からは、国際的な影響を懸念する声が出ていたことも判明した
変更案の可決に中山義隆市長は「政治的な意図はない」と強調しているが、現実的にそういう役割を果たしている。領海侵犯を踏まえて中国をけん制する意味があると台湾政府に伝えたとの報道にも「私の口からコメントはない」と否定しなかった
今回の可決に中国と台湾がすかざず反発。尖閣いまだ波高しの状況である。石垣市の未来像に市民が不安を抱くようなことがあってはならない。(鬚川修)


2020-06-24 09:24:24
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36521/

「字登野城尖閣」変更を可決 真っ向対立も与党賛成多数


尖閣諸島の字名を変更する議案に起立して賛成する与党議員ら=22日午前、本会議場

 石垣市議会(平良秀之議長)は22日、6月定例会最終本会議で、尖閣諸島の字名を「字登野城」から「字登野城尖閣」に変更する議案を与党らの賛成多数(13対8)で可決した。台湾では反発の声が挙がっており、関係悪化が懸念されるが、中山義隆市長は取材に「これまでの長い信頼関係がある」と述べ、影響はないとの認識を示した。10月1日に施行される。( 面に関連)

 市は今月9日、現字名では一見して「尖閣」と分からないため、石垣島の「登野城」との違いを明確にし、行政事務手続きの効率化を図る必要があるとして提案。尖閣5島の名称を表記する小字と、2390〜2394と連続する地番に変更はない。市は今後、市民課、税務課でシステムを改修し、本籍者(76人)に通知を行う。本籍の変更は市の職権で可能と言う。

 一方、台湾では11日、北東部の宜蘭県議会が同諸島の名称変更を議決するなど、反発する動きが出ている。

 本会議では、討論で「メリットよりデメリットのほうがいい」、「他国に配慮する必要はない」などと与野党が真っ向から対立、怒号や罵声も飛び交った。

 野党は「クロマグロの漁獲枠を台湾から譲ってもらった。漁業者は波風を立ててもらいたくないと言っている。影響が大きすぎる」(宮良操氏)、「変えなくても支障はない。台湾との友好関係がおかしくなる」(長浜信夫氏)、「市長が総合的に判断したとする根拠、市議会の決議は領土問題に言及して政治的。今回も政治的な提案だ」(内原英聡氏)、「事務の効率化と言うが、先方は違う取り方をする。なぜ今か」(新垣重雄氏)、「市民の利益を考えるとデメリットが多い」(大濱明彦氏)と主張。

 与党は「字名を変更してもしなくても中国公船で領海侵犯を繰り返しており、一触即発の状態だ。字名変更によって先人が生活した跡を残すべきだ」(仲間均氏)、「我が国の主権の問題。他国に配慮する必要はない」「尖閣をめぐる紛争、トラブルの火種にしてはいけないが、今回の変更は行政事務手続きの効率化のみ。国境の問題と絡めてはいけない」(石垣達也氏)「中国は尖閣を領土と言い始めているため、立場をはっきりして意見を言わなければならない」(友寄永三氏)と訴えた。


2020-06-23 09:19:02
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36520/

沖縄戦後75年 「平和の尊さ胸に」


6月23日は沖縄戦終結から75年の節目を迎えるが、新型コロナウイルス感染症の影響で追悼式は縮小される=22日午後、八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑

 沖縄は23日、「慰霊の日」を迎える。沖縄戦の終結から75年。八重山3市町では6251人(平和の礎刻銘者数)が犠牲になっている。八重山郡内各地でも追悼式が行われているが、ことしは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模が縮小される。参列者を案内者のみに限定し、児童生徒の参列もない。3市町では「正午のサイレンに合わせて黙とうし、戦争の悲惨さと平和の尊さを胸に刻んでほしい」(中山義隆市長)と呼び掛けている。

 石垣市は午後3時から八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑で八重山戦争マラリア犠牲者追悼式、午後4時から八重守之塔で石垣市全戦没者追悼式並びに平和祈念式、竹富町は午前9時から竹富島・町出身者慰霊の塔で第59回町戦没者追悼式、与那国町は正午から与那国小学校・平和の塔で町戦没者追悼式をそれぞれ行う。

 平和の礎に刻銘されている戦没者数は6月時点で石垣市4405人、竹富町1145人、与那国町701人。このうち軍命による強制疎開でマラリアに罹患(りかん)、死亡した住民は3600人余りにのぼる。

 八重山戦争マラリア遺族会(佐久勲会長)の田本徹顧問(82)は毎年、追悼式で鎮魂歌を歌い、御霊を慰めているが、ことしは新型コロナウイルスの影響でそれがかなわない。

 「慰霊の日は戦争を二度と繰り返さないこと改めて確認し、恒久平和を発信するための日。ことしは新型コロナの影響に伴い、小学校での戦争体験講話や平和コンサートも中止になった。子どもたちに戦争の悲惨さを伝え、世界平和の大切さをつないでいくことが戦争マラリアから生き残った私たちの使命」と話す。

 与那国町の追悼式では毎年、町内各小中学校の全児童生徒が参列し、折り鶴の献納や平和の詩の朗読などを行ってきた。

 

【映像で平和学習

 各校では戦争体験者の減少で講話が開けない状況にあり、過去に収録した映像を授業で放映している。

 教育関係者は「空爆など島で起きた戦争被害を知らない子もいる。学校現場できちんと戦争の歴史を伝えなければならい」と痛感。「ことしの追悼式に子どもたちは参加できない。参加するとしないとでは、慰霊の日が何のためにあるのか受け取り方が変わってくると思う」と戦争の風化を危惧する。


2020-06-23 09:14:58
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36519/

鎮魂の月である。戦後75年の節目ながら、…

 鎮魂の月である。戦後75年の節目ながら、コロナ禍で戦没者追悼式が規模縮小となった。正午のサイレンに合わせて祈ろう。島々に平和が未来永劫続きますように
鎮魂の月はまた、戦争の記憶の継承について考える月でもある。人生百年時代というけれど、身をもって体験した人が年々減っていく現実
幸い、「八重山を学ぶ-八重山の自然・歴史・文化-」などの良書があり、戦禍の記憶と教訓を記録している。歴史に学べば、戦争の惨禍や戦争マラリアの不条理が、私たちが暮らすこの島々で現実にあったかを知ることができる
若い頃、貴重な経験をした。石垣市史編集室発刊の「市民の戦時戦後体験記録」の聞き取り採録である。体験を直接お聞きして記録し、原稿にして本人に確認する。何度も通う
なかにおひとり、家族の非業の死について、あふれる涙と長い沈黙で語りきれない方があった。人には言葉にできない深い悲しみ、癒えることない心の傷があることを知らされた。胸の痛みを覚えた
親世代あるいは祖父母世代から戦争の記憶を伝え聞く時間は、そんなに残されていない。戦後生まれが人口の8割余を占める今、体験のない世代が後に続く世代へ何を伝えてゆくか、どう伝えるか。重い課題である。できることからはじめるしかない。(慶田盛伸)


2020-06-23 09:13:46
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36518/

竹富町長選 西大舛氏が出馬会見


2期目へ意気込みを述べる西大舛騠旬氏(中央)=21日午後、南の美ら花ホテルミヤヒラ

 8月16日投票・翌日開票の竹富町長選挙で2期目を目指す現職の西大舛騠旬氏(72)は21日午後、石垣市内のホテルで出馬会見を開き、新型コロナウイルス感染症への対策を主軸に掲げ「見えないウイルスとの戦いが重要になる。同時に竹富町の第5次基本構想・9次基本計画を実行し、町民皆さんと一緒にさらなる竹富町の礎をつくっていきたい」と決意を語った。役場庁舎の西表島大原移転については「私が2期目に当選するならば、さっそく取り掛かり西表庁舎を造る」と明言した。

 政策には新型コロナ対策を重点に置く予定。「竹富町の方向性を決めるポイントになる。各島には船でしか渡れないので、うまくコロナと付き合いながら行政を運営する必要がある」と述べた。今後の町発展へ現状と課題を踏まえ、施策の基本方針や具体的な施策・事業の実行にも取り組む。

 役場移転問題では、必要な海上交通網整備について「最も大事になる」と位置づけ、「どうしてもしないといけない。竹富町の大きな課題だと思うが、果敢に取り組む」と意気込んだ。

 会見に同席した大久英助後援会長は「町長の功績を特に上げるとすればコロナ対策。観光客の来訪で各島において感染が心配されたが、定期船の停止などが功を奏し町内で感染者は発生していない。町民への一律10万円給付も早く、多くの町民が喜んでいる」と評価した。

 会見には、竹富町議7人、石垣市議8人のほか、西大舛氏の支持者ら計30人以上が出席。西銘恒三郎衆院議員、大浜一郎県議、中山義隆石垣市長があいさつした。外間守吉与那国町長や与那国町議ら7人は航空機トラブルのため欠席した。


2020-06-22 10:15:43
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36517/

移動自粛解除 観光地の活気徐々に


土産物を選ぶ観光客ら=21日午後、ユーグレナモール

 都道府県をまたぐ移動自粛が解除され、航空各社が石垣島と関東、関西を結ぶ路線を通常運航に戻した19日以降、川平湾の駐車場にはレンタカーが並び、県外からの観光客が土産店を訪れるなど、市内の観光地にも活気が戻りつつある。

 ユーグレナモールでお土産を販売する「おみやげ市場島のおみやげ館」の上原幸子店長(65)は、「通常の30%くらいのお客が入り始めている。6月に入ったころの10%台と比べたら、実感的には、回復は早いと思う」と話し、「沖縄本島からキャンペーンを利用してくるお客さんも増えた。石垣島のことを知ってもらう機会になってよかった」と前向きな姿勢。

 都内から息子の結婚式に参加するため来島した馬場本正也さん(61)は、「昨年から予定していたけれど、コロナのことがあったから本当に行けるのか、最後まで分からなかった。19日に都道府県をまたぐ移動の解除が発表され、来島を決めた」と話した。 

 観光地で働く人の中には、「マスクをしていない観光客が多い。石垣島の暑さに慣れていない人も多いと思うけど、バッグに入っているなら着けてほしい」と第2波のまん延を警戒する声も。

 川平公園茶屋の岸本亮代表は、「活気は戻ってきたが、まだまだ、例年の半分くらい。いつもならてんてこまいの店内も、今日は客がまばら」と語った。


2020-06-22 10:12:48
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36516/

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